ふと思ったんですけどルミナスウィッチーズってもしかしてブレイブとか二期、三期まで出したりする感じですかね?
ライン川でのネウロイとの戦いにより物資の消耗が激しかった501部隊は補給のためにサン・トロン基地に来ていた。
「わたし達が補給している間に国境付近のネウロイは506と他のウィッチ隊の活躍で撃退されたって事か」
「はい。私の探知できる範囲ではネウロイの反応は確認できません」
銀髪のカールスラントのナイトウィッチ、ハイデマリー少佐がエイラの問いかけに答えた。
「ならわたしはサーニャとパリに行ってくる」
「あら、観光でもするの?」
ミーナ中佐が尋ねた。
「そんなわけないだろ。元々わたしとサーニャの目的地はパリだったんだよ。501の再結成についても色々と協議しないといけないし」
「この基地は501の為に使えるよう司令部と交渉しておいたから後は貴女が隊長になる書類にサインすれば全て完了よ」
ミーナ中佐は嬉しそうに言った。
「何言ってんだ中佐。隊長は中佐だろ?」
「階級は貴女が上じゃない。貴女が隊長よ」
「わたしは司令部で仕事を与えられたから副司令職は解任、一隊員としては501に所属しているけど指揮系統に混乱をきたさない為に指揮権はないぞ」
「嘘でしょ…」
「だから安心してミーナ中佐は501の隊長を続けてくれよな」
そう言ってエイラが肩を叩くとミーナ中佐は顔を引き攣らせた。
「い、いやよ!」
「嫌ってなんだよ」
「いつもいつもデスクワークばっかりで手伝ってくれるとしたらエイラさんだけ、ブリタニアの頃は良かったけどロマーニャに配属されてからはエイラさんも忙しくて手伝ってくれない。どうしてこの若さで肩こりと腰痛に悩まされないといけないのよ!ガランド中将なんかいつも好き勝手してるのに!」
「わたしに言われても困る」
突然ヒステリックに叫び始めたミーナ中佐にエイラはタジタジになった。
「エイラさんもよ!なんだかんだ貴女も結構好き勝手してるわよね!」
「わたしは上の人たちにこき使われてあちこち飛ばされて大変なんぞ」
「もう肩凝りと腰痛は嫌なの…。エイラさん変わってくれない?」
「今回ばっかりは無理だって。カールスラント奪還のための作戦の主力の隊長がカールスラント以外のウィッチじゃあ示しがつかないだろ」
カールスラント奪還作戦に投入されるであろう部隊、501、502、504、506-A、506-Bの内3つの部隊の隊長がカールスラント軍所属となっている。カールスラント奪還のための作戦にカールスラント所属でないウィッチが多すぎてもカールスラントの面子に関わる事もありエイラが501の隊長をするのは不可能だった。
「それに今年中に決着を付けるって話もあるしそんなに長い期間じゃないだろ。全部終わればベルリンでゆっくりすればいいさ」
「ゆっくりって……全部破壊されてるから復興作業でできるわけないじゃない…」
ベルリン防衛を担当する可能性もあるため必ずしも復興作業に協力するとは限らないが今を逃すとしばらくの間忙しい事は疑いようはなかった。
「私は今休みが欲しいのよ!」
「わたしにあたるなよ」
ゲンナリとした様子でエイラは言った。
「というか再結成までに十分休めただろ」
少なくともエイラはヴェネツィアの巣の破壊からおよそ一ヶ月と少しの間充実した毎日を過ごしていた。
「サン・トロンでネウロイとの戦闘に明け暮れていたわ。エイラさんは違うの?」
「あー、いやわたしも面倒なノルマを課されてすごく大変だったなー」
実際大変だったのは最初の3週間だけだがそれを言うと益々面倒臭い事になると思ったエイラはやや棒読みになりながらもそう言った。
「そうよね!やっぱり上層部は私達を働かせすぎだと思うの!」
「そうだなー」
エイラはスッと視線を逸らしながらミーナ中佐に同意した。
「私だってカールスラントが奪還されるのは嬉しいわ!けどそのためには万全の準備と十分な休息が必要だと思うの」
「疲れた状態で出撃しても危ないからな。中佐の言う通りだと思うぞ」
「そうよね、だからエイラさん変わってくれない?」
「無理ダナ」
エイラは手でバッテンを作った。
「ちょっとくらい考えては……」
「だから無理だって。バルクホルンあたりに頼めばどうだ?坂本少佐もいないしそろそろ昇進するだろ?」
「階級が私より下じゃない」
「大体の統合戦闘航空団じゃ少佐がトップに立ってるし問題ないだろ」
「私はどうなるの?」
「ブリタニアのパブで酒を飲むかガリアのカフェでコーヒーを飲んでりゃいいんじゃないか?」
「その間にカールスラントは解放されると……それじゃダメなのよ!」
