そして土曜日。
一夏達はアリーナで模擬実習をしていた。
そこではシャルル・デュノアも参加していた。
するとそんな中でシャルル・デュノアが一夏に向けてこう聞いた。
「そう言えば、一夏の機体って見た目は第2世代とあまり変わらないよね?」
そう言うと確かにと言って参加していた鈴がこう続けた。
「そうね、けどまあ・・・あれ見たらねえ。」
「あれって?」
「何でもないわよ!!」
シャルル・デュノアの言葉に対して鈴はそう返した。
あの事は例の事件とも関係しているため箝口令が敷かれたのだ。
破れば千冬から・・・どういう制裁が下されるか分かったものじゃないからだ。
無論それは一夏達からすれば未だ倉持技研の極秘として扱っているため他言無用となっているのだ。
「それと武器は『レーザーライフル』と『大型ナイフ型ソード』、『ビット』、
脚部に付いている『エッジクロー』と多彩に見えて器用貧乏だよね。」
「まあ、元々は・・・そうじゃなかったらしいだけどな。」
一夏は最後には小声でそう呟いた。
元々は小惑星の調査用として製造する予定であったのに武器をぶち込んだため
この様になってしまったのだ。
そして一夏はシャルル・デュノアの機体を見てこう言った。
「そういやあお前の機体って『ラファール・リバイブ』に似てるけど
結構いじくってるよな?」
「確かに・・・背中の推進翼は真ん中から翼が出るようになっているし
アーマー部分も小さいし、それに反してリアスカートは大きいね。」
「それに山田先生が使っていた時にはなかった物理シールドがない代わりに右腕はスキンアーマーで左はシールドと一体化しているしな。」
それに続くかのように簪、閃光がお互いにそう言うとシャルル・デュノアは
こう説明した。
「ああ、僕のは専用機だからかなり弄ってあるよ。
正式名は『ラファール・リバイブ・カスタムⅡ』って言って
基本装備(プリセット)を幾つか外してるからその分を拡張領域に
入れていあるから装備だけでも・・・20くらいはあるよ。」
「20!!・・・ちょっとした火薬庫じゃないか。」
一夏はそれを聞いてそれは恐ろしいと思いながらシャルル・デュノアを
見ていた。
確かによく見たら閃光の指摘した場所と自身の疑問を合わせれば
辻褄があっているのだ。
そんな中で何やらざわめきがどよどよとしていた。
それを感じたのか一夏はその方向を見てみるとそこにいたのは・・・。
「アイツは・・・・!!」
一夏はそれを見て敵意を露わにしたのはあの少女。
漆黒の機体を身に纏ったラウラ・ボーデヴィッヒであった。
その機体は右肩部分に大型のリボルバーカノン。
左肩部分には6本もの突起物
そして両腕には何かの発生器が搭載されていた。
そんな中で生徒たちはこう呟いていた。
「ねえ、ちょっとアレ・・・」
「嘘、ドイツの第3世代型だ。」
「未だ本国でのトライアル段階って聞いてたけど・・・。」
そう言っている中でラウラは一夏を見るや否やいきなりこう言った。
「おい」
「何だよ。」
「貴様も専用機持ちだそうだな。ならば話が早い。私と戦え。」
いきなりそう言うと一夏はこう答えた。
「断る、理由がねえ。」
そう言うがラウラは一夏に対してこう言った。
「貴様にはなくても私にはある。」
そう言うとラウラはこう続けた。
「貴様がいなければ教官が大会2連覇の偉業を成しえただろうことは
容易に想像できる。だから、私は貴様を・・・貴様の存在を認めない!!」
そう言って一夏を睨みつけた。
然しその内容を詳しく知らない殆ど全員が頭に?を浮かべる中閃光は
一夏の苦虫を嚙み潰したようよ顔を見てこう言った。
「ラウラ・ボーデヴィッヒ!」
「何だ?」
「貴様と一夏の間に何があったのか知らないし我々は知るすべもない。
だが・・・一つだけ分かることと言うならばその後一夏がどう言う想いで
それと向き合っているのかを知らない貴様が認めないなどほざくな!!」
「何だと・・・!!」
