ダイヤのエースが飛ぶ理由   作:鉄玉

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やっと501部隊を出せました。予定ではもう一期が終わってるはずだったんですけど…(・・;)
書いてる最中に書きたい事が増え続けた結果ですね。
まだまだ物語の序盤、これからもよろしくお願いします。



第501統合戦闘航空団

翌日第501統合戦闘航空団の基地に到着したエイラはブリーフィングルームへと案内されメンバーに対して紹介していた。

 

「エイラ・イルマタル・ユーティライネン。スオムス空軍少佐。この隊に副司令官として赴任しました」

 

「ユーティライネン少佐の赴任により新たに作られた副司令官の役割は基地の管理や補給と言った後方支援がメインとなるわ。また戦闘隊長との序列はネウロイとの戦闘では戦闘隊隊長が次席指揮官、それ以外では副司令官が次席指揮官となります」

 

隊長のミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐がエイラの自己紹介に補足した。

 

「戦闘とそれ以外で分ける必要があるのかミーナ?訓練中にネウロイが発見された時やスクランブル発進した時に少し混乱が起きそうだからできれば指揮系統は一本化して欲しいが」

 

黒髪をローツインテールにしたエイラより少し歳が上に見えるカールスラント空軍の制服を着た少女が言った。

 

「私もそう思って上に言ったのだけど却下されたわ」

 

「却下されたのか。なら私達で気をつけるしかないな」

 

「そうね、坂本少佐とユーティライネン少佐のシフトはできるだけ被らないようにするわ」

 

「わたしが夜勤に入って指揮系統が混乱しにくいようにしましょうか?」

 

こんな状況になった原因の一端は自分にあると自覚しているエイラは打開案を出した。

 

「それはユーティライネン少佐の負担が大きすぎるわ。せめて交互に夜勤に入るべきよ」

 

「けど戦闘が集中する昼間と違って夜は戦闘が殆どないから戦闘隊長が夜勤に入るよりは副司令官が入った方が良くないですか」

 

「それはそうだけど…」

 

エイラの言う事も一理ありヴィルケ中佐が迷いを見せた。

 

「それにどうせ普段は駐在武官の仕事をしていてあんまり501の任務に参加できないから夜勤の方が都合がいいですよ」

 

ヴィルケ中佐としても指揮系統が混乱しにくいに方がいいためエイラの提案を受け入れることにした。

 

「わかりました。ユーティライネン少佐には基本的に夜勤に入ってもらうことにします」

 

エイラが夜勤に入ると言う形で意外とあっさり指揮系統の問題が解決しまだしていなかった501部隊側の自己紹介が始まった。

まず右目に眼帯をつけたポニーテールの女性が口を開いた。

 

「私は戦闘隊長をしている扶桑皇国海軍に所属している坂本美緒少佐だ」

 

「なんか少佐の役割を色々と奪ってしまったようで申し訳ありません」

 

戦闘隊長という言葉に思わずエイラは謝罪の言葉を口にした。

 

「はっはっは、気にすることはないさ。元々書類仕事は苦手だったからちょうどよかった」

 

「そう言ってもらえると幸いです」

 

あまり気にしていない様子にホッとしながら言った。

次に口を開いたのは先程ヴィルケ中佐と指揮系統について話していたカールスラント空軍の少女だ。

 

「私はカールスラント空軍大尉ゲルトルート・バルクホルンだ。これからよろしくお願いしますユーフィ、失礼、ユーティライネン少佐」

 

バルクホルン大尉は噛んだ事が恥ずかしかったのか頬を少し赤らめながら言い直した。

 

「呼びにくければエイラでいいぞ。それかスオムスではイッルって呼ばれてたからそっちでもいいぞ」

 

「しかし上官に対して名前呼びするのは、ましてやあだ名呼びなんて」

 

「ヴィルケ中佐は名前で呼んでるのにわたしは無理なのか?」

 

不思議そうに首を傾げながらエイラが言った。

 

「それは…」

 

「少佐もこう言ってるんだしいいじゃん」

 

金髪ショートカットのエイラよりも少し年下に見えるカールスラント空軍の少女が言った。

 

「上官相手にそう言うわけにもいかないだろう」

 

「上官の名前を噛む方が失礼なんじゃない?」

 

「それはそうかもしれないが」

 

渋々ながらのバルクホルンからの了承の言葉にハルトマンはさらに強引に押し切った。

 

「なら決定!あ、そうだ。私はエーリカ・ハルトマン。カールスラント空軍中尉です。ユーティライネン少佐私も名前で呼んでいいですか」

 

「勿論いいぞハルトマン中尉」

 

最後に長い金髪と眼鏡が特徴の少女が自己紹介をした。

 

「わたくしは自由ガリア空軍所属ペリーヌ・クロステルマン中尉ですわ」

 

「よろしく。わたしのことはエイラでいいぞ」

 

「いいえ結構ですわユーティライネン少佐。仮にも坂本少佐を名前で呼んでいないのに坂本少佐よりも席次が上の人を名前で呼ぶなんてできませんわ」

 

「別にいいけどなー。戦闘中は席次が入れ替わるし歳もそんなに変わらないんだろうから友達感覚でエイラって呼んでくていいのに。あ、名前が嫌ならイッルでもいいぞ。スオムスではみんなそう呼んでたんだ」

 

