「子供が出来ない・・・ああそうか。だからあんなことを。」
「あんな事?あんな事とは一体なんだ?」
千冬はシャルロットが何か悟ったかのような口ぶりを聞いて何だと聞くと
シャルロットはこう返した。
「僕は一度だけ本邸、何時もは別邸だったんだけどその時は本邸に呼ばれた時に
本妻に殴られてこう言われたんだ。」
「何を・・・ですか?」
山田先生は恐る恐る聞くとシャルロットはこう返した。
「《泥棒猫の娘が‼≫って。」
「・・・酷い。」
それを聞いて山田先生は口を手で隠しながらそう言うがシャルロットは
こう続けた。
「そして僕はここに男性として送られたんです。広告塔として、そして・・・
一夏の使用機体のデータを取るために。」
そう言って口を閉ざすと楯無がシャルロットに向けてこう言った。
「それは違うわよ。シャルロットちゃん。」
「え?」
シャルロットはそれを聞いて何でと思っていると楯無はある資料をシャルロットに渡してこう言った。
「一つは貴方が《デュノア》になる際に夫妻が書かれた養子縁組書と・・・
遺言書の写しよ。」
「遺言書って一体何が・・・・・!!」
シャルロットはそれを読んで目を見開くと千冬もそれを見て目を見開いた。
そして楯無はこう言った。
「遺言書の内容は以下の通りヨ。」
『私《アルベール・デュノア》が死去した時《デュノア社》の保有する全株式を
娘《シャルロット・デュノア》に相続するものとする。』
『尚、《デュノア社》倒産の際に発生する借金は全て《アルベール・デュノア》が負担するものとする。』
「・・・何なんですかこれは!!?」
シャルロットはそれを聞いて驚いていると千冬は落ちた資料を見てこう言った。
「それは・・・ここに書かれていることと関係しているようだ。」
そう言って千冬はシャルロットに向けて養子縁組書を渡すとシャルロットは更にそれを見て驚いていた。
何せ名前の記入欄がそれぞれ・・・違う筆跡だったのだ。
不倫相手の子供を引き取る場合どちらか片方の人間の筆跡が残るのが常であるがここに書かれているのは・・・両方とも違う筆跡だったのだ。
「それと調べているうちに分かったらしいけど《デュノア社》で
貴方の存在が邪魔だと思ってる勢力がいることが分かったわ。」
「僕が邪魔って・・・一体誰が!!」
シャルロットは楯無に向かってそう聞くが楯無は少し考えて・・・こう言った。
「そう言うのは・・・本人に直接聞いてね♡」
「へあ?」
シャルロットは楯無の言葉を聞いて素っ頓狂な声でそう言った次の瞬間に・・・シャルロットの所に会ったタブレットから映像が出た。
サウンドオンリーと書かれた映像ともう一人、日本人の男性の映像が出た。
一人はシャルロットは知らないが倉持所長。
そしてもう一人が・・・。
『やあ、シャルロット。」
「!・・父さん。」
シャルロットは父親の声を聴いて目を見開いて他人行儀でそう言うと・・・社長『アルベール・デュノア』がこう口を開いた。
『矢張り失敗・・・というよりも全てを知ったようだな。』
「どういう事ですか!!遺言書もさることながら何で養子縁組の時の名前に
本妻の筆跡があるんですか!!」
シャルロットは大声でそう言うと倉持所長が間に入ってこう言った。
『まあまあ、落ち着きなさいシャルロット君。』
「誰なんですか貴方は!!」
『私は倉持技研の所長。詰まることろ織斑一夏君のISの大元さ。』
「!!・・・一体何の様なんです・・・」
シャルロットはそれを聞いて佇まいを正してそう聞くと倉持所長はこう続けた。
『まあそうだな・・・大学時代の親友で君のお母さんとも交友がある人・・
かな?』
「!!お母さんの事を知ってるんですか!?」
シャルロットはそれを聞いて驚きながらそう聞くと倉持所長はこう答えた。
『まあね、と言っても私が知っているのは『アルベール・デュノア』と
君のお母さんとの馴れ初め程度だけどね。』
「・・・話してください。」
シャルロットはそう言うと倉持所長はこう答えた。
『あれはもう・・・20年前だね。』
『君は知らないと思うが『アルベール・デュノア』の家は兵器企業で幾つもの
EU内における紛争や革命の際には必ずと言っていいテロリスト時には軍に、
革命時には運動家達に武器を渡して生計を立てていたんだ。』
『無論敵も多いわけで安全な日本に『アルベール・デュノア』は
留学生として送られたんだ。』
『そしてその学校で出会ったのが・・・君のお母さんだ。』
「!!」
『2人は意気投合してね。あっという間に付き合っていたんだが
あまりにもイチャイチャしていてねえ。私は毎日彼らと会うたびに
ブラックコーヒーを買って飲んでたよ。』
『おい、そこは別に良いだろうが‼!』
『喧しい!あと1歩で医者から『カフェイン中毒起きそうだけど
何やってたんだい?』って言われて私は理由を言う事すら恥ずかしかったんだからこれでお相子だろうが‼!』
「・・・父と母が申し訳ありませんでした。」
シャルロットはそれを聞いて悪気ないとはいえ謝るしかなかったのだ。
『まあ脱線したけど・・・とにかく2人は間違いなく卒業と同時に結婚かと
思っていたんだけど・・・ある事件が起きたんだ。』
「ある事件って・・・何ですか・・・?」
シャルロットはそれを聞いて何があったんだと聞くと倉持所長はこう答えた。
『君の祖父母・・・つまり『アルベール・デュノア』の両親が殺されたんだ。』
②に続く