ちなみに最後に確認したのは確か32位でした。
皆さんの応援のおかげです。本当にありがとうございます!
耳につけたインカムから流れるサーニャの歌声を聴きながらエイラは一人執務室で書類仕事をしていた
「トレーニングルームの設置の要望か。予算的には作れるけどこれ使うやつ他にいるのか」
エイラは坂本少佐とバルクホルンからの厚生施設の充実に関する要望書を見ながら呟いた。
本来この手の書類はミーナ中佐が処理していた。しかしサーニャの件からエイラが実戦だけでなく書類仕事も優秀だと気付いミーナ中佐は以前よりも多くの書類をエイラに任せることにした。そのためこのような書類もエイラが決済することになっていた。
「これは却下かなぁ。代わりにトレーニング器具を買ったりする時に全額補助するようにしようかな」
ウィッチは魔法力で筋力が大幅に強化されることから基本的に筋トレをする必要がない。一部のウィッチは基礎的な筋力を鍛えることによりその増加量を増やそうとするが、それが役に立つような場面は少なくそのため好き好んで筋力を鍛えようとするウィッチは少数派であり利用者が限られることが予想される。一般兵も対象にすれば利用者の数は増えるがミーナ中佐の方針でウィッチはできる限り一般兵との接触を断つこととなっているためトレーニングルームを使用できるのはウィッチのみとなる。そのためエイラはトレーニングルームを作ることは却下した。
「こっちはペリーヌから花壇を作るための許可申請かー。これは許可だな」
花壇の場所の提供と花の世話くらいにしか予算がかからないペリーヌの要請を認可して次の書類へと目を通した。
「えっと、ミーナ中佐と坂本少佐の連名で風呂の設置?これくらい自分で処理しろよな」
ミーナ中佐が許可すれば設置は可能なのに何故かエイラの許可を求めて書類を提出していることに思わずそんな言葉が溢れた。
「任務後に風呂に入ってリフレッシュしたりできるから許可かな」
許可のサインを書こうとした時、ふとスオムスでは風呂ではなくサウナによく入っていたことを思い出した。
「久しぶりにサウナに入りたいな。けど更生施設の要望は最低でも二人からの要望じゃないとダメだしなぁ」
誰かあと一人署名してくれる人がいないかなぁと呟いていると突然サーニャの歌声が止まった。
『私が署名をしましょうか』
「…口に出てたか?」
『はい』
「どの辺から聞こえてたんだ?」
『えっとトレーニングルームの設置のあたりからです』
つまり最初から全部聞こえていたということだ。
「言ってくれたらよかったのに」
『すみません、仕事の邪魔になると思って声をかけませんでした』
「次からはそんなこと気にせず声かけてくれていいからな。ところでサウナの件、ほんとに署名してくれるのか」
『はい、わたしもサウナに入りたいので』
その後夜間哨戒が終わったサーニャに署名をしてもらい業務の引き継ぎの際、ミーナ中佐にその書類のことを伝えた。
「要望はわかったわ。けどお風呂を作ることになるならサウナを設置できるような場所が室内にはないわよ」
「それなら川の近くに小屋を建ててくれればいいですよ。そしたらすぐに水浴びもできるし一石二鳥じゃないですか」
「この基地には男性もいるのよ。人目につきやすいところに作るのはだめよ」
川の近くには遮るものが木くらいしかないためミーナ中佐は難色を示した。
「覗けないように塀とかで囲っとけばいいんじゃないですか」
「それならいいけど万が一覗き穴とかを作られていたら部隊の風紀の乱れに繋がるからちゃんとエイラさんが最終チェックをするのよ」
「勿論です」
比較的あっさりとミーナ中佐の許可がもらえ優秀な設営班により二週間足らずでサウナが完成した。サウナができた日エイラはサーニャと一緒にサウナに入るために脱衣所に向かった。
「あれ、坂本少佐とペリーヌもサウナに入るのか?」
脱衣所では坂本少佐とペリーヌの二人がサウナに入ろうと服を脱いでいるところだった。
「ああ、私もペリーヌもサウナに入ったことが無いから一度入ってみようと思ってな。二人はサウナに入ったことあるんだったな。どんな感じなんだ」
「それは入ってからのお楽しみだな。風呂とはまた違った良さがあるから楽しみにしといてくれよな」
