ダイヤのエースが飛ぶ理由   作:鉄玉

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出撃

とうとうエイラ復帰後初の任務の日がやってきた。

訓練の結果最低限の戦闘はこなせるとサーニャが言っていたとはいえ実戦は何が起こるかわからない。今日の結果によってはエイラは部隊から離れなければならなくなる可能性もあった。

予報より一時間ほど早い時間にネウロイの来襲を知らせるサイレンが鳴り響き待機していたメンバーが出した。

 

「いたぞ!二時方向、中型二に小型が二〇だ」

 

バルクホルンが示した先を見るとネウロイがこちらに向けて編隊を組んで飛んできているのが見えた。

 

「わたしとビショップで右の中型、シャーリールッキーニでもう片方の中型を相手している間にバルクホルン、ハルトマンは小型を一掃しろ。終わり次第まだ終わってないやつを手伝いに行くように」」

 

エイラ自身が乱戦になった際にいつも通りに動ける自信がない事とビショップの持つボーイズMk1対装甲ライフルでは小型ネウロイとの乱戦はできないと判断したエイラはロッテごとに目標を定めることにした。

 

「了解」

 

バルクホルンとハルトマンが小型ネウロイを引き離すために先行して攻撃を仕掛けた。それに釣られたネウロイを分断するためにシャーリールッキーニが突撃を開始した。

 

「ビジョップは中型を二人の方に行かせないように牽制しろ。場合によっては自分の判断でシャーリー達の方も援護しろ」

 

ビジョップに命令を下すとエイラももう一体のネウロイに向けて攻撃するために移動を開始した。

バルクホルンとハルトマンによってネウロイの編隊が乱されるとその後に突撃したシャーリールッキーニの二人が中型と小型の二つのグループにあっさりと分断した。シャーリーとルッキーニに逆撃を与えようと攻撃体制に入った中型二機を分断するためにエイラが攻撃を加えると一機はエイラの攻撃を嫌ってか回避行動を、もう一機の方はエイラの攻撃を無視してシャーリールッキーニを追撃しようとしたことにより当初エイラが思い描いた通りネウロイを三つに分断することに成功した。

 

すごい。それが一連の流れを見て感じたリーネの感想だった。あっさりと分断されたネウロイ、そのうちの一機を相手に戦っているユーティライネン少佐は一度もシールドを展開する事なく全てのビームをかわして他のネウロイと合流しないように牽制し続けていた。一度ネウロイが合流に動こうとすればその鼻先に銃弾をばら撒き合流を防ぎ、かと言って近づいて攻撃しようとしてもビームは全て避けられもう一機の中型ネウロイとの距離も離される。いいように弄ばれているようにしか見えず私が援護するまでもなくユーティライネン少佐はネウロイを倒してしまいそうだった。

 

『ビショップ軍曹、そろそろわたしの攻撃を無視して合流を図ろうとするだろうからその時に援護射撃してくれ』

 

「り、了解です!」

 

それからそう時間がかからずにユーティライネン少佐の言った通りネウロイはシャーリーさん達のネウロイと合流をしようと強引に動き始めた。

 

「落ち着いて、慎重に…」

 

自分に言い聞かせるように呟いてから引き金を引く。けどその弾はネウロイの真上約十メートルほどのところ大きくそれてしまった。

当然、その攻撃が効果があるはずなくネウロイはさらにシャーリーさん達との距離を詰めていく。

足手まといになりたくない!

 

「もう一発っ!」

 

今度はネウロイの前方二十メートルほどのところを通過。これは効果があったみたいでネウロイは私の方に向かってビームを撃ちながら突き進んできた。慌ててシールドを張ったけど攻撃が激しくてネウロイの進路から離れることができない。あと少しでぶつかるというところでユーティライネン少佐がコアを撃ち抜いて私の目の前でネウロイは粉々に砕け散った。

 

「大丈夫だったか〜?」

 

「はい。ありがとうございますユーティライネン少佐」

 

「ごめんな。本当だったらもっと踏み込んで戦っていたらビショップ軍曹の方にネウロイが行くこともなかったのに」

 

「いえ、私がちゃんとネウロイに当てれていればよかったのに外したばっかりに」

 

ちゃんと当たっていたら避けれないほどの圧力がネウロイからかかる事はなかったのに、訓練だったら当てれるのに実戦で当てられない自分が嫌になる。

 

「まあ次から改善すればいいさ。基地に帰ったら訓練だな」

 

「え、他の人の援護は」

 

『もう終わっている』

 

インカムからバルクホルン大尉の声が聞こえて周りを見渡すとあんなにたくさんいたネウロイがいつのまにか全ていなくなっていた。

 

『最後のエイラ達は罰としてあたしたちにおやつを提供すること!!』

 

ルッキーニちゃんが嬉々としてそう言った。

 

「そんなの聞いてないぞ!」

 

正直リーネもあげたくない。ブリタニア人にとって午後のティータイムに甘いものは欠かせないからだ。

 

『今言ったもーん。今日のおやつは二人ともあたしに渡すよーに!』

 

『その理屈なら一番の私とトゥルーデはルッキーニ達から貰えるのかな?』

 

『あたしのおやつだよ!』

 

『その辺にしとけ二人とも。事前に言っていなかったのだから今回の勝負は無効にして次回機会があればまたすればいい』

 

バルクホルン大尉の一声でこの勝負は無効となったけど次の出撃があれば私はおやつを取られることが確定してしまった。次の出撃までに当てれるようにならないと。

 

「久しぶりの実戦はどうだった?」

 

今日の戦闘について報告をしに執務室に行くとミーナ中佐がそう尋ねた。

 

「思ったよりも動けました。けど前と比べて意識して魔法力を使う分反応が遅いから交戦距離が遠くなりましたね」

 

「どれくらい影響がありそう?」

 

「少し戦術の幅が狭くなると思いますけど概ね問題ないと思います」

 

ネウロイの体スレスレまで近づくなど近距離での戦闘が困難になったけど中距離から遠距離については特に問題なくこなせそうだから慎重に戦えば今まで通りに戦うことができそうだ。

 

「そう。思ったよりも問題がなさそうで安心したわ。坂本少佐が戻ってくるまでよろしくね」

 

「はい。任せてください」




史実の第一次世界大戦が対怪異だったこの世界って飛行船ってどんな扱いなんですかね?
そもそも怪異が塹壕掘ると思えないから初期はただ空からのアウトレンジ戦法として活用していたのだろうか?

塹壕戦がないとすれは陸戦ウィッチってどうして戦車なんだろうか?あれって塹壕超える目的で初めは作られているけどウィッチのキャタピラで塹壕帰れるのか?されともジャンプするのだろうか?
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