ラウラ・ボーデヴィッヒは閃光の言葉を聞いてぎろりと目を見開くが
一夏は閃光の隣に立ってこう言った。
「ラウラ、お前が千冬姉を尊敬しているのは分かったが
俺はお前と戦う理由がない。」
じゃあなと言うとラウラ・ボーデヴィッヒは一夏と・・・閃光を見て
こう言った。
「ならば・・・戦わざる負えないようにしてやる!!」
そう言ってラウラ・ボーデヴィッヒは・・・閃光に向けて照準を
合わせようとして・・・弾丸が両者の前を遮った。
「「「!!!」」」
3人は何だと思って見てみるとそこにいたのは・・・。
「危ない危ない。こんな所で戦闘を始めようとするなんてドイツ人は
皆こんなんなの?」
そう言って現れたのは・・・黒銀色のISであった。
そしてそれを纏っているのは・・・。
「ベル!!」
「やあ、一夏。全く、滅茶苦茶な子がいたものだね。」
ベルはそう言いながらベルが着陸した。
右手には大型のリボルバーガン。
右肩にはキャノン砲
左手には何かの特殊武装が。
左肩には巨大な盾が装備されていた。
これこそベルのIS
『ブラック・ストライカー』である。
「貴様・・・!」
ラウラ・ボーデヴィッヒはベルに対して睨みつけるとベルはこう続けた。
「正直な所がっかりしたよ。まさかこんな人が大勢いる所でドンパチおこそう
だなんて織斑先生の事を教官って呼んでたけどそれじゃあ織斑先生の底が
知れるってものだね。」
「「!!」」
それを聞いてラウラ・ボーデヴィッヒだけではなく一夏も目を見開くが
閃光は一夏の肩を叩いてこう言った。
「待て。」
「けど・・・!!」
明らかに千冬を侮辱しているんじゃないかと思っている中でベルはこう続けた。
「だってそうでしょ?軍人ならまずはちゃんとした場所で戦うのが
セオリーだよ。民間人がいるなら民間人が完全にいなくなるまでの間は
楯として戦うのに君にはそれすらない。目的のためなら民間人なんて
どうだっていい事だ。織斑先生はそれを君に教えたのかい?」
ベルがそう言うとラウラ・ボーデヴィッヒはフンと鼻を鳴らしてこう言った。
「何を言っている。目的達成できるのであれば何をしても結局はそいつらの
自己判断が足りなかった。ただそれだけだ。」
「お前自分がなにを」
一夏はそれを聞いて頭に血が上りそうになっているとベルはこう言った。
「君が言っているのはドイツ軍としての言葉かい?」
「ああ、そうだ。そして強いものが正しい。ただそれだけだ。」
そう言うとベルはラウラに対してこう言い放った。
「分かった。・・・やっぱり君は織斑先生にとっての汚点だね。」
「何だと!!!」
ラウラ・ボーデヴィッヒはそれを聞いて攻撃しようとすると・・・アナウンスが聞こえた。
『そこの生徒!何をやっている!!学年とクラス、出席番号を言え!!!』
そう言うのは恐らく駆けつけてきた担任のようであった。
するとラウラ・ボーデヴィッヒはISを解除してこう言った。
「・・・ふん、今日は引いてやるが貴様は必ず私が・・・潰す!」
そう言ってアリーナゲートにへと去っていった。
そしてベルは一夏の帆を振り向くと・・・頭を下げてこう言った。
「ごめん一夏!お姉さんの事悪く言って!!」
そう言いながら両手を合わせると一夏は頭を掻いてこう言った。
「いや、俺の方こそ礼を言うよ。あの時閃光を守ってくれて。」
そう言ってこっちこそありがとうと頭を下げた。
するとベルはそれを見てこう言った。
「いやいや良いよ別に!!只さ・・・。」
「?」
「私・・・軍の紹介でここに編入したんだけどその人が凄く良い人でさ。
『俺達は民を守る盾であり剣だ。一見して矛盾しているように見えるが
実はこれは互いに支え合っているんだ。』」
「だから許せなかったんだ。・・・弱いから悪いなんてそんなの間違ってるって思っててさ。」
それを聞いて一夏達は自分たちの力について・・・再確認しないとなと
思った瞬間であった。
次回ははてさて。