4月28日
絶望に負けないよう、情報確認と願望を込めて今日から日記をつけることにする。
この世界は滅びに瀕している。
確実な滅びが、一歩一歩迫ってきている。
俺は、俗にいう転生者という奴だ。
前世の記憶があり、しかも前世には今世の流れをゲームにしたものが存在した。
この世界、およびこの世界と近い平行世界には世界を滅ぼそうとする存在がいる。
破滅因子という物だ。
破滅因子は世界を滅ぶ原因であり、世界を滅ぼそうとする強靭な意思や、周囲の生物を魔物にする能力、想像した物を人類及び世界への悪意を持って生成する能力などさまざまである。
1では存在する限り世界を滅ぼす意思をもって行動し、信仰させるほどのカリスマを持った狂人が超能力を持って世界を相手にテロを行い、2ではとある大国の大統領が周囲を魔物にする呪いを受け、秘書が強力な魔物となって世界を滅ぼそうとしたし、3ではただの少年が生まれつきその力を持ち、苦悩しながら生きていた。
1のラスボスが起こした事件が新聞に載る前は元と同じ世界に生まれたと思っていたし、そうあってほしかった。
そいつが存在する以上、1の時間軸でバッドエンドの世界ならそのまま世界を滅ぼされるし、2の時間軸でバッドエンドなら魔物に人類が乗っ取られて人類滅亡だし、3の時点ではバッドエンドでもトゥルーエンドでも滅ぶ。
1、2、3のどこかでハッピーエンドにたどり着いても、外伝の異世界人の侵略や、第三次世界大戦のある世界線の可能性がでてくる。
ちなみに、異世界人の侵略があった世界ではハッピーエンドは主人公と恋人だけだし、世界大戦のある世界線ではどうあがこうが世界は滅ぶ。
ついでに言うとやってないから知らないだけでこのシリーズは11まである。
終わりだ。
一般人の俺には解決できない原因が多いし、何より原因が多すぎてほぼ確実に滅ぶのが確定している。
俺がいきなり超能力に覚醒でもしな
4月29日
嘘だろ
マジかよ
としか言いようがない。
俺には超能力があることが分かった。
簡単に言うと未来予知だ。
若い主人公の母親が事故にあって死んで主人公が生まれないのが予知できたぜ!
絶望的だぁ…
4月30日
主人公の母親が事故にあうところは自転車で1時間くらいで行けるところにあった。
見覚えのある場所でよかったが、断片的にしか予知できないから毎日見に来ないといけないとなると辛い。
しかも太陽の向きからすると早朝、日の出した少しあとだ。
学校がくそ近いから今8時起きなんだが…?
4月31日
5月1日
4月は31日まで無かった。
じゃない、今日の朝、主人公の母親を助けた。
ようやく早起きしなくていいと思ったら今度はまた別の場所で事故にあうのを見た。
勘弁してくれ…
夕方、その場所を探してひたすら自転車で移動してたら、また主人公の母親に会った。
本当に主人公の母親務めるだけあって美形だと思った。
主人公の父親が羨ましい。
今朝のお礼にとかお茶に誘われたけど断った。
他の人とくっつくの確定してるのに行くわけがない。
あと、服装の暖かさがそんなに変わらなかったから明日にでも事故にあうかもしれないのに、場所を見つけられてないのはつらい。
結局門限を過ぎて怒られたのに事故にあう場所は見つからなかった。
5月2日。
早朝から歩き回って、ようやく事故にあう階段を発見。
張り込んでいたら彼女に発見される。
怪しまれているようだ。
当たり前か…
とっさに言った言い訳は明らかにおかしい。
「この階段で事故が起きそうだから見張ってた」って…
なんか仕掛けましたよって言ってるようなものじゃないか。
5月3日
転んで落ちそうになった老婆を助ける。
彼女が見ていたようで、疑いの視線をなくしてくれた。
マッチポンプだったらどうしたんだ…
と思ったんだが、その老婆は彼女の血縁者らしい。
「優しそうなところとか確かに面影ある」と言ったら照れられた。
我ながらクサい。
こんなんじゃ気があると勘違いされてしまう。
この世界じゃまだ生まれてもいないから長の付くロリコンになってしまうが、ヒロインのかなちゃんが俺は好きなんだ。
5月4日
めっちゃ話しかけてくる。
何なんだこれ、俺の方が勘違いしそうになるわ。
自分とおばあちゃんを助けた私に感謝するのはわかるがやりすぎだろ。
だーれだとか恋人にやる奴やろ。