「馬鹿なーーーーー!!」
何処かの場所で件の科学者が発狂紛いにそう言った。
自身が手によりをかけて設計した『グラウ・ディセデント』がまさかの・・・
敗北を期したからだ。
まあ、相手が千冬ならば致し方ないように思われるがそうである事も知らない
科学者からすれば・・・納得がいかなかったからだ。
「何故だ何故だ何故だーーーーー!!アリエナイアリエナイアリエナイ!!
私の最高傑作が負けるなどどうしてだーーーーー!!」
そう言っている中で科学者は荷物を纏めてこう言った。
「速くここから逃げなくては!ここから近くて然も逃げやすいと言えば
中国しかないが・・・いや、あそこならば実験材料になれる人間が
掃いて捨てれるほどいるから丁度良い」
そう言いながらニヤリと今後の設計を考えているが・・・。
「何をしている。」
そうは問屋が降ろさなかった。
「!!貴様は」
科学者がその人間を見て何か言いかけると・・・ナニカが科学者の前を
フワフワと浮いていた。
よく見ればそれは・・・ビットであった。
紫色のビットが科学者の周りを取り囲むかのように浮遊している中で・・・
科学者はその人間に向けてこう言った。
「ま・・・待て!」
「?」
「確かに今回は失敗した!だがそれは私のせいではない!!素材となった・・」
科学者はそう言いながら後ろにある・・・。
「この能無しのせいだ!!」
脳みそだけになって水槽の中をぷかぷかと浮かばされながら何かしらの機械で
接続されている・・・ラウラだったモノがそこにいた。
そして科学者はこう続けた。
「もとはと言えばお前たちがこんな役立たずを持ってきたのが不運の始まりだ!何でもっとましな奴を寄こさなかったんだ!!未だ軍にいるクローンでも
事足りたはずだぞ!!それをこんな脳みそが半分なくなった奴を寄こしやがって
私の作品が汚されただけでは飽き足らずこんな大敗北を決してしまったんだぞ!!だから約束を守れ!!私のたかとb」
「煩い」
その人間は科学者に向かってそう言うと・・・ビット兵器から6筋もの光が
科学者の体を全弾貫通し・・・爆発した。
そしてその人間はラウラの脳みそが入った水槽を・・・ISのアームを使って
取り出すと通信してこう言った。
「こちらM。目的のものは回収したぞ。」
『分かったわ。向こうの方はIに任せてるから貴方は撤退しなさい。
警察が来る前に。』
「分かった。」
そう言うと・・・その人間はISをその人間に向けてこう言った。
「もう少し出会えるからね。待っててね。」
「姉さん。」
『貴様は何者だ。』
千冬がそう聞くとその女性は・・・こう言った。
「初めまして。私の名前は『I』。とある組織に所属する人間よ。」
女性はそう言って自己紹介するがよく見たら・・・千冬とは違うと言うのが
良く分かった。
何せ垂れ目で左目に泣き黒子。
髪も確かにウルフヘアーだが千冬の様に束ねておらずに何もつけずにしている。
然も漂う空気がなんかこう・・・軽い様な印象を与えていた。
するとIと呼んだ女性は一夏の近くで着陸すると何やら・・・興味津々な様子で見ていた。
「へえ・・・ふーん。成程ねえ。」
Iはそう言いながら一夏の周りをぐるぐる回っていた。
そして一夏の後ろで止まると・・・Iは一夏の背中を抱きしめてこう言った。
「ねえ、君さ?」
「・・・・・・」
「お姉さんとどっかでいい事」
そう言った瞬間に千冬が・・・刀を思いっきり振り上げるとIは突如に
部分変換して刀を出すと千冬に向けてこう聞いた。
「あら、織斑千冬。何か御用でと言うか私じゃなかったら斬られたところから
トマトジュースらしきものが噴水の様に出ますよ?」
そう聞くが千冬はIに向けてこう言った。
『なあに、貴様みたいな奴は大抵後ろを気にすると高を括っていたからな。』
「あら?以心伝心で嬉しいわ?それならちょっとだけ・・・弟さんと夜の」
『・・・ヨシ、殺そう。』
「千冬姉!!」
一夏は千冬から流れ出る殺気に恐怖しているとIは素早くそれを往なして
『グラウ・ディセデント』目掛けてイグニッションブーストで飛翔して頭部を
手に入れると千冬はこう聞いた。
『貴様‼ラウラをどうするつもりだ!?』
そう聞くとIはこう答えた。
「言ったでしょ?私はこれが目当てなのよ。
それじゃあ私はここで失敬するけど・・・織斑一夏君」
「?」
Iの言葉を聞いて何だと思っていると・・・Iは一夏に向けて投げキッスして
こう言った。
「もし次会ったらデートしましょ♡」
「へあ!?」
「「「!!」」」
それを聞いて閃光とベルと箒が目を見開いて・・・鬼の如き目で
睨みつけていると・・・千冬が刀をI目掛けて投げ飛ばした。
『シャアアアアアアア‼!』
「あら、危ないわ?」
それをひらりと避けるとIはバイバーイと言って・・・去って行った。
何だか嵐の様な人間だったなあと一夏はそう思っているとが・・・後ろと通信の向こう側から溢れ出る・・・殺気に対して一夏は・・・恐る恐る振り向くと
そこには・・・何やら涙目のベルと箒がそこにいた、。
そして一夏目掛けてこう言った。
「一夏!どういう事なのあれ!!」
「一夏!貴様いつの間にあんな女と!!」
『説明を要求するぞ!!』
「ちょ・・・ちょっと待ってよ皆!俺だって初対面なんだぜ!!」
「だったら何で投げキッスなんてするの!?」
「そうだぞ!初対面の人間が投げキッスなどするものか!!」
『どういう事なんだ一夏!!』
『「「一夏!!!」」』
「ああもう!勘弁してくれーーーーーー!!」
夜の中で一夏の叫びが木霊している中で・・・『打鉄無式』から音声が
流れ出た。
『いやあ、一夏君ってモテル・・・あの千冬ちゃんなんか可笑しくない?』
『何だ?』
『いやあ何だか・・・殺気が駄々洩れしてるって言うか・・・何て言うか。』
『その理由は貴様がよく知っているであろう』
『いやあ・・・あれはって頭が潰れるはみ出るーーーーー!!』
『いっそはみ出ろや――――――――‼』
『イ――――――ヤ―――――――――!!』
「こうして2人の男性の悲鳴が夜の海に響き渡るのであった。」
「簪さん?何言っているの??」
「ああ・・・ナレーション?」
I
コードネームで見た目はアズールレーンに出てくる『愛宕』
千冬のクローンであり戦闘能力を引き継いだ存在。
可愛いものや気に入った存在を愛でると言う困った趣味を持っている。
専用機はあるようであるがそれが何なのか未だ謎。