Fate/kaleid Apocrypha プリズマ☆イリヤ   作:超高校級の切望

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蚊帳の外

 魔法少女は空を飛ぶ。

 イリヤのそのイメージはどこから来ているのか? 答えは簡単。アニメである。

 魔法少女といえば飛ぶよね。だってアニメではそうなんだもん。

 

「………………航空力学は愚か重力も慣性も作用反作用すら無視した動き………」

「いやー、そこはアニメなんで固く考えず見てほしいんだけど………」

 

 テレビに張り付きあり得ざる動きをする魔法少女に戦慄する美遊。魔法少女アニメを見ても、飛ぶイメージは行えそうにない。

 

《実体験のよらないフィクションからのイメージのみとは思いも寄りませんでした》

《イリヤさんの空想力はなかなかのものですよ》

「………褒めてるの、それ」

 

 明らかにバカにされている気がする。

 

「まあ、どうあれこのやり方はエーデルフェルトには向かないようだが」

「え?」

「ん?」

「…………あっ………えっと、美遊で………いい」

「そうか。俺もジークでいい」

「………うん」

 

 と、会話により二人の親密度が上がったような気がする。イリヤはパクパクと狼狽えている。

 

「ジ、ジークも昔ミユさんと同じこと言ってたよね!? なんか、イメージわかない!?」

「ふむ…………要するに飛べる理由が思い浮かべば良いわけだ。ロケットなどを参考にして魔力放出を推進力にする、というのは」

「ひっくり返るか全身の骨が折れる」

「そうだな。鉄の体が必要となる」

 

 美遊とジークの考えは近いらしい。イリヤはますます慌てる。

 

「こ、この二人………相性が、いい!?」

《幼馴染みは負けヒロインですからねえ〜》

「!?」

 

 バッとルビーの言葉に振り返るイリヤ。改めて美遊とジークを見れば何やら二人で話し込んでいる。

 

「必要なのは揚力ではなく浮力。けどそれではただ浮くだけ」

「物体浮遊の魔術はあるだろう? その応用で……」

「人体に、リアルタイムでルートを調整しながら? 現実的ではない」

「そもそも英霊や魔法少女が現実的ではないと思うが………」

 

 難しい話をしているということは解る。話の内容はさっぱりわからん。ひょっとして自分は頭が悪いのだろうか?

 

《まぁまぁイリヤさん気を落とさず。大丈夫ですよ、ジークさんは恋人ができてもイリヤさんと話してくれます》

「なんで私が未練残している前提なの!?」

 

 いやまあ、目茶苦茶引きずりそうだけど。というか付き合えない前提ではないかこれ?

 

「うん、じゃあそれで………ありがとう」

「ああ、参考になったなら何よりだ」

「何時のまにか話が終わってる!?」

 

 どうやら美遊とジークの会議は終わったらしい。イリヤはすっかり蚊帳の外だ。

 

「それじゃあ、また今夜」

「ああ」

「…………あれって私にも言ってくれてるよね?」

 

 イリヤは不安そうにルビーに尋ねる。昨夜のように「貴方は戦うな」とは言われなかったが、そもそもジークと話していて眼中になかっただけではあるまいか。

ヒロインは誰?

  • 幼馴染ムッツリ属性イリヤ!
  • 小悪魔×天然無表情クロ!
  • 無表情カップル美遊!
  • 全員でハーレム!
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