私の吸血鬼生 作:スカーレット
私がこの世に生を受けたのはつい3日程前。私には前世の記憶がある。と言っても役に立ちそうなのは剣道と医療について、それとある程度の知識とかかな。高校生ぐらいまでの勉強の知識はある。そして今居るのは。
「あうあうあー(知らない天井だ)」
「あら?どうしたのレミィ?」
あぁそうそう。もう一個あった。私は東方Projectのレミリア·スカーレットとして転生した。取り敢えず幻想郷ではないだろう。だって幻想郷に来た時レミリアに親はいなかったもん。さっき私に話しかけてきたのは母親だ。
「あうあー、あうー」
今は喋れないからあうあう言ってるけど勘弁してね。あと5年後?にはフランが産まれてくるはずだから、地下への幽閉は何としてでも阻止したいところ。
「よう、仕事が終わった。今日は俺もレミリアと遊んでいいか?」
「あらあなた。えぇ、どうぞ遊んであげてくださいな」
今来たのは私の父親にあたるドラキュラ伯爵だ。名前はー、何だったかな、確かドラゴだったかな。そんな名前だ。でこの人は現紅魔館当主で吸血鬼の中でもかなり高い地位にいるらしい。知らんけど。
「ほーらレミリアー。父が来たぞー」
…そしてこの人は、私にとことん甘い。パフェよりも甘いよ!(は?何言ってんのこいつ)えーとね、確かちょっと前に寝てて起きたら真横に居たからびっくりして引っぱたいて起こしちゃったんだけど、ニヤニヤしながら大丈夫だからなーって言ってた。私はその時抑えきれずに笑ってたよ。
「うむ、レミリアは将来立派な吸血鬼になるだろう。産まれたばかりのうちからこんなに立派な翼を持っているんだ。間違いない」
私の翼は体に対してかなり大きかった。それはもう邪魔なくらいに。
「そうだ、言い忘れていたが、この子の誕生祝いで、弟が明日ここへ来るそうだ。先程連絡があった」
「あら、そうなの?レミィは初めての叔父さんとの出会いね。楽しみにしててね〜、レミィ」
「あう、ああう」
「いよいよ明日ですね、ダラン様。先程、連絡は済ませておきました。歓迎して下さるそうで」
「そうか、よくやった。あいつに会うのも久し振りだな。もうかれこれ162年も経っているのか、あの事件から」
あの事件。俺はこの方に一体何があったのか、全くと言っていいほど知らなかった。だから不用意に発言をする訳にはいかないし、かと言って無視をしたと思われるのは俺の命が危ない。取り敢えず相槌をいつも打っている。
「そうでございますか?それでは、今日の夜、あちらへ向かい始めるとしましょう。ゆっくり行けば、明日には着くはずでございます」
「あぁ、そうするか。今夜の外出の為、お前は早々に支度を済ませ。俺はあいつの子について、少し想像してみたい」
「はっ!かしこまりました。それでは、失礼します」
あの人も可愛いとこあんじゃねぇか。そう思わざるを得ない発言だった。だって初めて見る姪っ子の顔を想像して楽しそうにしてるんだ。いつものあの威厳のあるカリスマたっぷりな姿からは想像出来ない。恐らくだが、この人のこんな姿、俺しか見た事ないな。直属の部下は俺とあと数人しか居ない。他の奴らは一応部下だが、俺の部下が多い。側近は俺1人って事だな。取り敢えず支度すっか。
「ダラン様、準備が整いました。出発致しますか?」
「ううむ、そうだな、行こう。さてと、待っていろよ、ドラゴ」
クックックックックッ。あいつの子ってどんなやつなんかなぁ。あいつに似てブッサイクな顔してたりしてな。ハッハッハ。いやでも、奥さんの方は綺麗なんだよな。あっちに似て欲しいもんだ、うん。
「今日はこの辺で休みましょう。近くに村があります。そこで宿をとらせてもらいましょう」
「あぁ、そうだな」
ふと空を見上げてみれば、既に空は明るくなり始めていた。急がなければ焼けてしまう。俺達はその思いで急ぎ村へ入り、村人に泊めてもらうことになった。
今日も今日とて部屋のベッドに寝かされて、今は絵本を読まれてる。誰もが知ってる物語、という訳でも無さそうだ。私自身初めて聞いた題名も分かんないし、なんていう本なんだろう。文字も今は読めない体制だし。 そういや今日は初めて叔父さんに会うのか。なるほどな、兄弟仲はいいと見た。じゃないと来ないもんね
「アルベリア、ダランが来たぞ。一緒に3人で迎えよう」
「あら、もうそんな時間?分かったわ、いきましょうか」
私の叔父さん、一体どんな人なのかね