魔王と救世主で世界最強   作:たかきやや

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ライセンの大迷宮と無情?

     

 

 

「ここか………」

 

「ここですね。ですが………」

 

 現在、ハジメ達は【ライセン大渓谷】にある大迷宮の入り口までやって来た。のだが、ショウとアシストは何か納得しない様な口振りをしたそれは…………

 

 

〝おいでませ! ミレディ・ライセンのドキワク大迷宮へ♪〟

 

 

〝!〟や〝♪〟のマークが妙に凝っている所が何とも腹立たしい。

 

 

「……なんじゃこりゃ」

 

「……なにこれ」

 

「……なんなのかしら」

 

「……何なんだ?」

 

「……ほんとに大迷宮?」

 

 

 ハジメ達のの声が重なる。その表情は、まさに〝信じられないものを見た!〟という表現がぴったり当てはまるものだ。二人共、呆然と地獄の谷底には似つかわしくない看板を見つめている。

 

 

「……お前ら。マジだと思うか?」

 

「………………………うん」

 

「…………………………ん」

 

「…………ミートゥー」

 

「同じく」

 

「長ぇ間だな。根拠は?」

 

「「「「………………ミレディ」ね」だな」です」

 

「やっぱそこだよな……」

 

 

 〝ミレディ〟その名は、オスカーの手記に出て来たライセンのファーストネームだ。ライセンの名は世間にも伝わっており有名ではあるがファーストネームの方は知られていない。故に、その名が記されているこの場所がライセンの大迷宮である可能性は非常に高かった。

 

 

 だがしかし、はいそうですかと素直に信じられないのは……

 

 

「何でこんなチャラいんだよ……」

 

 

 そう言う理由である。ハジメとしては、オルクス大迷宮の内での数々の死闘を思い返し、きっと他の迷宮も一筋縄では行かないだろうと想像していただけに、この軽さは否応なくハジメを脱力させるものだった。ユエ達(二人を除いて)も、大迷宮の過酷さを骨身に染みて理解しているだけに、若干、まだ誰かのいたずらではないかと疑わしそうな表情をしている。

 

 

「でも、入口らしい場所は見当たりませんね? 奥も行き止まりですし………おわぁ!」

 

シアがベタベタ岩を触ると回転ドアがぐるんと周り向こうへシアが行く。

 

 

「忍者屋敷かよ………」

 

 ショウのツッコミに皆が賛成し、沈黙する………

 

 

「………続くか」

 

「あ、ああ」

 

 そういって、ハジメ達はショウを先頭に大迷宮へと入る。そこには………

 

 

「は?」

 

 ハジメ達の一言だ。だがシアは、トイレに行きたかったと言っていた、でも行ってない。つまり

 

 

「で、出ちゃった」

 

これである。

 

 

香織とユエが言う

 

 

「シアちゃん、事後処理は自分でするんだよ」

 

「お漏らし兎」

 

「みないでくださいよぉーーーーーーーー」

 

とりあえずシアの処理をして戦闘態勢を取り、ショウは新フォームにチェンジする。

 

 

 見た目は蒼髪虹眼に変わり、白いラバースーツに蒼と緑をベースに金と黒のラインが入った鎧と千本の剣――ソードビットを纏う。

 

 

 そして、アシストの定例の祝福。

 

 

「祝え!邪神を駆逐し、ハジメ等を故郷へ導く我らがメシア!その名もアオイ ショウ カオスイノベーションフォーム!混沌革新の救世主がこの地に降り立った瞬間です!」

 

「いつもありがとう、アシスト」

 

 そう言いながら、ショウはアシストの頭をなでる。

 

 

「いえ、全ては貴方の為ですよ」

 

 アシストは笑顔でそう答え、二人で笑いあっている。…………甘っ!

 

 

「おーい、そろそろ行くぞー」

 

「わかった」

 

 ハジメの呼びかけに、すぐ答えて向かう

 

 

 アシストの祝福が終わったところで、シアが開けた道を歩くと、落とし穴にシアが落ちた。

 

 

「なんですかぁーー」

 

「前を見てばかりいるな気で感じろ」

 

「無理を言うな、シアからしたら初めての大迷宮だ」

 

 

そして今度はショウの元へ金ダライが落ちてくるが秒で分解される。

 

 

「古典的だね」

 

「古くさいです」

 

今度はアシストが白いのをかけられて

 

 

「ああんっ!!」

 

「大丈夫か、アシスト?」 

 

俺はアシストの顔を拭く

 

 

「あ、はい。害はありませんでした」 

 

またある時はショウに岩がゴロゴロと

 

 

「分か──あっ!」

 

「上から」

 

「落ちた」

 

「悲運ですね」

 

またまたある時は水をかけられ、そのまたある時は粘着トラップに引っ掛かり、さらにある時は爆竹が飛んで来たりとetc.そして…………

 

 

「ここは?」

 

香織は見覚えがある気がするが、シアのお漏らしを発見し。

 

 

〝あーあー、振り出しに戻ってやんの!!、ダサいなーーアホだなーーーーー。ネーー!どんな気もっち!!、今どんな気持っち!!!ぎゃーーーーーーはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!!!!!!!!!!!!〟

 

そう石板に書いてあった

 

 

ハジメ達も切れるが

 

 

ぷちん。今

 

 

ショウの糸が切れた。

 

 

「――ソードビット前方展開、方向指定、魔力充填開始」

 

ショウは魔力無限のごり押しで、カオスイノベーションフォーム最大の魔法準備をする。

 

 

「うわーーーーー!!、ミレディのせいでショウが 切れたーー‼️」

 

「ショウくん落ち着いて!!!ミレディはいないよ!!」

 

全力で止めに入るが、ショウと戦闘の差がありすぎてやばい。

 

「魔力充填完了、指向性分解魔法 『マテリアルセイバー』発動」

 

 そう宣言した刹那、迷宮の壁に魔法を放ち分解。それをエネルギーに変換して、指向性を付与されたビームが一直線上に全てを破壊する

 

 

 

そして、迷宮が崩壊されてるのでハジメ達は奇跡的に本当の入り口を見つけそこを走る。

 

 

兵隊が待ち構えていようが、分解。

 

 

そして浮いた岩にのって上へ行く。すると

 

 

 「ヤッホー!!!!!!!、みんな大好きミレディちゃんだ「『マテリアルセイバー』発動」ぎゃーいじめだーー」

 

ショウがミレディのゴーレムを攻撃する。最初からクライマックス!!

 

 

「ミレディ・ライセン――テメェは今日ここで死ね」

 

ショウはミレディへの死刑宣告をする。

 

 

ミレディちゃんの攻略あっさり終わる予定となった。

 

 





吹き荒れる刃の嵐。乱れる大量のビーム。
まさに絶対絶命。お願い、負けないでミレディ!
貴方が負けたら仲間との約束はどうなっちゃうの!?
まだ大丈夫、傷は浅い!ここから逆転に繋ぐのよ!
次回 『あのウザイミレディに天罰を!』ぜってー見てくれよな!!

清水どうする?

  • 殺れ
  • 助けて

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