IS 〜殺し屋奮闘記〜   作:黒鉄48号

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 いきなりIS要素が行方不明ですけど初投稿です


序章 受験期編
第一話 害虫駆除


 月明かりが届かない真夜中に、雨が降っている。体を突き刺すように冷たい、寒明けの雨だ。

 それが打ち付けるのは、路地裏に倒れている死体の群れ達。皆、黒い服を着ていて顔を土気色に変えている。

 その中で、未だに動いている人影がいくつかあった。一つは恰幅の良い男性の物で、腰を抜かして後退っている。

 もう一つは、その手にサイレンサーを取り付けた拳銃を握りしめながら、後ろの男を庇う様に立って自身の正面に銃を構えている、黒いスーツ姿のサングラスをかけた黄土色の髪を持った中肉中背の男性の物だ。

 その銃口の先には、二人とは似ても似つかない最後の人影が立っていた。

 

「き、貴様! 何者だ!?」

「何者か、だと? ……わざわざ言う必要があるか?」

 

 首を傾げる襲撃者の顔は、カラスとコウモリを混ぜて割った様なデザインの仮面で覆い隠されており、一切の感情を感じさせなかった。

 その不気味さは、まるで下手くそな人間の物真似を披露するロボットを彷彿とさせる。いわゆる『不気味の谷』という物に

 そんな不気味な襲撃者に対し、男は耳に嵌めたイヤホンを気にしながら問答を続ける。

 

「何の為に我々を襲った! 我々が何をしたと——」

「何をしたか、だって? ……ふざけるのも大概にしてもらおう。まさか、お前の護衛対象が今までしでかしたことを、ボディーガードのお前は知らないのか?」

 

 仮面の人物は逆に男に問いかける。

 男は自身の後ろの護衛対象の怯える様をチラッと確認し、この状況を切り抜ける方法を模索する。

 

 仮面の人物が現れた直後に、彼と仲間たちは右耳に嵌めたイヤホンで所属する会社に連絡を取ろうとした。しかし、何らかの方法でジャミングされているのか繋がらなかった。

 それを確認した彼の仲間達は男を即座に襲ったが────その結果はとても信じられないことに彼の仲間の惨敗だった。

 仮面の人物は全方向からの攻撃を全て避け、左右の壁を蹴るというアニメさながらの動きで襲いかかってきたのだ。

 ある者は首を右に半回転分捻られ、またある者は首を片手でへし折られて死んでいった。銃を撃った者もいたが、その悉くが避けられてしまった。

 

 まるで()()()()()()()()()のでは無いかと思えるほどの反応速度、至近距離で撃たれた弾丸をも避ける瞬発力、壁を蹴り上がり、大の大人の首を一瞬で折る怪力……とてもじゃないが、こんな化け物から逃れる術は思いつかないのだろう。

 故に、ボディーガードの男が取るべき選択肢はただ一つしかなかった。——回りくどい問答を続けて、限界まで時間を稼ぐことだ

 

「……そんなこと、俺が知るか! 俺達の仕事は、依頼人をお前の様な不気味な格好の不審者から守ることだ!」

「不審者、か……個人的には、この仮面のデザインは結構好きな部類なのだがなぁ」

 

 仮面に言及した瞬間、襲撃者の意識が男から離れる。

 ——今しかない! そう思った男は、五発の弾丸を一瞬の内に襲撃者に向かって撃つ。

 さっきは襲うことがバレていたから避けられただけで、今の状況なら致命傷にはならないだろうが、十二分に逃げるための時間を稼げる——男はそう確信する。彼は、自分に幸運の女神が微笑んでくれた様に感じていたのだ。

 

……しかし、現実は非情であった。

 

 サイレンサーで軽減された僅かな発砲音すら聞き逃さず、襲撃者は即座に弾丸を避けようとする。五発のうち二発は虚しく宙を切り、一発は仮面に弾かれる。

 しかし、残りの二発はそれぞれ右肩と左足を撃ち抜くことに成功した。——だが、この襲撃者はとことん規格外の存在であった。

 大の大人ですら撃たれれば泣き叫ぶのに、その痛みに一切動じずに、男の方に走ってきたのだ。

 男の目には、地面を凹ませながら向かってくる襲撃者の姿が確かに見えた。だが、それを理解するのが僅かに遅れてしまった。

 

