ダイヤのエースが飛ぶ理由   作:鉄玉

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今回は基本的に会話文はありません。
なんとなく思いついたゴシップ誌のネタが中心の回です。
時系列的には1944年1月とかです。


ゴシップ誌

エイラの職場である501基地からロンドンまではおよそ100キロある。その長い距離をエイラは度々飛行機を使って行き来していた。車より早いとはいえやはり移動時間とは往々にして暇なものである。その時間をエイラはいつもリベリオンのゴシップ誌を読むことで潰していた。

そのゴシップ誌は読んで明らかにわかる嘘の記事から内情を知っている人間ならば本当とわかる嘘のような本当の話まで様々な記事が載っている。今までエイラが読んで来た記事で言えば

〜502部隊のエディータ・ロスマン曹長年齢を詐称〜

〜ウィッチのネウロイ撃墜数の真実〜

〜502部隊カタヤイネン軍曹、502基地を爆破〜

などがあった。

 

一つ目はそのまま題名の通り502部隊のロスマン曹長が棚から酒瓶を取ろうと背伸びをしている写真とそれについての解説が載せられていた。その記事曰く背伸びをしたいお年頃だそうだ。明らかに許可を得て撮った写真ではなく写真をよく見るとレーションなども置いてあることから酒保である事がわかる。内部の人間が写真を撮ったように見えるが真実は不明だ。彼女と会う機会があれば本当の年齢は幾つなのか教えてもらおうとエイラは心に決めた。

 

二つ目はアフリカの星ハンナ・マルセイユ中尉やヴァルトルート・クルピンスキー中尉と言った女性人気が高いウィッチの撃墜数がネウロイではなく落とした女の数と言う意味のわからないものだった。ちなみに501部隊からは坂本少佐とエイラの名前が載っていた。坂本少佐ならあり得そうだと思いながらもしもこの記事に取り上げられた他のウィッチと会う機会があれば真実かどうか聞いてみようと思った。

 

三つ目の記事をエイラが読んだのは夜勤前だった。今日はどんな面白い記事があるのかとワクワクしながらページを捲るとニパが502基地を爆破したという題名が飛び込んできた。その瞬間エイラは内容を読むことなく雑誌を放り出すと机の上にある電話の受話器をを取り502部隊のグンドュラ・ラル少佐に電話を掛けた。プルプルとラル少佐が電話を取るまでの時間がとても長く感じる。あまりの申し訳なさにラル少佐が言葉を発する前に

「うちのニパがすみませんでした!」と謝っていた。

ラル少佐はてっきり普段のストライカーユニット破壊の件だと思い

「いつもの事だから気にするな」と言ったがエイラはそれをいつも基地を破壊していると捉え電話口で頭を下げまくっていた。そこで何かおかしいと気づいたラル少佐が改めて何に対しての謝罪なのか問いかける事でようやくお互いの齟齬に気付いた。

ラル少佐が笑いながら

「流石のニパでも基地を破壊したりしない」と言った。しかしそう言ったはいいものの本当に破壊していないという確証が得られず近くにいたポクルイーシキン大尉に本当になかったのか確認をした。結果、サウナでボヤはあったが基地は爆破していないということがわかりエイラは胸を撫で下ろした。

その後この話を聞いたニパが怒ってエイラに「ゴシップ誌なんかより戦友のことを少しは信用しろ」と言うような内容の手紙を送ってきた。

これに対してエイラは「基地の爆破くらいしかねないと言う意味では信用している」と返したところそれに怒ってニパが「イッルのバーカ」とだけ書いた手紙を送った。暫くの間ニパが拗ねて502基地の雰囲気が悪くなり今度はポクルイーシキン大尉から「嘘でも信用していると言え」と言うような手紙が届きそれに「大切な戦友に嘘をつく事なんかできない」と言うような内容を返すとポクルイーシキン大尉からまた手紙が届いて今度はエイラとポクルイーシキン大尉の間で手紙のやり取りが発生した。それに気付いたラル少佐に

「仲がいいんだな」と言われポクルイーシキン大尉が憮然とした表情を見せていた。

 

このように面白い記事もあれば不快な記事も時折だが混じっている事があった

〜ネウロイは神の使い!?人類に救済を!〜

 

これはネウロイは人類の罪を贖うために神が遣わした使徒であると主張するカルト教団がリベリオンにあると言うものだった。曰く人類は大人しくネウロイに滅せられるべきでありネウロイを倒すウィッチは人類の希望などではなく敵である。というような思想を持ち一部のウィッチは名指しで人類の敵と批判されている。それは主に撃墜数100機を超えるウィッチでありそこにはエイラの名前もあった。他にも501部隊からはバルクホルンにミーナ中佐、ハルトマンの名前があった。

この記事によるとこの教団の規模は意外に大きくリベリオンには実に1000人近い信者がいるという。もっともニパの件でこの記事に対する信頼が大きく揺らいでいるエイラはあまり信じておらず実際の信者はせいぜいこの十分の一程度だろうと思っていた。




人間は色んなものを信仰の対象にするのでこんな教団もあるかなっと思って書きました。
安全なリベリオンなら原作でもこんな教団ありそうな気がしたりしなかったり…
皆さんはどう思いますか?
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