Iの2のSAンダー!!   作:caose

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 レゾナンスでの買い物編です。


買い物も楽じゃない

そして次の日の朝。

 「今日はよく晴れたな一夏。」

 「ああ、確かにな。」

 「それじゃあ・・・行こうか。」

 閃光の言葉を聞いて一夏がそう答えるとベルが出発しようかとそう言うとIS学園の正門前に千冬がいて3人に向けてこう言った。

 「さっさと乗れ。」

 そう言って駅に向かって出発した。

 

 

 

 

 

 

 

 彼らが向かって行ったのは駅前にあるショッピングモール「レゾナンス」

 交通網が便利であると同時に周囲の地下街と全て繋がっている。

 そして何よりも内部も完備されており食べ物から衣服、量販店、一流ブランド、

各種レジャーが兼ね揃えられており寧ろないほうを探すのが大変と言われておる

ほどである。

 「へえ~~、アメリカのショッピングモールみたいだねえ。」

 「ここは中々に広いが一夏はここに来たことあるのか?」

 「ああ、中学の時よく弾や・・・鈴と一緒だったな。」

 一夏は鈴を思い出して少し暗くなった。

 あの時は未だ両目とも輝いていたあの少女はもう・・・二度と・・・

声すらも出なくなってしまったからだ。

 「一夏・・・。」

 「一夏君・・・。」

 閃光とベルはそれを見て悲しそうな顔をした。

 そんな中で千冬はため息交じりでこう言った。

 「さあ、時間は有限なんだ。先ずは水着を買ってそれから・・・ゆっくりと

何かをしようではないか。」

 そう言うと一夏達を連れて先ずは水着売り場に向かって行った。

 すると千冬が一夏に向けてこう言った。

 「それじゃあ先ずはお前だが・・・閃光とベルは何かご所望はあるか?」

 「「ええ!」」

 「ちょ、千冬姉!?」

 いきなり何言ってんだと一夏はそう言うと千冬はこう答えた。

 「まあ待て一夏。折角小娘たちがいるんだ。女性視点からお前の水着を

選ばせてもらってから自分んを選んでも良かろう。」

 そう言って千冬は閃光とベルの耳元に口を近づけると2人に向けてこう言った。

 「済まないな、あいつの心情の事を考えたらこの位の馬鹿をさせなければ

あいつを笑わせられないだろうと思ってな。」

 「いや、それはそうですが・・・。」

 「まあ、それなら良いですけど。」

 千冬の言葉を聞いて閃光とベルがお互いにそう言うと千冬はこう続けた。

 「まあ、後で一夏にお前らの水着を選ばさせてやるからこれでドローだ。」

 「「!!」」

 2人はそれを聞いて目を見開くが千冬は一夏に向けてこう言った。

 「それじゃあ逝くぞー。」

 「「「行くの字が違うーーーーー!!」」」

 一夏達の叫びなど知らんと言うばかりに千冬は取りえずと言って

ある水着を出した。

 

 

 

 

 

 

 千冬

 「私はこれだな。」

 そう言って出したのは・・・水色の・・・ブーメラン

 「いや御免千冬姉。それパス。」

 「何言っているんだ?昔はこう言うのを着ていたろ?」

 「何時の時代だよ!!」

 「幼稚園時代だな。」

 「そんな昔覚えてられっか!!」

 没

 

 

 

 

 

 

 

 

 閃光

 「私はこれだな。」

 そう言って出したのは白色の・・・パンツタイプの水着。

 「う~~ん。色は良いけどなあ・・・。」

 「うむ?」

 「・・・『白銀』と似通っているしそこまで同じって言うのもなあ。」

 保留。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ベル

 「私はこれだね。」

 そう言って選んだのは・・・黒色のスポーツタイプの水着であった。

 「へえ・・・無難で良いな。」

 「そうでしょ!それだったら私は・・・。」

 「「ハイストーップ!!」」

 ベルの言葉を聞いて千冬と閃光がタイムをかけると閃光がこう言う。

 「ベル、貴様それで自分も同じ色で・・・・と思ってるであろう?」

 ギク!

 「そして海に来たらペアルックとか・・・そう考えているのであろう?」

 ギクギク!!

 何やらベルは体をびくついていた。

 ・・・図星の様であった。

 ペアルックって古くねえって思うかもしれないが想い人と同じって言うのは・・何か以心伝心した感じがするのであろう。

 だが一夏はと言うと・・・。

 「俺は・・・偶には黒でも良いな。」

 ベル  パアアアアア(*^▽^*) 

 千冬と閃光 「「ちぃ!」」(-"-) 

 決定

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それでは一夏、お前が選べ。」 

 「・・・忘れてたよ。」

 一夏は千冬の言葉を聞いて思い出してしまったが選ばせてもらった手前

選ばないという選択肢など・・・何処にもなかった。

 すると千冬は・・・白と黒、どちらもビキニであるが前者の方はスポーティーでありながらもメッシュ状にクロスした部分がセクシーな水着

 後者の方は無駄無しの機能性重視

 どっちが良いのかと思って一夏はこう思っていた。

 「(これは・・・黒、いや待てよ。もしかすると黒水着だと可笑しな男達が

寄り付いてくるんじゃないか?いや、100%寄ってくるだろうが!