 ボディーガードが気づいた時には、彼と襲撃者には腕の長さ以下しか距離が無かった。男はもう一度銃を撃とうとしたが、仮面の男はその身を翻してボディーガードの右側に移動して、彼の手首に裏拳を叩き込んだ。

 骨の折れる痛みに耐えきれず銃を落としたボディーガードの後ろへと襲撃者は回り込み、彼の頭を掴んで後ろに90°以上曲げた。手から落ちた拳銃と、折れた首から鳴り響いた二つの音が、三十秒にすら満たない攻防の終幕となった。

 

……あなたの様な人間とは、ここではないどこかで、今ではないいつかに出会いたかった。——さて、残りはお前だけだ、豚野郎」

 

 襲撃者はに落ちた銃を拾い上げ、恰幅の良い男の方へゆっくりと、恐怖を味合わせながら近寄る。それに合わせて男も後退るが、ついに壁際に追い詰められ、その表情はより一層深い絶望に彩られる。

 

「た、頼む! 金でも家でも、食い物でも宝石でも、何でもやる! だから、だからどうか命だけ——」

「喚くな、豚。貴様の様な外道の命乞いに貸す耳は、生憎持ち合わせていないのでな」

 

 襲撃者は男の言葉を遮り、銃口を額に突きつける。恐怖のあまりに男は小便を漏らすが、襲撃者はそれを気にせず男に問いかける。

 

「貴様は、今までに自分が犯した罪を覚えているか?」

「し、知るかそんなこと! なぁ、頼むからいの——」

「強姦罪及び暴行罪、略取・誘拐罪、人身売買及び殺人罪……これらですら、氷山の一角のさらに一欠片でしかない」

 

 男の罪状を読み上げた襲撃者は、突きつけた銃口にこれでもかと力を加えて更に押しつけ、言葉を荒げて話し続ける。

 

私が貴様を一番憎んでいることは、貴様の薄汚い欲望(ロリータ・コンプレックス)を満たす為だけに! 彼女達の未来を! 尊厳を! 挙げ句の果てには命を奪ったことだ!!  ——そんな貴様が辿る道なんて、一つしかないだろう?」

 

 そこまで一息で言い切った襲撃者は、()()()()()()()()()()銃を投げ捨てて男に覆いかぶさる。男は必死に暴れて抵抗するが、体格差を覆すことはできず、両手で首を絞められる。

 襲撃者は更に三分間首を絞め続け、ついに男の首を握り潰した。その顔は苦悶に満ちており、非道の限りを尽くした悪党の最後に相応しい物だった。

 


 

 対象を()()したことを確認した私は、何度か深呼吸を繰り返す。三セット行ったぐらいで、視界のど真ん中に電話のマークが出現する。そのAR(拡張現実)画像に触れると、仮面に内蔵されている骨伝導イヤホンから声が聞こえる。

 

蛇烏(へびからす)、そちらはどうだ?」

「——霞野(かすみの)さん。たった今、()()が完了しましたので、報告をするつもりでした。そちらは?」

 

 私は謙った口調で話す。電話の向こうの男——私の上司である初老の殺し屋『霞野 (じょう)』は、電話の向こう側でかなり長いため息を吐いた。……とても嫌な予感がする。

 

「奴の部下が流してきた情報を頼りに向かった倉庫に、情報通り誘拐された女性達がいたそうだ。……だが、その内健常者は七人、薬物の副作用に苦しんでいたのが七人。そして、既に廃人になっていたのが——三十六人だ」

「そう、でしたか……こちらは対象及びその護衛を含めた九体を駆除し、これから処理に向かうところです。報告を終了します」

 

