魔王と救世主で世界最強   作:たかきやや

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回想其の弐 〝ユエ〟の誕生

    

 

 

 物音一つない。圧倒的な静寂。光の一筋り差さない、塗り流されたような暗間。

 

 

 ―時間の感覚など、とうの昔に消え去った生きる気力も落散した。抱いていた憎悪は暗閣に溶け込んでしまい、もはや絶望という言葉の意味すら思い出せない。それでも、私は狂うことすらできない。昔は誇れた、でも、今はただ呪いとしか思えない自身の能力故に―

 

 

 その暗間に存在する〝何か〟が存在していた。

 

 

 不歴に、音が聞こえた気がした。

 

 

 ―そんなはずはないのに、ここは奈落の底。信頼していた叔父家臣が、私を封じ込めた場所化け物たな私が、万が一にも這い出ないように。封印を施しているのだから―

 

 

 ―私は、どうしてまだ、生きているのだろう―

 

 

 ―答えなど、分かり切った疑問。ただ、死ねないから生きている。それだけ。分かっている分かっているのにふとした時に考えてしまう。まるで、別の答えがあるのでは?と、ありもしない希望とも言えない何かに維っているみたいに―

 

 

 と、暗間の〝何か〟は自嗤していた。

 

 

 ―馬鹿らしい。絶望も希望も、もう私の中には存在しないの━―

 

 

―ドパンッ

 

 

「っ…………………………ぁ?」

 

 

 自虐的な内心に見切りをつける〝何か〟、再び意識を問の底に沈めようとした私の耳は、どうやら幻聴さえるようになったみたい。

 

 

―ドパンッ!ドパンッ!

 

―ズドォーンッ!!

 

 

 ―気のせいじゃ…………ない?―

 

 

 〝何か〟が、閉じていた瞳開く。心の中で二つの声が木霊する。ただの幻聴だと吐き捨てるような冷めた声と、まさかと何かを期待するような声。

 

 

  一筋の光が差した。縦に割れた壁から、まるで暗間を切り裂くように。

 

 

 ― 幻覚だ、逆に気が狂ったんだ、希望を持つな!―

 

 

 そんな時だった。光の中から彼らが現れた。警戒心と疑問を表情に張り付けた、片腕に白髪の男の子と白髪ロングの女の子、ハジメと香織だ。

 

 

 目が合った。それなりに距離があったが、何故か暗間の〝何か〟ははっきりと見えた。ハジメの瞳を。その瞬間、何かの心臓が跳ねた。理由はない。あの裏切りの日から、凍てついていたはずの心臓がドクンッと存在を示し、まるで鉄をくべられた溶鉱炉のように熱を生んだ。 目が離せない。ただひたすら、何かは光の中から現れたハジメ達を見つめ続け、ハジメと香織は一拍おいて‥‥

 

 

「「すみません、間違えました」 」

 

 

 ―そう言って、彼らは扉を閉め始めた。うん、意味が分からない。 これは、きっとあるはずのない奇跡だ。もう二度とは訪れない救い、少しずつ閉められ、再び暗開が支配し始める空間は、最後の光が消えた勝間、私に未来永劫の暗闇を約束する。 ―

 

 

 〝何か〟はもう、死に物狂いだ。 だから、忘れてしまった声の出し方を必死に思い出しながら、碌に動いてくれない舌をどうにか動かし叫んだ。

 

 

 

「お、お願い…ここから出して!!」

 

「嫌です」

 

「嫌よ」

 

 なんという即答。〝何か〟は最上級魔法の直撃に匹敵する衝撃を受けた。

 

 

 ―彼が行ってしまう。彼に会えなくなる。彼の記憶から、この些細な出会いが消えてしまうっ。それは嫌だっ。どうしようもなく嫌だった。この暗闇に未来永劫囚われるよりも、ただ死ねないが故に生き続けるだけの拷問のような時を過ごすことよりも、彼を見失うことが何より嫌だっ―

 

 

 必死に言葉を紡ぎ、気がつけばは再び開け放たれ、ハジメ達が日の前にいた。

 

 

 ハジメが語りかけているが、〝何か〟はずっと近くなったハジメの瞳に捕らわれて碌に返事もできない。

 

 

 〝何か〟は今、感じている。ドクッドクッ と書く心臓の音を、生き返ったかのように駆け巡る熱い血潮を!