ブリタニアに来て初めて友達ができるかもしれないと内心期待しながら言った。しかしどうもそんなエイラの軽い態度が癇に障ったようでクロステルマンは大きな声を上げた。

 

「わたくし達は世界中の期待を背負ってここに集められているんですのよ!そんな軽い態度でいられては迷惑です!」

 

「そんなこと言われたってガリア奪還作戦すら立案されてないのにずっと肩肘張っててもいざガリア奪還ってなった時に持たないんじゃないかなぁ。現状ブリタニア防衛と軍広報関連の仕事しかないんだからペリーヌもあんまりカリカリしない方がいいと思うぞ」

 

「ここはスオムスと違って最前線です!最前線には最前線なりの態度というものがありますのよ!」

 

「別に最前線だからってずっと堅苦しい感じでいなきゃいけないわけでもないけどなぁ。任務中とかネウロイの襲撃の時以外は力を抜いて休んどかないと…さてはペリーヌお前最前線勤務の経験ないんじゃないか?」

 

どこか型にはまったような感じの、最前線に対しての一般的なイメージからの物言いにエイラは問いかけた。

 

「そ、そんなことないですわ!ここに来る前は自由ガリア空軍602飛行隊でネウロイと戦ってましたわ」

 

「自由ガリア空軍ってたしかガリア陥落後にブリタニアでできた部隊だよな。わたしが言いたいのはそう言うことじゃなくてネウロイの侵攻を受けた本土の方での最前線勤務の話だ」

 

「それはないですけど別にどこだって最前線には変わらないんじゃありませんか」

 

「そう、最前線はどこだって変わらないはずだ。けどペリーヌの態度は最前線らしくないな。バルクホルン大尉、カールスラント撤退での最前線ってどんな感じだったんだ?仲間と冗談すら言わずにずっとピリピリした感じだったのか?」

 

話を振られたバルクホルンは少し考えると言葉を発した。

 

「いいや、そんな事はないな。勿論常に警戒は怠らなかったがだからと言ってネウロイが来ていない時や任務以外の時まで緊張状態を保っていたわけではないな。流石にそんな事をしていたら体がもたないからな」

 

「ほらな。それにわたしの態度を注意するならまずバルクホルン大尉がわたしに敬語を使ってない事をまず注意すべきじゃないか?」

 

「あ、その申し訳ありません」

 

バルクホルンが謝罪の言葉を口にした。

 

「あ、別に怒ってるわけじゃないからな。ただペリーヌに真面目なカールスラント人のバルクホルン大尉も敬語は使ってないからペリーヌも使わなくていいって伝えたかっただけだからな」

 

「はいわかりまし、わかった」

 

「ほらだからペリーヌもわたしのことは名前で呼んでいいぞ」

 

「呼びません!」

 

そう言うと肩を怒らせながら部屋から出て行った。

 

「あんなにムキにならなくてもいいのに」

 

思わずエイラがそう言うと一連のやり取りを見ていたヴィルケ中佐が言った。

 

「ペリーヌさんは一刻も早く故郷のガリアを解放したいと思って焦っているのよ」

 

「焦ってもガリア奪還作戦が早まるわけでもないのになぁ」

 

「それはペリーヌさんの前では絶対に言わないようにしてね」

 

エイラの言葉に思わず苦笑を浮かべながらヴィルケ中佐は言った。

 

「?わかりました、ヴィルケ中佐」

 

理由はわからなかったがきっとさっきみたいに怒らすことになると言う事はなんとなく理解できたためエイラはその事を了承した。

 

「あと私のこともミーナで構わないわ」

 

「わかりましたミーナ中佐。これからよろしくお願いします」




今回はストライクウィッチーズの開戦前の国際情勢を考えていたらオラーシャが現実と全然違う発展をしている可能性があることに気づいたので書こうと思います。

シベリア鉄道がオラーシャの東端までない可能性があることです。これがあることないのでは扶桑との関係が大きく変わります。
なぜかと言うとウラジオストクが扶桑領である事が大きいです。東方に大きな港がある町がないとわざわざ東端まで作る意味が薄いため作られてない可能性が出てきます。もしなければ扶桑との交易がないに等しくまた、不凍港を目指しての南下がインフラ面から起こり得ないため扶桑との関係が良好とは言えないまでも悪くなることは少ないです(カールスラントと扶桑の仲がいいと思われるためどのみち関係は悪化すると思われます)
ではシベリア鉄道があるケースはどんな場合かと言えばウラジオストクより北にオラーシャが港町を作っている場合と扶桑との関係が良好な場合です。しかし前者はともかく後者はカールスラントと扶桑の関係を考えるとあまりなさそうです。勿論、1800年代は関係が良好だったなどの可能性もありますがその頃はおそらくシベリア鉄道より他の鉄道の方が優先度が高くまだ作られてないかと思います。
最後に一つだけ、おそらくこれが一番可能性が高いですがウラル山脈以東に少なくない産業基盤があった場合です。勿論ウラル山脈以西がメインの産業基盤ですが仮に現実のロシアやソ連と違いウラル以東に元々ある程度産業基盤があった場合シベリア鉄道を東端まで作る意味が出てきてかつネウロイ侵攻後割とすぐにウラル以東に移せた事の説明がつきます。もっとも、この場合の東端まで作る理由は南下政策ということになって扶桑との関係は最悪になりますが…。
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