チルノの学校生活   作:ヤングコーン

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魔理沙と情報交換を交わすチルノ。
恐らく今回の異変の黒幕である球磨を倒す方法を模索する。
僅かな日常を謳歌しようとするチルノだが、異変はすぐそばに来ていて…。


18話 ルーミアの演説

私は魔理沙の元にやって来た。患者衣を着て上体を起こしていた。私に気がつくとこちらを向く。

 

「チルノか。あの時は助かった」

 

「こっちの台詞だよ。状態はどう?」

 

「ああ。もうコサックダンスを踊れるぐらいには元気になった。一週間ぐらいはゆっくりしておく様に言われたが後3日以内にはここを発つつもりだ」

 

「また倒れちゃうよ」

 

「あの偽物がいるからしょうがない。倒しても半日後にはまた復活するんだ。オリジナルほど強くないのは助かるが」

 

「ここ最近、魔理沙の姿を見なかったのって…」

 

「もう何人倒したかな…」

 

ため息をつきながら言った。

 

「チルノ。お前は幻想郷の海を見たか?」

 

「うん」

 

「じゃあ隠す必要はないな」

 

魔理沙はこれまでの経緯について話し出した。

 

今から一週間ほど前、魔理沙は貰った苺ジャムの瓶を返しにアリスの元へ向かったらしい。しかし、そこにアリスの姿はなく代わりにこの辺で見ない少女がいたらしい。

 

少女は球磨と名乗ったらしく、アリスに留守番を頼まれたらしい。不審に思いながらも魔理沙が来たら案内する様に言われたようで球磨は魔理沙を魔法の森の通路へ連れて行った。

 

そして例の海に到着すると、見渡しているうちにアリスはもちろん球磨も消えていた。

 

その翌日、霊夢から身に覚えのない事について怒られた。その時は謝って済ませたが、ついに偽物と遭遇してしまう。

 

襲って来たため戦い撃破。事情を聞き出すために加減はしたのに急に消滅したと言う。それから半日ごとにリスポーン。同じ様な冤罪を広げないために繰り返し撃破、調査を進めていた。

 

そのうちに体力も底をつきて行き、あの場に至るのだという。私を守ってくれたと同時に、私も魔理沙の窮地を助ける事が出来たわけだ。

 

どこからその球磨という人物が関わっているか分からないので、青緑の本から今日の夢までの事を手短に話した。

 

「大ちゃんの書いた青緑の本…気になるな」

 

「にとりでも借りる事が出来たらしいから、頼めば貸してもらえるかも」

 

「でも、内容はアレなんだろ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

「まぁ…。リグルは何ともなかったけど魔理沙はどうなのか分からない」

 

「夢の中で球磨に会えるか…。何とかこちらから仕掛けられないもんかねぇ」

 

「青緑の本、借りて来ようか?」

 

「所在地が分かればここへ持ってくるのはたやすい。私の事はいいからそろそろ寺子屋に行った方がいいんじゃないか?」

 

時間を見るとここを出る時間を少しオーバーしていた。魔理沙の事だ。きっと抜け出したりするつもりなんだろうが、止めるのは無理だろう。今までも上手く切り抜けてきた彼女だ。私が心配しなくとも敵にやられたりするヘマはしないだろう。

 

私はすぐに寺子屋にでかけた。今日はみすちーのライブもある。魔理沙には申し訳ないけど今はこっちに集中したい。

 

 

 

寺子屋の庭に着地した。リグルが窓とドアを開けてくれる。私は勢いをつけてジャンプして中に入った。そして中にいたリグルとハイタッチ。

 

「ありがとう、リグル」

 

「いいって事よ」

 

そうして私達は席について先生を待った。みすちーが私の肩を叩いてくる。ライブの事だ。私はしっかり覚えてると返事すると、19時ごろに来て欲しいと言われた。私は頷いた。

 

…それから何分も経過する。

 

「先生、遅いね」

 

大ちゃんが時計を見ながら心配してそういった。いつも来るはずの時間より遅れている。遅刻だ。これは凄く珍しい事だ。教室はざわざわと騒ぎ始める。今回の異変と何か関係あるんだろうか。そう思うと怖かった。

