さかのぼる事、約1ヶ月前。これはハジメ達が奈落の底に落ちた後の話
なぐ、も、くん…
誰かが僕を呼んでいる。
頬を伝う あたたかい何かに身体全体を包み込む体温。そして自分の名前を呼ぶ香織がいた。
「うっ、…白崎さん?」
ハジメが眼を醒ましたことに気づいた香織はハジメの事を強く抱き締めた。
「ちょっ、…白崎さん!?」
「…よかった…ぐす、よがっだよぉぉ。南雲ぐんが目覚めなかっだら私、…ワタシ…うぅ、」
香織の体温にドキドキしながら周りを見ると薄暗い洞窟だった。所々、鉱石のお陰で光が見える以外は光が存在しない。どうやら自分達はベヒモスと一緒に落ちたらしいと考えて香織を見る。服は所々ボロボロだったがその他の場所には特に目立つ傷もなく、自分の少し上には水が流れていた。どうやら自分達は吹き出す水に命を救われたらしい。そこまで香織がなぜ、ハジメと一緒にここにいるのか?と疑問に思った。香織は後方で支援をしてたはずそれなのに前線のそれも魔法飛び交う場所を走ってきたことに疑問を浮かべる。と香織がまだ少し、涙目になりながらハジメの疑問に答えた。
「南雲君がベヒモスを足止めしてるって聞いて…それで何でかわからないけど…行かなくちゃってなってそのまま…」
どうやら直感的な何かで自分のところに来てくれたらしい。そう思うとハジメとて男で、そういう想いを嬉しくないわけではないので少し照れくさかった。
大分、落ち着いた香織と共に改めて状況確認をする。
「ここって、…迷宮だよね?」
「うん。その筈だけど…」
「でも、それにしては雰囲気が違うような…」
ベヒモスが出現した罠部屋はいわば最高階層の65層。それよりも下に落ちたということは65層よりも下の階層になる。いわば未階層にハジメ達が居ることになる。つまりは…
「僕達が居た場所は65層の罠部屋で、そこから落ちたってことは…それよりも強力な階層になるってことだよ。…」
「それじゃあ、…私達が生き残るには…」
「うん。進むしか…ないよ」
香織は一瞬だけ不安そうな顔をしたがすぐにハジメを見つめて力強い瞳で前を見る。
―例え、私が死んでも…彼だけは…―
対するハジメも無能の自分一人なら更に絶望的だったと思うと失礼ながら香織が居て助かったと思う。魔力の回復は必要だけど治癒師の香織が居れば回復だけはなんとかなる。そう、最悪は自分を犠牲にすれば彼女だけは守れると
―ドンナーは有るけど楽観視はできない。でも彼女だけは、僕が守らないと、無能でも彼女の盾になることぐらいなら…―
薄暗い洞窟を二人で慎重に進みながら上に上がれる道を探してハジメを前にしながらゆっくり確実に進む。慎重すぎることはないここは迷宮最高到達点65層よりも下なのだから。どんな危険な魔物が居るかわからないのだから
「あれは?ウサギ?」
香織の呟きにハジメは目の前にウサギが居るのを見た。ウサギにしては足がでかく、気持ちの悪いラインを身体中に走らせていた。そのウサギが此方を見た。
ドン!!
「ッ!?」
ハジメは驚いた先程まで居たウサギが一瞬でハジメの近くまで居た。砲撃と間違えるような強力な音を鳴らしてハジメ達の眼で追えない速度で近くまで来たのだから。
「わぁ!!」
ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!グシャ!
