私の吸血鬼生 作:スカーレット
叔父さんが来たようだ。父と母の2人が見に行って、私は今父親の側近の従者と2人きりでいる。この人怖い。目付きがマジでヤバイよ。まるで鷹だよ鷹。こぇぇぇぇぇ。これ普通の赤ちゃんなら泣いてんじゃね?お?4人の足音が聞こえる。戻ってきたのかな。
「ここだ、ダラン。で、この子がレミリア。俺達の娘だ」
やっぱ戻ってきた。意外と早かったな。この館かなり広いらしいけどどうやって皆道覚えてんだろう。
「ほう、お前も子をもつ歳か。お前に似なくて良かったよ、兄上」
「HAHAHA、全くだ。俺なんかに似たら、この子が不憫ってもん
だ!」
うーん、うちの父親普通に顔いい方だと思うんだけどなぁ。イケメンとは言わないけどそこまで不細工という訳でもない。丁度いい感じだ。
「それでは、ここまで来たのにも疲れたでしょう?私がお部屋に案内させていただきます」
「あぁ、任せる、ゼロ」
「はい、お任せを」
ゼロねぇ。いつ聞いても男らしい名前だな。まぁ男だからいいんだろうけど。客人2人を連れたゼロが客室へと向かい、私は両親との戯れを開始する。
1時間程遊んだところで、さっきの2人が戻ってきた。勿論ゼロを連れてだ。
「兄上、俺にもレミリア抱かせろよ。てか遊ばせろ」
「分かった分かった。それよりお前はその口調をどうにかせんか。兄上と呼ぶのであればそれに伴った言葉遣いをしろ」
「へいへい、分かりましたよ兄上」
仲の良い兄弟で安心したよ。こういうのは、物語とかだと弟の方が兄の方を殺したりするのが王道だからな。うん、取り敢えずフランが産まれるまでは生きていて欲しいな。じゃないと大変なことになる。
「ほーらおいでーレミリアー。叔父さんだぞー。よろしくなー」
…この人、父と同じ人種か。マジで性格似すぎだろ。この人も私に甘い人のようだ。何か欲しいものとかやりたい事ができたらこの人達に頼むかな。絶対上手くいく。
「あらあら、2人共似すぎよ。流石兄弟ね」
『似ていない!辞めてくれ!』
い、息ピッタリー。カンマ1秒のズレも何も無い。スゲェ。ていうか私を抱いたまんま大声を出さないで欲しいな耳が痛い。
「はいはい、2人共静かにしてね、レミィが驚いちゃうわ」
いやもうびっくりしてますお母さん。泣いてないからびっくりしてないっていうわけじゃないからね。さてと、ちょっと眠くなってきたし寝ようかな。
「お、レミリア。眠いようだな。ダラン、悪いが寝かせるから渡してくれ」
「おう。ちぇ、せっかく来たから遊びたかったのによー」
「仕方ないだろう赤ん坊なんだから。そんなに言うなら数日泊まっていったらどうだ」
「お、良いのか!?よっしゃじゃあ泊まってくぜ。ありがとな兄上!」
その会話を聞いた後、私の意識は途切れた
目が覚めたのはそれからしばらくして、皆が寝静まった頃。起きてるのは妖精メイドくらいだ。吸血鬼はもう寝てる。私を除いて、だが。
この日からおよそ1週間、ダランは紅魔館へ泊まっていき、思う存分私と遊んでくれた。帰りたくなさそうにしながら瞬間移動の魔法陣から帰って行った。こっちに来るのもそれで来ればよかったのに。そう思った私はおかしくないと思う。