「勿体ぶらずに今言ってくださればいいのに」
思わずペリーヌが言った。
「サウナの良さは言葉じゃ伝え切れないからな。自分で入るのが一番いいんだよ」
「そこまで言うからにはガッカリさせないでくださいね」
「フフフ、勿論」
ペリーヌがサウナで発した第一声は「熱い」だった。
「ユーティライネン少佐!こんなに熱いもののどこがいいんですか!大嘘にも程がありますわ!」
「そんなに怒るなよ。まだまだこれはサウナの一部でしかないんだからもう少しおとなしくこの熱さを体験しろよ」
「本場の人間がこう言っているんだ、もう少しこの熱さを堪能しようじゃないかペリーヌ」
「さ、坂本少佐がそう仰るならもう少し我慢致しますわ。けどユーティライネン少佐、本当にこの後楽しみにしてていいんでしょうね」
坂本少佐に諭されペリーヌは顔を真っ赤にしながらも椅子にに腰を下ろした。
「勿論、だからそうツンツンするなよペリーヌ。おっぱい大きくならないぞ」
「よ、余計なお世話ですわ!」
暫くして体が温まってきた頃、エイラ達はサウナの外にある川を下流に向かって歩いていた。
「ほ、本当に誰からも見られないんでしょうね」
素っ裸で外に出ることに抵抗のあるペリーヌがキョロキョロとあたりを見回しながらエイラに尋ねた。
「大丈夫、わたしがちゃんと確認したから間違いないって」
「ユーティライネン少佐が信用できないから言っているんですわ」
「わたしのどこが信用できないってんだよ!」
「全部ですわ!人のおっぱいは揉むし普段はだらしないし人のおっぱいは揉む、そんなところが信用できないんですわ!」
「ペリーヌ、エイラがおっぱい好きなのは事実だが同じ部隊の仲間なんだからあまり悪くいうのはやめておけ」
坂本少佐が言った。
「わかったぞ!さてはお前も揉みたいんだな!なんだよそれなら早くそう言えよ。この後一緒にバルクホルンのおっぱいを揉みに行こうか。警戒心が強すぎて一人じゃ揉めなくて困ってたんだよなー」
「そんなわけありませんわ!」
心外だと言わんばかりにペリーヌが大声を上げた。
「なんだよ違うのかよ。あ、ついたぞここだ」
「ここだって、ただの池じゃありませんか!」
エイラが連れてきた場所は川の水が溜まって池となっている場所だった。
「そうだぞ。ほらサーニャももう入ってるしわたしたちも行くぞ」
先に来ていたサーニャが気持ちよさそうに泳いでいるのを指差して行った。
「え、あちょっとユーティライネン少佐!」
肩まで水に浸かるどエイラはスーッとサーニャの方に向かって泳いでいった。
「どうしたペリーヌ来ないのか。気持ちいいぞ」
いつの間にか泳いでいた坂本少佐が声をかけた。
「い、今行きますわ!」
流石に置いていかれるのは嫌だったペリーヌが水に入った。
「どうだペリーヌ気持ちいいだろ」
「ま、まあまあですわね」
サウナでほてった体に池の冷たい水が程よい心地よさとなって感じられたが素直にそれを認めるのはなんとなく嫌だったペリーヌは精一杯の虚勢を張った。
「まあまあってなんだよー。まぁ、嫌じゃないんだったらよかったよ」
一月のブリタニアの水は流石に寒く慣れていない坂本少佐とペリーヌはこの後すぐ水から出ていった。そのせいで暫くペリーヌがサウナに近づくことは無かった。
今回は話の途中でも書いたウィッチの筋力について。
筋力を鍛える必要が殆どないのは原作での宮藤やひかりが筋トレをしていないことからほぼ間違いないのかなと思います。ただし体力に関しては強化がされない、あるいは筋力と比べるとかなり少ない強化だと思います。理由としては宮藤、リーネ、ひかりと言った新人がランニングをして体力作りをしていることです。発進しますの方では腹筋とかしてましたけどこれはノーカンで。
そもそも銃器さえとさえ持てればそれ以上の筋力なんか必要ないんですよね。強いて言うならユニットの積載量的なもの分持てればいいかもしれませんが多すぎると機動力を損なうし物資を運ぶだけなら輸送機使えばいいしであまり意味がないかなと思ったりします。例外はバルクホルンであれくらいのエースウィッチでないと大量の武器を持って戦えないしやっぱり筋トレは殆ど意味なさそうですね。