―何とかドンナーでウサギを撃ち抜けたけど、これでわかった。この魔物はベヒモスと同等かそれ以上の強さと速さだ―
―でも銃弾が効いた。これなら何とかなるかもしれない―
そう思いながら白崎さんの方を向こうとすると…
「南雲君!!逃げて!!」
「え!?」
白崎さんの悲鳴ともにつかない警告を聞いて視線を白崎さんの向いてる方にあわせた。
そこには、大きなクマの魔物が先程のウサギを捕食していた。
ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ
その光景に思わず顔を背ける香織は見てしまった。自分の前に居たハジメの左腕が肘から先が切れた姿を…
「え?あ、え?」
ハジメは自分の左腕が肘から先がなかったこと痛みや戸惑いよりも先に疑問を浮かべる。
―あれ?腕がどこに…―
そんな疑問はすぐになくなった痛みと香織の叫びで一瞬で現実に戻ったのだから
「南雲君!!!!」
「あ、…あぁぁあああああああ!!!?腕が!!僕の左腕がぁぁぁああああ!!」
左腕の傷を香織が血など気にせずに抑え込む。すぐに回復したい香織だが心や想いとは別に本能でしなかった。それもまだ目の前の敵がいるからこそ。眼を離すなと本能が訴えた。泣き叫びそうな声を唇を噛み締めて堪える。治癒師の自分が冷静でいないとどうなる?彼が死ぬだけだと必死に訴えて冷静になろうとする。だがそれも微塵もなくなってしまった。
「腕を…食べて…」
目の前のクマの魔物がどういう方法かわからなかったが左腕を切断してそれを食べていた。
―なんで?…なんで?僕の腕を喰われてるんだ?―
―どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?ドウシテ?どうして?どうして?どうして?―
やがてクマの魔物が此方を見た。絶対の捕食者の眼を此方に向けて…
「ああ…あ、」
怖かった。…食べられる側に絶対の捕食者に睨まれた瞬間に香織は恐怖で動けなかった。
「ひっ、…あ、ああ…に、逃げないと…」
だからこそ、彼のその台詞に香織は瞬時に反応できなかった。…自分はここで喰われるんだと悟って動けなかったからこそ彼のその言葉に疑問を覚えてしまう。
逃げる?…どこに…私達は…ここで…
「ぼ、僕が…守らないと…」
ほとんど無意識に発したハジメの言葉に香織はぎくっとする。それは自分がやらなければいけないことだと、約束した自分がなぜ、諦めてるんだ?と、香織の中の心は折れてはいなかった。香織はハジメの手を強く握った。共に逃げるために、彼が諦めてないのに諦めてどうするんだと自分に活をいれて走り出す。
クマの魔物はウサギ程ではないが速い故にハジメ達はすぐに追い付かれてしまう。そこでハジメは咄嗟にドンナーをしまい、壁に錬成を使い穴を開けて逃げる。
「錬成!錬成!!錬成!!!錬成!!!!」
逃げる。逃げる。
香織と共に逃げるためにハジメは魔力や左腕の痛みに耐えて錬成を使い続けた。
「来るな!!来るな!!!来るな!!!!来るな!!来るな!!来るなぁぁああ!!」
ハジメの心は折れてしまっていた。左腕を喰われてただ生きたいとただ香織を彼女を死なせたくないと必死に逃げる。
やがて魔物の音も聞こえない穴奥まで錬成を行使してハジメは倒れる。意識が朦朧とする。いつの間にかハジメを抱き締める香織の顔が近くにあった。彼女は泣きそう顔と嗚咽混じりに此方を見つめていた。
「ごめんなさい…ごめんなさい。…ごめんなさい。私が…もっと強ければ…」
見ると左腕の血が止まっていた。どうやら香織が回復させてくれたらしい。だが治癒師とて万能ではない失った腕などは再生など出来ない。ましてやここまでかなりの血を流してしまっていた。頭が朦朧とする…おそらく自分の命は…
「だ、大丈夫…だよ。…白崎さんのお陰で大分、楽になった…から、」
香織は今ほど、自分の無力を嘆いたことはない。守ると約束した彼を傷つけてさらには彼が逃げると言わなければ自分はあそこで死んでいた。それなのに彼は優しく戸惑った顔でそう言ってくれた。
―あぁ、…やっとわかった。…この気持ちがなんなのか…―
「…好きだよ。…『ハジメ』くん…世界の誰よりも大好きだよ。…」
それは自然と口にしてた。彼が弱ってると知ってるからこそ、このままじゃあ助からないからこそ彼女は自分の弱さを自覚してそう言って儚く笑った。
「…僕も好きだよ。…『香織』さんのこと…世界の誰よりも大好きだ。…」
ハジメも自然と口にしてた。自分が死ぬかもしれないとわかってるからこそ、彼女を一人残してしまうことをわかってるからこそ彼は自分の弱さを自覚してそう言って儚く笑った。
強く強く、抱き締める。
口づけを交わした。始めての口づけの味は血と涙の味がした。
そこで二人の意識は闇に沈んだ。
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ピチョ
ポタポタ
―水?―
ハジメの意識が急激に戻る。失ってた血が戻るような感覚を覚える。身体が動く。
「生きてる?…」
「ハジメくん?」
ハジメが意識を取り戻すとハジメを抱き締めていた香織も意識を戻していた。
「これは?一体…」
上を見ると水が垂れていた。どうやら何か特殊な物らしく体力どころが魔力まで戻っていた。
