Iの2のSAンダー!!   作:caose

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 前回の続きです。


両親の過去2

 「祖父母が・・・一体誰が・・・殺したんですか?」

 シャルロットはそれを聞いて呆然としている中でアルベールはこう続けた。

 『先ほど言ったと思うが武器商人であった祖父に対してテロリスト達や

独裁者からすれば《邪魔者》だったんだ。だから彼らを殺してしまえば

自分たちが優位に立てれると思い込んでいたようなんだ。』

 「なんとまあ、短絡的な。」

 千冬はそれを聞いて頭を悩ませていた。

 如何に一人殺したところで武器商人は幾つも存在し政府に武器を出す代わりに

金を貰う事で結局のところは使う武器の内容が変わるだけで彼らの行為は

全くの所無駄となるのだ。

 『そう、無駄なんだが彼らはそれをしたことから私が《デュノア社》を

受け継いだのだ。』

 『彼女とは表向きとしては別れたが倉持との仲介もあって

その後も交際を続けていた。』

 『そんな中で会社との付き合いでもあった今の妻相手に見合い話が

持ち込まれた。』

 『私はね・・・彼女にこう言ったんだ。』

 『《私にはもう既に心を決めた女性がいるから君とは一緒になれない。》とね。』

 『すると彼女は自分が妊娠できない事を告げた後にこう言ったんだ。』

 『《例えどんな形であっても貴方が私を想ってくれるのならば

どういう形であろうとも》』

 『そう言われたんだ。・・・正直な所彼女のそう言う真っすぐな所に

私はその・・・。』

 『全く、トンだプレイボーイだな。お前』

 『・・・言い返す言葉が何もない。』

 倉持所長の言葉を聞いてアルベールは項垂れるような声色でそう言った。

 『そしてとんとん拍子に話が決まる中で君の母親と彼女・・・《ロゼンダ》は出会ったらな・・・。』

 「出会ったら・・・何です?」

 シャルロットはそれを聞いて少し声色が震えた。

 もしかしたら罵詈雑言を吐かれたのかと・・・そう思う中でアルベールが

話したのは・・・意外な言葉であった。

 『・・・意気投合して親友になったんだ。』

 「・・・ハイ?」

 『うん、大丈夫だよシャルロット君。私もそれを聞いてそう言っちゃったよ。』

 シャルロットの素っ頓狂名声を聴いて倉持もそう答えた。

 『それからと言う物、私とロゼンダと君のお母さんと加わって一緒に旅行したり会社の経営について話し合ったんだ。』

 『そんな中で、シャルロット。お前が身籠ったことを知った。』

 『お前が生まれた日、ロゼンダがそこに立ち入ってくれてな。その時の写真は

私達が保管している。』

 『そしてお前の名前は・・・ロゼンダが付けてくれたんだ。自分が最も尊敬する祖母の名前で。』

 「え・・・」

 シャルロットは自身の名前のルーツを驚いていた。

 自分の名前がロゼンダの祖母の名だとは思いもよらなかったからだ。

 そしてアルベールは更にこう続けた。

 『そしてお前が生まれた後万が一を考えて私たちは2人から距離を取ったんだ。お前に危険が及ばないようにな。』

 『だがある日の事君のお母さんからロゼンダ宛てに手紙を送ってきて・・・中には自分が末期癌である事と私達の養子として引き取って欲しいという事で

養子縁組書が中に入っていた。』

 「お母さんが・・・末期癌」

 シャルロットはそれを聞いて足元が震えてしまっていた。

 それじゃあ母は自分の死期を感じ取ったからこそ自分をデュノアにと

思っている中で千冬はアルベールに向けてこう聞いた。

 「少し邪魔するが宜しいでしょうか?」

 『何だい?千冬君』

 倉持所長は何だろうと思って聞いて見ると千冬はこう聞いた。

 「シャルロットの内容と違う所がある。望んでいたのならば

何故引き離すようなことを?」

 千冬がそう聞くとアルベールはこう答えた。

 『・・・お前を引き取る事が決まった際に私の側近がこう言ったんだ。』

 

 

 

 

 

 『《社長夫妻を殺して自分たちが会社を運営する》と言うタレコミが』

 

 

 

 

 

 

 

 「!!」

 シャルロットはそれを聞いて目を見開くとアルベールはこう続けた。

 『だからこそお前を引き離すことにしたんだ。もしもの時の為に別邸で

監視しているガードマンがお前を逃がす様に脱出用の資金と

偽造パスポート込みで』

 『そしてIS学園は何処にも所属していない場所だし万が一に備えて倉持が

後見人になってお前の面倒を見てくれるようにお願いした。』

 『そしてお前がIS学園に向かったのを期に私達を殺そうとしている面々の

確保をしていてやっと一息ついた途端にばれてしまってね。』

 『だがそこならば・・・私の祖父母達のように巻きこまれる

心配はないだろう。』

 「何言ってんですか!?」

 『シャルロット・・・?』

 アルベールはシャルロットの大声を聞いて何事だと思っている中で

シャルロットはこう続けた。

 「僕を巻き込ませないため?・・・母さんのため?・・・ふざけないでよ!!」

 「僕がどう言う想いであの別邸にいたと思ってるんだ!!」

 「誰も信用できる人がいない孤独の中でそれのどうやって『守る』って言ってんですか!!」

 「貴方はそれでも良いと思ってるだろうし本妻もそう思っているかも

しれないけど!!」

 「僕にとってあの別邸は檻の様な存在だった!!」

 「あの家でたった一人の孤独を味わいながら食事する僕の気持ちは・・・

怖かった。」

 「質素でもよかったから・・・・巻き込まれても良かったから・・・

家族としていたかったよ・・・・。」

 「・・・・お父さん・・・・!!」

 『シャルロット…。』

 アルベールは泣き崩れるシャルロットの言葉を聞いて自分の対応が

間違っていたのかと思ってる中で倉持所長はこう言った。

 『アルベール。お前が思ってるよりも娘さんはちゃんとしているし

それに何より・・・彼女の娘だ。どんなことがあってもお前と一緒に戦えるさ。』

 『倉持。』

 『それでシャルロット君?・・・君はどうしたいんだい?』

 「へ?」

 シャルロットは倉持所長の言葉を聞いて何をと思ってると倉持所長は

こう続けた。

 『キミハ巻き込まれても良いと言ったがそれはつまり・・・

《デュノア社》に取り巻く敵と戦う覚悟がある。・・・そう思って良いんだね?』 

 「ハイ。」

 『ドウヤッテ?』

 シャルロットは倉持所長の言葉を聞いて・・・何かを決心するかのように

こう言った。

 「僕は・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「僕が《デュノア社》の次期社長になります。」




 この決意は・・・何処に向かう?
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