 

ルーミアが教壇に上がった。彼女が黙って生徒を眺めているとやがてクラスはしん…と静かになった。

 

「時は夕刻。君らは私の家にやってきた。授業に疲れた君らに私は問いかける。『今日の夕ご飯は食パンだ。バターと、ジャムがある。そのまま焼いて食べても美味しい』。君はこう言った『ジャムがいい』と。だから私はこう言い返す『何もつけなくても、焼くだけでとても美味しいんだ』。だから君はこういう『じゃあ、そのまま焼いてくれ』と。私はさらに『君がどうしてもと言うなら、ジャムを塗ってもいい』と言った。君は疲れているので『君の好きにしてくれ。ジャムを塗るなりそのまま焼くなり好きにしてくれ』と。私は怒って『じゃあバターを塗る』と言った」

 

何の話なのか分からず周りは困惑しながらお互いの顔を確認し合う。

 

「人は一日の間に数万回の決断を迫られる!だから、夕方には決断疲れを起こす!だから自分にとって無意味な選択を迫られるのははっきりいって疲れる!!」

 

生徒がいよいよおしゃべりを始めた。ルーミアは教壇を拳で叩く。

 

「他人がつまらない話をちゃんと聞いているのは1分以内まで!それ以上長い話を聞いていられないのは話がつまらないからだ!!」

 

身振り手振りを加えて大声で教室に響くように叫ぶ。おしゃべりしていた生徒が黙った。

 

「馬鹿を相手には感情をむき出しに難しい話をせずに何度も同じワードを強調して結論を最後に持って来る!賢い相手には結論を最初に持って来て、主張のメリットデメリットをゆっくり丁寧に説明する!!スピーチは聞いている人間に向けてマンツーワンで話している様に行う!!!」

 

ルーミアの熱弁に圧倒されて場の空気が支配されているかのようだ。どう考えても色々とおかしい雰囲気でスピーチの内容も変なのだが、誰もそれを指摘できない。

 

「我々が勉強ができないのは何故か!!頭が悪いからか!?違う!!!不真面目だからか!?違う!!!先生の授業のやり方が悪いからか!?残念ながらこれも違う!!!!」

 

スピーチのボルテージが上がっていく。これまでもハイテンションで行い続けたが、彼女は一気にまくし立てて行った。彼女の顔は力むあまり真っ赤に染まって鬼気迫る表情になっていた。誰もが次の言葉を待っている。

 

「先生が来ないからだ!!!!!!」

 

扉の影から先生がずっこけながら入って来た。

 

「ううう…。ルーミアが教壇に立ちながら何やら面白い事をしていると思って邪魔せずにいたが、何なんだそのオチは」

 

「てへぺろ」

 

そう言ってルーミアは席に戻っていった。先生は教壇に立った。

 

「皆さん、おはようございます。今日は皆さんに教える立場にありながら遅刻してしまって本当に申し訳なく思う。実はここへ来る最中に色々とあってな。魔法の森に面白い物がある、と触れて回るリグルがいたんだ。興味深い物があるのは確かだがあそこは危険だ。私はリグルを注意したが聞く耳を持たない。私にまで魔法の森に行くように説得を始めた」

 

リグルが驚いている。先生は何を言い出すんだろう、リグルはずっとここにいたのに。皆はそんな風な反応だった。私には分かる、それは偽物なのだ。球磨が作ったイミテーションに違いない。

 

「…そのうち半ば揉めるように口論になってしまって。そしたら攻撃してきたんだ。何とか止めようとしたが、力加減を誤ったのか消えてしまった。ごめんなリグル。お前はここにいるのに、訳の分からない事を。授業を始めよう」

 

生徒は何が何だか分からない様子だった。やっぱり先生にも話しておく必要がある。

 

授業を終えると私は放課後に話があるとけーね先生に伝えた。

 

 




最近、自分で小説を書いてて何を書いているのか分からなくなってくることが多々ある。あまり風呂敷を広げずに終わらせなければと思う。
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