けどどちらもビキニだし・・・どっちだ!?)」

 何やらざわざわと周りの声が聞こえているような感じがするのだが。

 すると・・・閃光が一夏の隣に立ってこう耳打ちした。

 「一夏、臨海学校は関係者以外来れない様になっているから

お前の望む奴を選べ。」

 そう言うと一夏はこう答えた。

 「それじゃあ・・・黒の方。」

 「成程な、最初っからこっちを見ていたしな。」

 一夏はそれを聞いてうぐと詰まらせた。

 流石姉だなと思っており千冬が水着を戻そうと離れている中で・・・

後ろから声が聞こえた。

 「そこのあなた」

 「?」

 「男のあなたに言っているのよ。そこの水着。片付けておいて。」

 見ず知らずの女性がそう言って一夏に向けて水着を突き出した。

 どの国でもISが普及して以降女性優遇制度が設けられ、

男が街を歩いているだけで命令されるという悪意が所狭しとあるのだ。

 然し一夏はこう答えた。

 「何でだよ、自分でやれよ。人にあれこれやらせる癖がつくと人間

馬鹿になるぞ。」

 一夏はそう言って反論すると女性はニヤリと笑ってこう言った。

 「ふうん、そう言うこと言うの。自分の立場が分かってないみたい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「立場とか言うが貴様が分かっていないようだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 閃光が女性に向けてそう言うと女性はこう言った。

 「何言ってのよって言うか貴方の男なの?躾位しっかりと」

 「躾って言うけど私達から見たら貴方が躾が成っていませんよ叔母さん」

 ベルも閃光に続けてそう言うと女性はそれを聞いて怒り心頭でこう言った。

 「叔母さんですって!貴方達何言ってんのよ!!男なんて女の願いを

叶えてくれる道具でしかないのに何守って」

 「貴様は一夏の制服を見て何も分からないのか?」

 閃光はそう言って一夏の服に指さした。

 この時一夏は夏服を買おうとしているのでIS学園の制服なのだが女性は

それすらも知らないのかこう答えた。

 「はあ?何言ってんの??そんな服知らないわよ。」

 そう言うと閃光はポケットからIS学園の学生証を女性に見せると

一夏の懐からも同じものを見せてこう言った。

 「これでもか?」

 「何よそれ?只の学生証・・・・・!!」

 女性はIS学園の学生証を見て目を見開くとベルがこう言った。

 「序に言えば一夏は専用機持ちでほら、専用機の名前と造った企業のロゴも

記載されているよ。」

 そう言ってベルは一夏の学生証にある名前の下にある専用機の名前と倉持技研のロゴが記載されていた。

 すると女性は慌てながらこう言った。

 「嘘でしょ・・・だってISは・・・女性でしか・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「貴様はニュースとか見ないのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 女性の背後から突如声が聞こえたので見てみるとそこにいたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「うちの弟がナニカしたか・・・・」

 「あ・・・あああ・・・・『ブリュンヒルデ』・・・・?」

 女性は千冬を見て指さしてそう言うと千冬はこう言った。

 「ああ、そう言えば聞いたぞ。私の弟に向けて躾とか道具とか聞こえたが?」

 本当かと・・・三日月のような笑みを浮かべながら目を赤めにして

そう聞くが女性は震えながら口を大きく開けて何も言えなかったが千冬は

その女性を・・・アイアンクローで掴まえてこう言った。

 「一つ言っておくが」

 「アがアアアア!!」

 「ISを使えるのが偉いなど思っている貴様らを見ていると各国の

『ヴァルキリー』が苦い顔をしているが何故か知っているか?」

 「ギィイイいイイイイイいい!!」

 「それはな・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ISを使うと言うのがどれくらい覚悟を持たなければならないのかを知らん

馬鹿どもを同じ人間として見たくないからだああああああ!!!!!」

 

 「ぎぃひゃああアアアアアアアア!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 女性は千冬の言葉を聞いてアイアンクローされながら・・・小水出して

失神した。

 よく見ると顔の表情は涙と鼻水と涎でグチョグチョになって化粧も

剥がれていたのだ。

 すると何処からか警備員がやってきて千冬が事情を説明している中で

一夏はこう思っていた。

 「(今なら・・・逃げ出せれる!!)」

 そう思ってそろりと逃げようとすると・・・両肩を思いっきり掴まれた。

 「!!」

 一夏は恐る恐る振り返るとそこにいたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「未だ私達の水着を決めていないぞ一夏?」

 「私達の水着も決めてよね♡」

 

 

 

 

 

 

 「・・・・あい」

 それを聞いて一夏は項垂れながらそう答えるしかなかった。




 馬鹿な女性・・・末路ざまあ!!

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