全員が・・・男子制服を着た人間を見てポカーンとしているとその人間が
自己紹介した。
「『シャルル・デュノア』です。フランスから来ました。この国では不慣れな事も多いかと思いますが皆さん宜しくお願いします。」
少年、シャルル・デュノアがそう言ってにこやかな顔でそう言った。
そして誰かが・・・こう言った。
「お、男・・・?」
そう呟くとシャルル・デュノアはこう返した。
「はい。こちらに僕と同じ境遇の方がいると聞いて本国より転入を」
そういう中で閃光はシャルル・デュノアをじっと観察していた。
人懐っこそうな顔。
礼儀の正しい立ち振る舞いと中世的に整った顔立ち。
濃い金髪。
その髪を首の後ろで丁寧に束ねている。
体は華奢でしゅっと伸びた脚。
印象的には貴公子と見た目はそう思えるが閃光は何か違和感を感じ取っていた。
「(何だこの違和感は?・・・何かが違うと・・・・!!)」
そう言いながらある1点を見て何かを確信すると・・・悲鳴が聞こえた。
『『『『『きゃああアアアアアアアア!!!!!』』』』』
「「!!」」
一夏と閃光はその・・・音波攻撃に耳を塞いだがあまりの音に未だ耳がキーンと鳴っていた。
すると誰かがこう叫んだ。
「男子!二人目の男子!!」
「然もうちのクラス!!」
「美形!守ってあげたくなる系の!!」
「やっと私にも春が来た---!!」
そう言っている中で織斑先生が皆に向けてこう言った。
「お前ら煩いぞ。未だ2人残っているからな。」
そう言うと一夏と閃光はその二人を見た。
一人は閃光と同じ銀髪。
髪の長さも大体位置的に同じ。
然しそれは・・・伸ばしっぱなしという印象が強い。
右目は赤いがその視線はまさに絶対零度の瞳。
左目は眼帯をしているが医療用の白いのではなく軍人が使う黒眼帯。
もう一人は黒に近い茶髪を肩に迄伸ばした少女。
活発そうで人のよさそうな感じをしていた。
体つきからして何かしらのスポーツをしているようにも見える。
すると千冬が・・・銀髪の少女に向けてこう言った。
「・・・挨拶をしろ、ラウラ」
「はい、教官」
千冬に向けて佇まいを直して敬礼をする少女、ラウラを見て
クラス一同がポカンとしている中で織斑先生はラウラに向けてこう言った。
「ここではそう呼ぶな。もう私は教官ではないし、ここではお前も一般生徒だ。私の事は織斑先生呼べ。」
「了解しました。」
そう言ってラウラは再度敬礼するが千冬はそれを見て頭をガシガシと
掻いていた。
そしてラウラは・・口を開いて第一声にこう言った。
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」
「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」
全員は何か続きがあるんじゃないかと思って見守る事数秒して・・・山田先生がこう聞いた。
「あ、あの・・・以上・・・ですか?」
「以上だ。」
ラウラは山田先生の言葉を聞いてそう答えた。
そしてラウラは一夏を見ると・・・。
「!貴様が・・・・・!!」
そう言ってラウラはつかつかと一夏の前に立って・・・腕を振り下ろし・・・。
バシン!!・・・・という音と共に・・・。
一夏の・・・片腕に平手打ちしていた。
「何!?」
「あぶねえなアあ!!」
一夏はラウラを受け止めてそう言うと・・・隣にいる閃光がラウラに向けてこう言った。
「貴様あ!!」
そう言ってラウラ目掛けて拳を振り上げるがラウラはそれを・・・
ひらりと避けて閃光を投げ飛ばそうとすると・・・途中で一夏がラウラの腕を
引っ張ってそれを止めた。
そして閃光はそれを軸にしてかかと落とししようとして・・・ラウラは
それを避けて下がった。
「いきなりナニするんだ!!」
一夏はそう言って閃光の隣に立つとラウラはまるで・・・親の仇の様な視線で
一夏に向けてこう言った。
「私は認めない!貴様があの人の弟であるなど認めるものか!!」
そう言ってラウラは一夏を睨みつけるが・・・千冬はラウラ目掛けて
出席簿で叩きつけてこう言った。
「貴様は阿保か!?何転入して早々に事件を起こそうとする!!」
「きょ・・・教官、私は」
然し千冬はラウラに向けてこう続けた。
「然しも何もないわ!!貴様の問題行動が=国の品位に関わるのだぞ!!」
「それが分からぬならもう一度本国に戻るか!!?」
「・・・申し訳ありません。教官」
「私ではなく織斑に向けてだと思うが・・・・ああもう。」
千冬はラウラを見て頭を更にガシガシと搔いている中で千冬は
最後の一人である少女に向けてこう言った。
「そう言えばまだだったな。済まないがこの空気を換えるぐらいに頼む。」
そう言うと少女はアハハと苦笑いでこう言った。
「ええと・・・初めまして、アメリカ代表候補生『ベル・アタラシア』。
趣味は体を動かすことでこれから皆とこの学園で頑張りますのでよろしく
お願いします!!」
そう言って少女、『ベル・アタラシア』はお辞儀すると全員がそれを見て
拍手した。
それを見た千冬は全員に向けてこう言った。
「それではこれでホームルームを終了とする。各人は直ぐに着替えて
第2グラウンドに集合、二組と合同で模擬演習をすることになっている。」
そう言うと千冬は一夏に向けてこう言った。
「おい織斑。お前はデュノアの面倒を見やれ。」
良いなと言うと千冬は閃光を見てこう言った。
「閃光、ちょっと・・・。」
「はい。」
閃光は千冬の言葉を聞いて黙って着いて行った。
「貴様から見てデュノアはどう見る?」
千冬が廊下の角で閃光に向けてそう聞くと閃光はこう答えた。
「恐らく・・・いえ、間違いなく・・・・・・」
それを聞くと千冬は閃光に向けてこう言った。
「やはりな。一夏に伝えておけ。」
「はい。」
「『シャルル・デュノアにあまり心を許すな。』」
「そう伝えておけ。」
「分かりました。」
そう言うと二人は別れた。
次回は・・・例のあれ。