「つまりなんだ、カールスラント奪還作戦までゆっくりと休んで作戦発動と同時に部隊に復帰する。そういうことか?」
「いえ、エイラさんが副司令官のままでいてくれたらいいのよ。ブリタニアの時みたいに私の代わりにデスクワークをしてくれたら今みたいに肩凝りと腰痛に悩まされなくて済むわ」
ミーナ中佐の言動にエイラは思わずため息をついた。
「ハイデマリー少佐、どう思う?」
エイラに尋ねられたハイデマリー少佐は目を見開き少し驚いた表情を浮かべると言った。
「…隊長に任命された以上その職務を全うすべきではないでしょうか」
「ほら、ハイデマリー少佐もだらしないこと言ってないでちゃんと隊長しろって言ってるぞ」
「いえ、そうは言ってません」
「貴女も私を責めるのね少佐」
恨みがましそうな視線をハイデマリー少佐に向けた。
「いえ、その…」
ハイデマリー少佐の困った表情を見てミーナ中佐は口元に笑みを浮かべると言った。
「冗談よ。私だって今休めない事くらいわかっているわ。カールスラント奪還のためにあちこち忙しそうにしているのに私だけサボるなんてできないものね」
その通りとばかりにエイラが頷くとミーナ中佐はそういえば、と前置きすると言った。
「グンドュラから聞いたのだけどリバウでは随分と休暇を満喫していたそうねエイラさん」
「……知ってたのかよ」
「この間偶然連絡を取る機会があったの。貴女の元同僚のニパさんとか扶桑のひかりさんや菅野さんと一緒に毎日のようにカード遊びをしていたって聞いたわよ」
酷い誤解を受けている事に気付いたエイラは訂正のために口を開いた。
「誤解だ。502の戦闘隊長のサーシャも一緒に遊んでたぞ」
「あらそうだったの。それはごめんなさい…ってなるわけないでしょ!グンドュラみたいな言い訳しないでちょうだい」
「ラルと同じ扱いをされるのは心外だ」
あそこまで自分の性格は悪くない、むしろ性格はいい方だと思っているエイラは同様の扱いをされるのは心外だった。
「その言い訳になってない言い訳はグンドュラがよく使う手よ。貴女リバウにいる間に随分とグンドュラに似たんじゃない?」
「やめてくれよ。ラルに似てるって言葉はウィッチ界隈だと最上級の悪口だろ」
最近はそうでもなかったがブリタニアとスオムスでは散々煮湯を飲まされてきただけにエイラは本気で嫌そうな表情を浮かべた。
「そこまで言うことは…」
思わずハイデマリー少佐がラルを擁護しようと口を開いた。
「なら少佐はグンドュラ・ラルに似てるなって言われて嬉しいのか?」
「それはちょっと…」
ハイデマリー少佐もラルの悪癖については噂程度ではあるが知っていた。時折ナイトウィッチ同士の通信でラルに対する罵声が飛ぶくらいなのだからおそらくそれは真実なのだろうと思っていた。
「だろ?」
「ナイトウィッチのハイデマリーさんまでグンドュラに似ているって言葉を悪口と捉えるっていよいよグンドュラの悪評も連合軍全体に広まってきたわね」
「同じカールスラントなら噂くらい聞くんじゃないか?」
「いえ、そうでもありません。今年に入ってナイトウィッチを強引に引き抜こうとしたのが原因でナイトウィッチの間でラル少佐の色々な噂が通信で話されるようになったんです。それまではそれほど話題に上がりませんでしたし上がっても502の隊長としての話ばかりでした」
「ネウロイより先にグンドュラをどうにかした方がいいのかもしれないわね。そろそろ本国も庇いきれなくなるんじゃないかしら?」
「ウチの国に被害がなけりゃわたしはいいけど手綱はしっかり握っといてくれよな」
「首輪がついているのかすら怪しいのに一体誰が握るのよ」
「首輪はカールスラントってでっかい首輪がついてるだろ」
「噛みちぎってなければね」
2人はため息をついた。
「なんか諸悪の根源はラルのような気がしてきたな」
「奇遇ね、私もそう思うわ」
「いえ、最初の話とラル少佐は全く関係ありません」
ハイデマリー少佐の言葉が反論したが2人には聞こえていないようだった。
「そうと決まればグンドュラを大人しくさせる方法を考えましょう」
「やっぱり上層部に働きかけるのが一番手っ取り早いだろ」
全く話を聞く様子のない2人にハイデマリー少佐は諦めたようにため息を吐くとその場をさっていった。
黒海に面していた国に初めネウロイが現れたわけですけどネウロイの巣はどうなっているんでしょうか?ギリシャのあたりとかが人類側にあるとなると巣はないのか?それともあの辺確か山が多いしそれを使って防衛しているのか…。よくわかりませんね。