ダイヤのエースが飛ぶ理由   作:鉄玉

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アフリカの魔女だとマイルズ少佐が一番好きなんですけど皆さんはどうですか?


500 over 前編

戦艦大和を中核とする扶桑艦隊がネウロイの襲撃を受けた日、マルタ島がネウロイにより占拠された。地中海の安全が脅かされた事を受け南方方面軍上層部は第501統合戦闘航空団にこのネウロイの撃破を命じた。

 

「選ばれたウィッチ2名が潜水艦により港へ侵入しこのドーム内に侵入、護衛のネウロイを排除してコアを破壊する。作戦は以上だ」

 

坂本少佐が作戦概要を説明するのをエイラは欠伸を噛み殺しながら聞いていた。最近ではローマに行くことも少なくなりブリタニアの頃のようにサーニャと一緒に夜間哨戒に出る事が増えすっかり夜型に変わっていたからだ。

 

「では突入部隊のウィッチを紹介します。まず、今回の作戦の援軍として参加することとなった第31飛行隊のハンナ・マルセイユ大尉」

 

「どういう事だ中佐!突入部隊は私とハルトマンのはずでは!」

 

ミーナ中佐がマルセイユの名前を上げるとバルクホルンが語気を荒げた。

 

「上層部からの指示です。我が501から作戦に参加するのは一人のみ。バルクホルン大尉、あなたです」

 

「無理だ。バルクホルン、アンタじゃ私のパートナーは務まらない」

 

二人目のメンバーの名をミーナ中佐が告げると今度はマルセイユがバルクホルンを挑発するかのようにそう言った。

 

「何が、何が言いたいんだマルセイユ」

 

実績も実力も充分にあるバルクホルンには相応にプライドがある。甘んじてその言葉を受け止めるはずがなく怒りに拳を震わせマルセイユを睨みつけた。

 

「言葉通りさ。あんたの力量じゃ私と一緒に戦うのは無理だと言ってるんだ」

 

そう言うマルセイユの視線はバルクホルンを見ておらずハルトマンに向いていた。

 

「どこを見てるんだマルセイユ。カールスラント防衛線の頃からお前の上官を上官と思わないその態度!」

 

魔法力を発現しながら怒りの形相でマルセイユへと近づいた。

 

「バルクホルン大尉!」

 

一触即発の雰囲気にミーナ中佐が静止する為に声をかけた。

 

「フッ。今は同じ階級だ」

 

マルセイユも魔法力を発現すると二人ばかっちりと手を組み合うと全力でお互いを押し倒そうと力を込め始めた。

 

普通の人間ならともかく二人はウィッチである。二人の魔法力がぶつかり合い風が舞い床にヒビが入り始めた。

 

「あっちでやれ!」

 

誰が突入部隊になってもいいと考えているエイラからするとこんな事でで喧嘩をされる事ほど面倒なことはなかった。

 

「二人とも!」

 

一応二人の上官であるミーナ中佐が声をかけるが二人は止まらない。

 

「ストーップ!」

 

珍しく大きな声を出したハルトマンに二人の視線が向いた。

 

「私がマルセイユのパートナーをやるよ。それでいいだろ」

 

ものぐさな所のあるハルトマンが自分から作戦に参加する意思を表した事に501の隊員が驚いた表情を浮かべた。

 

「オッケーだ。楽しみだな、ハルトマン」

 

嬉しそうにマルセイユが言った。

 

「ハルトマンはともかく、マルセイユもなかなかいい腕してるなぁ」

 

ハルトマンとマルセイユの訓練を見学し終えたエイラはそう感想を述べた。

 

「だが息はあってはいない」

 

バルクホルンが不機嫌そうに言った。

 

「何拗ねてんだ、オマエ」

 

「別に拗ねてなどいない!」

 

「そ、そっか」

 

予想外の激しい否定の言葉にエイラは驚いた。

 

「何が私では力不足だ!あんな息のあってないペアの方がよっぽど悪いだろう!」

 

エイラがマルセイユの話をした事により作戦会議での怒りが再燃したバルクホルンは怒りの形相を浮かべて言った。

 

「ま、まぁそんなに怒るなよ。確かに息はあってなかったけどまだ作戦まで時間はあるんだし」

 

「ミーナを疑う訳ではないがエイラはあんな方法で本当に連携が取れるようになると思っているのか?」

 