 霞野さんの言葉に私——コードネーム『蛇烏』、本名『宇野(うの) 誠一(せいいち)』は、周りに聞こえない程度の大きさで返事を言って、そこで電話を切った。

 ……この仕事を続けて早五年、今回と同じタイプの仕事はかなり経験したが、やはりやるせの無い気持ちが残る。もう少し、せめてあと一週間でも早く今回の作戦を決行すれば、もっと被害者を減らすことができたのだろうか——そんな悩みを抱えながら、後始末を始める。

 

 まず最初に、死体の近くに置いてあったキャリーケースに手を伸ばす。棺桶を連想させる角張った形状に高さは私の腰ほど、厚みは2Lペットボトルを横倒しにして縦に二つ重ねた程度だ。

 その中からとある道具を取り出す。それは細いペンライトの様な形をした部品で、それを自身の仮面に接続する。すると、仮面の表示が切り替わり、ペンライトから青い光が放たれ始めた。

 光が自分の体に当たらない様に細心の注意を払いながら、死体や壊した銃をスキャンしていく。地面に落ちた血痕も一つ残らず照し尽くす。

 一通りの準備を終えたら、キャリーケースのロック部分の数字を『8528』に揃えて開き、スマホの指紋認証機能で右手の指を親指、人差し指、中指、薬指、小指の順番にスキャンしていく。

 

 ——すると、青い光で照らした死体や血が細かい粒子へと分解され、掃除機に吸い込まれるホコリの様にキャリーケースへと吸い込まれていった。三十秒程度で全ての血と死体を回収できた事を確認した私は、キャリーケースの蓋を閉じ、もう一度現場を念入りに確認してから、()()()()()()()()()()()()()()()キャリーケースを持ち上げてその場を去った。

 


 

 仮面を外した状態で暫く歩いた私は、海に面した町外れの廃工場に着いた。再び仮面を被り、工場の中にへと歩いていく。

 そこには男が二人いて、彼らのすぐ近くにはやけに大きいドラム缶が置かれていた。

 

「おう、お疲れさん!」

「すまないな、少々遅れてしまった」

 

 二人の内、いかにもそっちの人間といった、強面の男が私に話しかけてくる。随分と気さくな感じだが、その眼は一見するとこちらを向いていると思わせておいて、実際は手元のキャリーケースに向いている。いわゆる食えない男である。

 

「なあアンタ、一体何人殺してきたんだ?」

「九人だ。かなり多いから、追加で金を払っとく」

 

 もう一人の男——栗のイガの様な茶色の、嵐に頭を突っ込んだかのような荒々しい髪型。そして、あまり裏の人間っぽくない陽気な顔つき。恐らく新入りだろう——にそんな質問をされた宇野は振り向かずにそう答える。

 すると、男は目をギョロっと見開き、握り拳を飲み込めそうな程に口を開いたまま固まった。数秒程して驚きが若干薄れてから、更に私に質問してくる。

 

「九人!? じ、じゃあ……今までに何人ぐらい殺したんだ?」

「約四百人」

「うわぁ、めっちゃ多いなぁ……じゃあさ、その内訳ってどんな感じ——」

「おう、無駄口叩いてんじゃねえぞお前ら! さっさと()()始めんぞ!!」

「はい!」

「了解しました」

 

 詳しい内訳の話しに移りかけたタイミングで、上司から鶴の一声がかかる。私と彼の部下は話を切り上げ、処理を始める。

 

 二人がドラム缶をこちらに持ってきて、その上から量子化させた死体を注いでいく。一見するとただの粉にしか見えないが、実際は銃を分解した粒子を含めた全てが混ざっている状態だ。

 こうなっている理由は、普通に死体を持ち運ぶだけでは物足りないと上層部が判断して改造を施したためらしい。……全く、時々自分の所属している組織が恐ろしく思える。

 

