ダイヤのエースが飛ぶ理由   作:鉄玉

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最近多機能フォームに置換機能あるのを見つけました。
小説書き始めて結構経つのにややこしそうの一言でこの機能をちゃんと見てこなかった事にちょっと後悔してます。


オラーシャ奪還作戦開始

1946年秋。予定より少し早くオラーシャ奪還作戦は開始された。

ウィッチが上空を守り戦車と陸戦ウィッチを先頭に歩兵が後に続く。まるでネウロイとの戦い初期のような極めて王道な開幕となったオラーシャ奪還作戦は戦争初期とは大きな違いがあった。

戦争初期ではこの戦い方で大きな被害を出したが今は対ネウロイ用魔導徹甲弾を筆頭にネウロイに対して有効打たり得る兵器や防護兵装が多数開発されたため被害が極限まで抑えられるようになった。もっとも、歩兵についてはほとんど変化がなくネウロイに対してどれほどの効果があるのかは疑問の余地があった。

 

「北方スオムスからはスオムス軍を中心に約20万人、西方からはリベリオン、カールスラントを中心とした凡そ100万人。東方でもオラーシャを中心に100万人近い兵力が動員され合計で220万人。それを支える人たちを合わせるとその数倍にまでに膨らむ」

 

「圧巻ね。これほどまでの規模の作戦は今までなかったんじゃないかしら」

 

眼下に広がる歩兵の師団に目を走らせミーナ大佐が呟いた。

 

「そうだな。強いて言うなら大陸からの撤退が規模的には上回ってるかもしれないけどあれはちょっと違うからな」

 

「そうね。こんなにも平和ではなかったもの」

 

「平和っていうと変な感じだな」

 

ミーナ大佐の言葉にバルクホルンが突っ込んだ。

 

「あの頃はみんな出撃して帰ってくる時には疲弊し切っていたけど今は笑顔で手を振る余裕まである。平和以外に上手い表現が思いつかないわ」

 

ミーナ大佐が言うそばから正面から出撃を終え帰ってくるウィッチが笑顔で手を振っていた。

 

「確かに平和ってのは変な気がするけどミーナ大佐の言う事はそう間違ってないかもな」

 

ウィッチ達に手を振替しながらエイラが言った。

 

「今回の作戦、新兵ベテラン問わずに参加したいって奴が多かったんだ。

ベルリン奪還とかだとそんな事はなかったし多分だけど今回がウィッチが参加すら最大規模の、そして最後の戦いになるってだけじゃなくて技術が発展してウィッチの犠牲が少なくなったってのも大きいと思うんだ」

 

「そんなに参加したがるウィッチが多かったのか?」

 

「補給をどうするか頭を抱えるくらいには多かったな。リベリオンのおかげでどうにかなってこの作戦じゃ前線さんにおいてウィッチが不足する事はないぞ」

 

「それはすごいな」

 

「これまでの作戦じゃウィッチは不足しがちだったからな。逆にウィッチが多い今はウィッチ全体が余裕を持って作戦に挑めるから今までと比べれば平和ってのはあながち間違いじゃないんじゃないかな」

 

あくまでウィッチにとってはであり歩兵などはネウロイの危険度はあまり変わらないがウィッチが潤沢にいると言う事は歩兵への支援も潤沢になると言う事である。これまでとは違い全軍の生存率が上がる事が予想できた。

 

「おいユーティライネン。一体私はいつ出れるんだ」

 

そんな3人の会話に割って入ったのはマルセイユだった。

 

「私達統合戦闘航空団は予備戦力になっちゃったからな。どこかで苦戦しない限りは少なくともネウロイの巣と接敵するまでは出撃機会はないだろうな」

 

さっき手を振ってきたウィッチのように出撃するのが本来の統合戦闘航空団の役割だったが参加ウィッチが増えた関係でエイラ達は後方の歩兵師団の上空で待機状態になっていた。

 

「話が違うじゃないか!」

 

「決めたのは上層部の他の連中だ。わたしに言うなよ」

 

「私は別に出撃しなくていいならそれでいいんだけどなぁ」

 

ハルトマンが呟いた。

 

「それだと勝負にならないだろ」

 

「元々私はそれ了承してないって」

 

「下位者からの挑戦を受けるのは上位者の勤めだと思うぞ」

 

愚痴るハルトマンをエイラが諌めた。

 

「それならトゥルーデだってそうじゃん。なんでトゥルーデは参加しなくてもいいの?」

 

「さぁ? なんでなんだマルセイユ」

 

「上がりを迎えて引退前のコイツに興味はない、と思っていたんだが……」

 

マルセイユは困惑したような表情を浮かべた。

 

「なぜ上がりを迎えていないんだ?」

 