現在ハルトマンとマルセイユの二人はミーナ中佐がチームワークを養う為と称して同じ部屋で過ごしていた。

 

「別に連携が取れようが取れまいがどっちでも良くないか?」

 

「よくはないだろう!」

 

エイラの無責任な言葉にバルクホルンが声を荒げた。

 

「最悪わたしがハルトマンと交代すればたとえマルセイユがどんなに無茶苦茶な行動をしようと合わせる自信はあるからな」

 

「…確かにエイラなら可能か」

 

エイラの固有魔法、未来予知が知ることのできる範囲には当然味方の動きも含まれる。故にエイラは長機でも僚機でもそのパフォーマンスが大きく変わることはない。

 

「だから明日の訓練、手伝って欲しいんだけど」

 

「私がか?」

 

予想外の言葉に驚いたバルクホルンが聞き返した。

 

「わたしと近い実力じゃないとマトモな訓練にならないだろ」

 

「確かにそうだが…。ならなぜいつもはサーニャと訓練しているんだ?」

 

エイラの言うことは正論だが普段のエイラはサーニャとばかり訓練をしていてそんな事を気にしているようには見えなかった。

 

「流石に夜間じゃ昼間ほどの実力は出せないからな。訓練内容も夜間哨戒に最適化した内容だしわたしは魔導針がないから実力差はかなり縮まるからな。

けど昼間は話が別だ。わたしと近い実力のウィッチはこの部隊だとミーナ中佐とハルトマン、それとバルクホルンくらいだけどミーナ中佐は忙しくて時間がなかなかあわないし、バルクホルンとハルトマンは二人で訓練するだろ。今回くらいしか機会はないと思って」

 

そう言うとエイラは一呼吸おきさらに続けた。

 

「だからまぁ、あんまり気にしなくていいと思うぞ」

 

「何がだ?」

 

「マルセイユが言ってたこと」

 

「…まさかエイラに慰められるとは思わなかったな」

 

口元に笑みを浮かべてバルクホルンは言った。

 

「どう言う意味だよ」

 

「エイラはサーニャ以外に興味がないんだと思っていた」

 

「そんな事ないぞ。同じ部隊の仲間だし何より一応副司令官だからな。部下のサポートも仕事の一つだろ。

それで、明日の訓練手伝ってくれるか?」

 

「勿論だ。だが内容はなんだ?」

 

訓練といってもかなりの種類がある。バルクホルンを指定する以上はストライカーユニットを使うのは確定としてもそれでもなお幾つもの種類があった。

 

「模擬空戦」

 

「エイラ、さっき自分で言っていただろう。近い実力者はこの部隊には三人だけ。私が組む以上ミーナとハルトマンしか残っているいないが二人とも訓練に付き合えるほど今は暇じゃないぞ」

 

「ちょうど今一人実力者が増えてるだろ」

 

ニヤリと笑ってエイラは言った。

 

「誰かいたか?」

 

「おいおい、忘れたのかよ。世界でもトップクラスのスーパーエースが一人、ここに増えただろ。いい機会じゃないか?」

 

「…ならほど。確かにマルセイユなら十分な実力があるな」

 

確かにこんな機会は滅多にないだろうから訓練するにはちょうどいい機会といえた。

 

「だがあの息のあってないあのペアで相手になるとは思えないが」

 

個々の実力はともかくロッテを組むとなると実力が拮抗するとは思えなかった。

 

「マルセイユの鼻を明かしてやりたいとは思はないのか?」

 

「…それはいいな」

 

フフフと悪そうな笑みを浮かべると心底楽しみだと言わんばかりに言った。

 

「だがミーナからの許可はとっているのか?」

 

「当たり前だろ。だから遠慮なくボコボコにしていいぞ。宮藤もいるからどんなに大怪我してもすぐ治るしな」

 

だから安心しろとエイラはバルクホルンの肩に手を置いて言った。

 

「いや、流石にそこまでは…」

 

「なんだよノリ悪いなー」




そう言えばマルタ島のドーム型ネウロイって元々どんな形状だったんでしょうか?
あの形のまま移動してたらさすがに気付きそうですし。もしかして超高高度を移動して真上から覆いかぶさったとか?それとも折り紙みたいに折りたたんでたとか?
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