「まだ、生きれる…」
思わずそう呟くハジメだが魔物の声が響いた。
―まさか!?僕達を探してる!?―
―ムリだ。…僕達だけでアイツを倒すのは…―
―誰か、…助けて…―
母に泣きつく子供のようにハジメは目の前の香織に抱きついた。恐怖で心が折れてしまったハジメにはこうするしかなかった
香織も同様に生きてることに安堵するがあのクマの魔物の雄叫びを聞いて忘れてた恐怖心が顔を出す。自分が心を奮い立てたのはハジメのお陰だ。そのハジメが心を折れてしまったら香織ではどうすることもできなかった。ただ、目の前のハジメを抱き締めて受け入れるしか自分には残されてなかった。
―あれから、どのくらいたったのだろうか…―
―一日か二日か、あるいは一週間?―
もう、時間の感覚がなくなっていた。隣の体温だけが自分が生きてる証拠になっていた。
天井付近から垂れてくるこの不思議な水は癒しの力があるようだ。
ほんの少し口に含むだけで体力は癒え、何も食べなくても死なずにすんでる。おまけに失った血をつくる効果があるらしい。
しかし…失った腕の痛みと尋常じゃないほどの空腹感が消えることはなかった。
「どうして?…僕がこんな目に…」
もはや、言葉を話すことすら辛いのか、香織はそんな言葉を受けて強く抱き締めてくれた。それだけがハジメの支えだった…
―時間の感覚がなくなっていた。隣のハジメくんの体温だけが自分が生きてる証拠だった―
天井付近から垂れてくる水のお陰で体力は癒えて何も食べなくても死なずにすんでる。けど、空腹感が消えることはなかった。…油断すると意識が飛びそうになることも何回もある―
―ハジメくんを誰か助けて…私はいいから…ハジメくんを…―
―飛びそうになる意識を繋ぎ止める。最近はハジメくんも同じなのか声が聞こえなかった。時々、失った腕の痛みや空腹感に我慢する声が聞こえてその度に意識を繋ぎ留めて彼を抱き締める―
―どうして?…どうして?私達がこんな目に…私達が…ハジメくんが私が…何かしたわけでもないのに…どうして?この世界は彼に辛いの?―
「どうして?…僕がこんな目に…」
―あぁ、ダメだ。私が彼を助けないと―
ハジメを抱き締める香織。もはや、これだけが香織に出来る唯一の癒し、ハジメが居なければ香織は既に死んでたことだろう。
――こんな苦しみが続くならいっそ…
あぁ、早く死にたい。…――
――死にたい/死にたくない――
――死にたい/死にたくない――
――死にたい/死にたくない――
――死にたい/死にたくない…
早く、死に…まだ――
――何もかもがずっと昔のように感じる…――
――なんでまだ生きてるんだろう。――
――もう生きる気力なんてないのに…――
――違う――
――本当は…やっぱり死にたくない。――
――何故?何故?――
――ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?ナゼ?何故?何故?――
――こんな状況になって――
―〝俺〟は―
―私は―
――何故…「生」を望む?――
――死なせたくないから…隣の体温を温もりを――
―俺の―
―私の―
――大切な人を死なせたくないから…――
―そうだ。…死なせたくないんだ…―
―異世界も神の使命もバカらしい。クラスメイトのことも―
――もはやすべてどうでもいいこと「二人で生きてく」そのためなら…――
――それを邪魔する者はなんであろうと敵だ――
――理不尽を強要する。すべてを――
「俺は
「私は
殺す!!! 」」
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「そして、俺達は魔物を殺して食って、死にかけて、神水でなおしたら、こうなってい……おいおい、どうしたショウ!アシスト!」
ハジメはショウ達に落ちた後の事をしていたら、ショウは泣いていた。アシストも涙を流していた。
「ズ~、は、ハジメが、ハジメダヂが、ぞんなズライどぎにダズゲられながっだ自分ガニググて…」
「ショウ、それは私も同じです。私が貴方をもっと支える事ができれば!」
「アシストのせいじゃない、俺が使徒をもっと早く片付けれれば……!」
などとハジメ達の事に責任を感じてるショウとアシスト。その時、ショウ達の言葉にハジメは疑問が請じる。
―ん?アシストってあの時、居たっけ?―
当時アシストはまだショウの中に居たため、ハジメ達はもちろん、誰もアシストの存在には気付いていない。
そのためハジメと香織は首をかしげていた。
「あの~ちょっとすまんが、あの時ってアシストって居たか?」
「ああ、そんとき、アシストはまだ俺の中にいたからな。ハジメ達が知らなくて当然だろう」
ショウのカミングアウトにハジメ達は驚いた。
「まてまてまて!お前の中に居たってどうゆう事だよ!!」
「これに関してはスッゴく複雑な事情があるからハジメの説明が終わった後でね。続きお願い」
「図々しいやつだな。じゃあ、次はユエのところか?」
そう言ってハジメが語ろうとしたら、ユエからの止めが入った。
「……待って、ハジメ。ソコは私に語らせて。ショウ、とくと聴くがいい!ハジメ達と私の出会いを!」
そう言ってユエはあの時の事を語り始めた。
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