 閑話休題。それらの処理が完了したら、工場近くに停泊させておいた小型の船にドラム缶を担いで乗り込む。

 処理をしている間に、雲が少なくなっており、その間から月が顔を覗かせていた。

 三十分程で沖合に出たので、そこでドラム缶の中身をばら撒く。

 全て撒き終わったら、私の殺したボディーガード達に数秒間黙祷を捧げて、港へと戻る。吹き付ける風は、港の物と比べてとてもしょっぱい物に思えた。

 

 これらの作業を二時間程度で終わらせた私達は、工場の外でお礼を言い合う。

 

「毎度の事ながら、こんな汚れ仕事を請け負ってくれて本当に感謝している」

「おう、そんな態度取らなくてもええんやで! 何せ、アンタ等の依頼が一番金になるもんなんでな! むしろこっちが感謝してるぐらいや」

 

 そんな他愛も無い会話を他にもいくつか交わしてから、私はヤクザの二人組と別れた。

 

 周りに誰もいないことを確認してから、全速力で走り始める。

 極力足音を立てず、それでいて出来る限り早く家に着けるよう、本来とは違う道を通っていく。塀の上を走り、柵を飛越し、川の対岸へひとっ飛び。

 地図アプリを使ってたなら絶対にエラーを吐いてそうなルートを通りながら、私は家へと向かった。

 


 

 満月が真上から俺たちを照らしている。澄んだ空の雰囲気は、さっきまでの()()が夢だったのではないかと思わせてくる。……だけど、それをオレの体が否定する。

 ドラム缶の冷たさ、粉を注がれた後の重さ——それらが、オレの両手にしっかりと残っていて忘れられなかったからだ。

 

 その薄気味悪さを紛らわせる為に、助手席でくつろいでいる親父さん——勿論上司的な意味合いだ——に話しかける。

 

「なぁ、親父さん。さっきのお客さんってさ、どうしてあんな大量に死体遺棄を頼んできたんですかね? 組の奴らから聞いた限りだと、他のお客さんは精々四人前後なのに……」

「おう、そうだなぁ。……お前さん、確かこの仕事は初めてだっけか?」

「うい。初めてっす」

「そうか——なら、話さなきゃならないな」

 

 そう言うと、親父さんはくつろいだ姿勢から一変して背筋を伸ばしたキリッとした姿勢になる。

 

「あいつ——蛇烏は、霞ヶ関の御隠居供の懐刀の一本なんだ。それも、とびっきり切れ味のいい奴さ」

「あんなヒョロヒョロがですか? 俺達の組にアイツより強そうな奴なんて沢山いると思い——」

馬鹿野郎! 

 

 突如、親父さんがオレを怒鳴りつける。それに驚いて一瞬ハンドルから手を離しちまったが、即座に握り直す。うっかり事故を起こそうもんなら、芋づる式で組や家族にも迷惑を掛けかねない。話を聴きながら、正面をしっかりと見て運転を続ける。

 

「お前よぉ、人を見かけで判断するなってガキの時に教わらなかったのか?」

「いや、そりゃ習いましたけど、いくらなんでもあの細さは……」

「お前、思い出してみろよ。アイツが持ってたキャリーケース、アレをアイツは俺たちに一切持たせなかっただろ?」

 

 言われてみて、さっきの作業を思い出す。アイツは死体運びを手伝ったりしてくれたが、血を注ぐ作業やそれ以外の時も、キャリーケースだけは自分で持っていた。

 

「……そういえば、そうっすね。何か秘密があるんすか?」

「実はよぉ、あのキャリーケースは、なんでもISの『量子化』を再現した物らしいんだよ」

「ISって、あの『インフィニット・ストラトス』のことっすか!?」

 

 それを聞いてオレは驚愕する。

 ISとは、女性にしか動かせないパワードスーツで、SFアニメから飛び出してきた様なとんでも技術の塊……と、底辺高校中退の俺は認識している。

 ぶっちゃけ専門用語が沢山あるので、しっかり理解しているのは昔ながらのメカ好きオタクか操縦者のファン程度だろう。

 少なくとも、ISの知識がないことで苦労する、なんてことは男性の身にはそうそうおき得ないだろうから、オレはこれ以上の知識を持ち合わせていない。

 