ミーナ大佐は上がりを迎えてシールドがネウロイのビームを耐えられなくなっているがバルクホルンはいまだに上がりを迎える気配がなかった。

 

「たまたま上がりを迎えても魔法力の減衰が起きにくかったのか、それともまだ上がりが来ていないだけなのかどっちかだろう」

 

事もなげに答えるバルクホルンにマルセイユは胡乱気な視線を向けた。

 

「まぁどのみちライバルとは同年代のウィッチであるべきだからな。コイツに興味はない」

 

「わたしはハルトマンより一つ歳下なんだけど」

 

エイラは1929年2月21日生まれ。ハルトマンは1928年4月19日生まれで一年近く歳が離れていた。

 

「それを言うなら学年で考えると私はユーティライネンと同学年だ。寧ろ誕生日ならユーティライネンの方が近いぞ」

 

「いつ産まれなんだ?」

 

「1928年12月13日だ。ハルトマンとは八ヶ月、ユーティライネンとは二ヶ月くらいしか違わない」

 

なぜか得意げなマルセイユにエイラはため息を吐いた。

 

「そもそもなんでわたしの誕生日を知ってんだよ」

 

「私が認めたウィッチだ。私が勝つために表に出ている情報は全て頭に叩き込んである」

 

マルセイユの答えにエイラはもう一度ため息を吐いた。

 

「ハルトマンも大変だな」

 

「やっとわかってくれた?」

 

げんなりとした様子でハルトマンは言った。

 

「だけど勝負は勝負だからな。ちゃんと参加してもらうぞ」

 

「嘘でしょ! この流れでまだ言うの!?」

 

「勝負は勝負だからな。上手い飯のためにも戦ってもらわないと」

 

「奢るのはお前達2人だがな」

 

「そう言えば負けた人がご飯を奢るのなら二番目の人はどうなるのかしら」

 

ミーナ大佐が呟くとエイラとマルセイユは困惑したような表情を浮かべだ。

 

「そう言えば負けた奴が勝ったやつに奢るってのは決めてたけどこれだと二番目がなんのペナルティもないな」

 

「そうだな。これだとあまりに不公平だ」

 

エイラとマルセイユは顔を見合わせて頷いた。

 

「よし、なら最下位が上位2人に奢って二番目は店を決めると言うのはどうだ」

 

「それだと罰ゲームになってなくないか? 寧ろそれは勝者の特権だろ」

 

マルセイユの提案にエイラが疑問符を浮かべた。

 

「そうでもないだろう。もし不味い店を選べばそいつは死ぬまでバカ舌呼ばわりされることになるんだ。下手をすれば一時的に懐が寂しくなる最下位よりよっぽど罰ゲームに相応しい」

 

「なるほど、確かにそれはいいな。それで行こう!」

 

もう一人の参加者であるハルトマンの意思を完全に無視して話を進める二人にハルトマンはバルクホルンに囁いた。

 

「ねぇトゥルーデ、この二人なんか似てるよね」

 

「似てる? なにがだ」

 

「人の話を聞かないところとか勝負事に熱くなるところとか」

 

「マルセイユはともかくエイラは人の話をちゃんと聞くだろう。そうでなくてはウィッチ隊の司令官なんてやってられないだろうしな」

 

「今現在進行形で私の話が無視されてるんだけど」

 

ハルトマンは不満を露わにした。

 

「ならもっと大きな声で話しかければいいんじゃないかしら」

 

「そんなのもうやったよ!」

 

「ならもう諦めるしかないわね」

 

3人がそんな話をしている間にエイラとマルセイユの話は終わった。

 

「てことでハルトマン、二位は店の紹介だ。不味ければ美味い店を見つけるまで延々と罰ゲームを続けてその金は最下位が出す」

 

「それって一位が美味しくないって言えば延々と続くやつじゃん」

 

「それは勝者の特権だろ」

 

「そうだ。嫌なら勝てばいいんだからな」

 

ハルトマンの反乱はエイラとマルセイユによって封じ込められた。

 

「多分わたし達の出撃機会はかなり少なくなるからその少ない機会をどう活かすか、それが勝負の分かれ目になるだろうな」

 

「そんな敵にアドバイスを送るような事を言って余裕のつもりか?」

 

「わたしだけが多く情報を持つのはフェアじゃないだろ」

 

「なるほど。ならその言葉を後悔させてやろう」

 

「望むところだ」

 

ハルトマンを蚊帳の外に置いて盛り上がる2人にハルトマンはもう一度ため息を吐いた。




わかりきってた事ではあるんですけどハルトマンとかバルクホルン、マルセイユあたりは最終的な撃墜スコアモデルになったパイロットよりも多くなってそうですよね。

2期の時点で確かモデルと同等のスコアだったはずですし下手すればハルトマン、
400超えるかも?
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