藤原千花は主張したい(番外編)
「私は秀知院学園2年、生徒会役員書記の藤原千花です。私は、待遇の改善を要求します! え? 何処に不満があるのかわからない?……しらばっくれるのもいい加減にして下さい! 私は怒ってるんですからね!!」バンバンッ
………
これは、冬休み明けのある日……生徒会室で起きた石上くんとの遣り取りです。
〈生徒会室〉
「……そういえば藤原先輩、冬休みはダイエットを頑張るって言ってましたけど、ダイエットは出来ましたか?」
「ふ、冬は痩せ難い季節なので! 春になったら、ちゃんと結果が出る筈だから良いんです!」
「……藤原先輩、それ間違ってますよ?」
「え?」
「例えば、此処に40……50㌔分の水が入った容れ物があるとしますね? その水を常に37℃位に保っているのが人間で、保ち続けるにはエネルギーを使います。37℃に保ち続けるのが難しいのは、夏と冬どっちですか?」
「……冬です。」
「つまり……冬だから痩せ難いというのは、藤原先輩の只の怠慢って事です。」
「うわぁあああん!? 正論責めなんて求めてないんですけど!? っていうか、なんで50㌔って言い直したの!?」
「え? だって……」チラッ
石上くんは、チラリと視線を落とすと……黙って私の腹部を見つめて来ました。
「何処見てんですか、コラーッ! そもそも、石上くんがプリンやらゼリーやらを私に食べさせるから悪いんでしょー!?」
「清々しいくらいの責任転嫁ですね。」
………
「……私の扱い酷くないですか?……え? そんな事ない?……そんな事あるでしょ!? 他にもネタは上がってるんですよ!!」バンバンッ
〈case1〉
「なんで1番最後なの!? 普通にショックなんですけど!?」
「まぁ、藤原先輩みたいなtricksterに教えるのは、全部終わってからって決めてたんで……」
「誰がtricksterですか!? 」
〈case2〉
「なんで私には付き合ってる事内緒にしてたの!? 会長やかぐやさんには言ってたのに!」
「ちょっと面倒くさかったので。」
(すいません、忘れてました。)
「こらぁ! 今絶対思ってる方言ったでしょ!」
〈case3〉
「ぶひゅーっ!? ゴホッゴホッ!? い、石上くん! 何言ってるんですか!?」
(枯れる程!? ミコちゃん、そこまでっ!?)
「うわっ!? 藤原先輩何お茶吹いてるんですか、汚いなぁ……」
「なんで私だけ!? それに、下品なのはそっちでしょ!!」
…………
「もおおお! なんで私の扱いは、こんなにテキトーなんですか!? 私こう見えて……っていうか、見ての通り人気あるんですよ!? 私だって……」
〈生徒会室〉
「むにゃむにゃ……私らって…ンニャ……ヒロインなんれすよぉ……」スピースピー
「藤原……どんな寝言だよ。」
「もう、藤原さんたら……」
「……藤原先輩、何の悩みもなさそうな顔して寝てますね。」
「ははは、だが偶に羨ましくなるがな……藤原の自由奔放な生き方は。」
「ふふ、確かにそうですね。」
「まぁ、確かに……」
「いつだって誰だってぇ…ムニャ……恋したら、ヒロインなんれすぅ……」スピピー
……To be continued.?→No
……To be continued.?No→YES?
跡を濁してはいけない(戒め)