「あたぼうよ! お前の知っての通りだが、量子化した武装ってのは重量が無視されて、楽に持ち運べる。だけどよ、あのキャリーケースは違うんだ」

「アレはよ、()()()()()()()()()()()()()()()()らしいんだよ。確か、100kgはくだらないって話だ」

「100kgすか……って、あんましピンとこないっす」

「えっと確か……四人家族用の冷蔵庫がそんぐらいの重さだったはずだ」

「めっちゃ重いじゃないっすか!?」

 

 そう言われると急に実感が沸く。

 つまり、蛇烏は家庭用の冷蔵庫を片手だけで持ち上げることができると言うことだ。その馬鹿力っぷりが良くわかるだろう。

 

「でまぁ、それを蛇烏は片手で軽々運べる訳だ。そんな奴に心当たりがあるか?」

「……流石に居ないっすよ。にしてもそんな奴がこの世にいるなんて、『事実は小説よりも奇なり』ってやつっすかね」

「お、珍しくいい言葉を言うじゃねぇか。普段は擬音ばっかり使ってるお前のボキャブラリーの中にそんな単語があるとは……」

「一応俺だってそんぐらいの言葉は知ってますよ! ……漫画に出てきたからっすけど

 

 そこまで話してから、ふと浮かんだ疑問について聞いてみる。

 

「そういえばですけど、どうしてわざわざオレ達に処理を依頼してくるんすか? 普通に自分たちで船とか買って運べば足がつかないはずっすよね?」

「ああ、そのことか。それについてはな……まぁ、昔からの慣しみたいなもんだ」

「ならわし、ですか?」

「アイツを雇ってる組織と俺たちの組は昔からの長い付き合いで、お互いに弱みを握ってるから、今も金を払ってこんな事をさせてるんだよ」

「はえ〜、そう言う事っすか。なかなか複雑な関係なんすね〜」

「…………お前、絶対理解できてないだろ」

 

 それからも色々なことを喋り合いながら、山頂付近の川の流れの様に、時間は早く過ぎていく。

 

 —-そういえば、件の蛇烏にも俺みたいな頃があったのだろうか。アイツはかなり達観した様子だったが、昔からああ言う性格だったのだろうか。それとも、殺しをやっていく内にあの寡黙な性格になったのだろうか。

 色々と考えが浮かぶが、そのどれもがいまいちピンとこない。まるで、()()()()()()()()()()()()()()()感じだ——と思ったが、即座にその考えを頭から追い払う。

 

 確かに、この世界にはISと言うとんでもない物が存在していて、技術も割と発達している。

 だが、それでも人造人間とか生物兵器の類が生み出されたと言う話は、俺の二十と数年の人生の中はで一度も聞いたことがないのだ。

 

 色々なことを足りない頭で考えていると、ついに事務所に着いた。そこで親父さんと別れてから、最近買ったばかりの真っ赤なバイクに乗って家に帰る。今までの貯金の半分近くが消し飛ぶ高い買い物だったが、高性能なので満足している。

 

 家についたオレは、ささっと風呂に入ってからカップラーメンを食べて、寝室に向かう。

 ベッドの上で横になりながらスマホを弄っていると、段々とISについての興味が湧いてくる。蛇烏のキャリーケースを見たからだろうか。湧いてきた興味をどうやって満たそうかと俺は考える。

 ……そういえば、隣町には図書館があった筈だ。しかも、今時珍しい紙の本が沢山置いてあるタイプの場所だ。今時は本といえば電子書籍なので、かなり興味を感じる。

 しかも丁度良いことに明日は仕事が休みなので、たまには行ってみよう。折角のバイクも、使わなければ宝の持ち腐れだ。

 そんなことを一人暮らしの寂しい寝室で考えながら、オレ——『佐藤 (たくみ)』は眠りについた。




さて、少々IS要素が薄い今話でしたが、いかがでしたでしょうか?
後数話でIS要素増えるから……(震え声)
感想や誤字報告も、出来たらよろしくお願いします
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