 

 

 そうやっていたらイラついたハジメに怒られた。

 

 

 〝何か〟は自分でも持て余す感情をどうにか抑えつけて、自分のことを話した。魔力があれば死なない事。陣や詠唱無しで魔法を使える事。本当に、ただ、自分のことを知って欲しいと全てを話した。

 

 

 ―彼は、私を見捨てるだろうか?化け物だと、そう罵るだろうか?魔力さえあれば決して死なない不死の吸血鬼を、彼は恐れるだろうか?―

 

 

「クッソ、ついてねえな!」

 

「ハジメくん?」

 

「香織……悪い」

 

 ハジメは香織が少女を助けるのに反対とわかっていたのでそう言う。 香織はハジメが奈落の底で変わっても本質は変わってないことを知ってるので薄々はそうなると思ってたのでハジメの考えに特には反対はなかった。だが恋人のハジメが下手に出てる故に香織は..…

 

「貸し一つだよ。」

 

と、さりげなくハジメを好き勝手できる権利を手に入れるためにそう言った。

 

「ああ、わかった。」

 

 ハジメはまだ知らなかった、この貸しが後にハジメのハーレムの始まりになることを。そうとは知らないハジメは四角のブロックに触れる。

 

「錬成」

 

 ハジメの魔力がスパークする。

 

 

 ―私は、その時の光景を、生涯、忘れないだろう。きっと、世界で一番鮮烈で、力強い紅色の魔力。脈打ち、波紋を広げ、燦然と輝くそれに、私は問答無用に魅せられた―

 

 遂に解放され、私が万感の想いを込めて礼を言うと、彼は━ハジメは、一瞬、言葉に出来ない複雑な色を瞳に浮かべ、僅かに微笑んだ。私の心臓は一瞬で決壊寸前へと追い込まれる。

 

 

 更なる追撃。ハジメが名前をつけてくれた。過去と決別する新たな名前、『ユエ』と言う名前を。お月様を意味するらしい。暗闇の中の私が、夜空に輝く月に見えたからって。

 

 

 ―誰か、私に回復魔法をください。自動再生が無効化されてます。心臓があ―

 

 そして、ユエは、ハジメの隣にいる今気付いた。香織の方にようやく向いて、?マークを浮かべる。香織は苦笑いを浮かべるもここまで、猛スピードで話が進んでたら助けてくれた方じゃない方なんて見ないよねっと仕方なく自己紹介を始める。

 

 

「私は香織。白崎香織。ハジメくんの「女」!!」

 

 だからと言って香織さんの怒りが収まるわけではないのでしっかりとハジメの大切だと主張する。

少女はむっと顔をして香織を睨みー瞬火花が散った気がするがハジメは気にしないことにした。

 

 

 

 

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「なるほど、やっぱりユエはんは50階層の人だったんですね」

 

「…ん、そうゆうこと。ちなみにハジメに助けられた後大きなサソリと戦った」

 

「ああ!あれか!にしてもよく倒せたな。ハジメは魔力枯渇状態だし、ユエはんは封印から解かれたばっかなのに、いったいどうやって?」

 

 そう言ってショウはユエに質問したらこう帰ってきた。

 

 

「ハジメの血のお陰」

 

「あ!そっか、ハジメは神水があるし、それなら納得」

 

 そう言った後、ショウは次の話とお願いした。

 

 

「じゃあ最後、ヒュドラの話。お願い」

 

「じゃあ次は私ね」

 

 そう言って香織はヒュドラ戦の話を始めた。

 

 

気分転換用の小説書きたいけどどれがいいかな?

  • 防振り×ウルトラマンZ
  • 魔王学院×仮面ライダーディケイド
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