「海だーーーーー!!」
クラスの女子の一人がそう言ってトンネルを抜けた先に広がる海を指さした。
臨海学校初日の天気は天候にも恵まれて快晴その物。
陽の光に反射する海面は穏やかで正に遊ぶのに丁度良い天候なのだ。
すると一夏が閃光に向けてこう言った。
「おー。やっぱり海を見るとテンションが上がるなあ。」
「ああ確かに、それにこれ程天候が良いから遊ぶのにも適しているな。」
そう言っていると一夏は隣にいる箒を見て・・・こう聞いた。
「箒、大丈夫か?何か元気が無いぞ??」
「そそそそうか!?私はいちゅも通りだじょ!?」
「全然言えていないぞ。」
閃光は箒の言葉を聞いてそう言った。
何せ嚙みまくりでどうしてそんなに慌てているんだと思っていた。
すると千冬が全員に向けてこう言った。
「そろそろ目的地に着く。全員ちゃんと席に座っていろ。」
千冬の言葉を聞くと全員座った。
そして暫くするとバスは目的地でもある臨海学校の宿泊地『花月荘』と言う旅館に着いた。
4台のバスはそこに到着すると中から生徒たちがわらわらと出てきた。
「それでは今日から3日間お世話になる旅館『花月荘』だ。全員、従業員の皆様の仕事を増やさない様に注意するように」
『『『『宜しくお願いします。』』』』
千冬の言葉を聞いて全員挨拶すると着物姿の女将が丁寧にお辞儀して
こう言った。
「はい、こちらこそ。今年の1年生の元気があって宜しい事で」
そう言うと女将は一夏を見てこう言った。
「あら、こちらが噂の?」
そう言うと千冬はこう答えた。
「ええ、まあ。今年は一人男性がいるせいで浴場分けが難しくなってしまって
申し訳ありません。」
そう言うと女将は笑いながらこう答えた。
「いえいえ、そんな。何時も男性や女性も来ていますからいつも通りと
思えば宜しいでしょう。それにいい子じゃありませんか?しっかりしてそうな
感じで」
「いえいえ、そんな。何時も同居人に助けられてばかりですから。」
そう言いながら千冬は女将と話していた。
そして女将は全員に向けてこう言った。
「それじゃあ皆さん初めまして。私がこの『花月荘』の女将
《清州 景子》と申します。お部屋の案内を致しますので着いてきてくださいね。海に行かれる方は別館の方で着替えられるようにしていますのでそちらを
ご利用なさって下さい。場所が分からない場合でも何時でも近くにいる
従業員にお声をかけてくださいね。」
女将がそう言うと全員返事して旅館の中にへと向かった。
一日目は終日自由行動であるため食事は各自旅館の食堂でとるように
なっている。
すると本音が近づくと一夏に向けてこう聞いた。
「ね、ね、ねー。おりむー。おりむーの部屋って何処~?一覧に
書いていなかったからー。遊びに行くから教えて~?」
そう言うと簪が現れてこう言った。
「本音、駄目。多分だけど・・・教職員室じゃないかと思うよ?」
「ああ~かんちゃ~ん。・・・何で?」
本音が何故と聞くと簪はこう答えた。
「一夏に対してハニートラップを仕掛けたりする人間がいるかもしれないし
ISのデータを盗もうとする人間がいるかもしれない。それに・・・本音みたいに
部屋で遅くまで遊んでいると次の日の特殊環境実験に支障が出るかもしれないからそういう意味も兼ねて。」
最後に簪は本音を睨むが当の本人は・・・ニヘラと笑っているだけであった。
「そうですよね?織斑先生?」
簪は千冬に向けてそう聞くと千冬はこう答えた。
「正解だ更識妹。私と同じ部屋ならばおいそれと近づきはすまい。」
確かにと一夏は内心そう思っていた。
何せ・・・諺に出てくる「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と同じ・・・いや、
虎穴に入れば待っているのは鬼かとそう思っていると千冬は一夏に向けて
拳骨を落としてこう言った。
「誰が鬼だ。誰が?」
何故分かったんだと一夏は内心そう思っていると閃光がこう答えた。
「お前の考えることぐらいは私でも分かるわ。」
そして一夏は千冬に案内されて教員室と書かれた紙が貼られていた
部屋に入ってみると・・・中々良い部屋であった。
トイレ完備、バスはセパレート型、洗面所は専用の個室でゆったりとした浴槽は一夏でも脚が伸ばせれるものであった。
すると千冬がこう言った。
「一応大浴場も使えるようにしているが何せ生徒が多い為時間交代で使う。
深夜と早朝に入りたいときには部屋の風呂を使え。」
千冬の言葉を聞いて一夏は頷くと千冬はこう続けた。
「さてと、今日は一日自由時間だ。荷物を置いたら好きにしろ。」
「えっと・・・織斑先生は?」
一夏は千冬に向けてそう聞くと千冬はこう答えた。
「私は山田先生達と今日の連絡事項と明日行われる特殊環境実験の場所の
チェック等をしなければならないからそれが終わってからゆっくり寛ぐさ。」
「そうですか。」
一夏は千冬の言葉を聞いてそう答えると・・・コンコンとノックする音が
聞こえた。
「織斑先生、ちょっと宜しいでしょうか?」
山田先生が外からそう言うと千冬はこう答えた。
「ええ、どうぞ。」
そう言うと扉が開いて・・・一夏を見てこう言った。
「わあ!織斑君!?」
「いや、そんなに驚かなくても・・・。」
一夏は山田先生の反応を見てそう言うと千冬は呆れた顔でこう言った。
「山田先生、一夏は私の部屋に入れると言った張本人の貴方が
何で驚くんだ?」
そう聞くと山田先生はしおしおと小さくなってこう言った。
「スミマセン~~。」
そう言うのを見て千冬は一夏に向けてこう言った。
「サッサと行ってろ。私達はこれから確認作業があるからな。
羽目を外しすぎるなよ。」
千冬は一夏に向けてそう言うと一夏は軽めのリュックサックに水着とタオルと
替えの下着がある事を確認して海にへと向かった。
次回は・・・あの人が出るかも?