石上優はやり直す   作:石神

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3期キター(゚∀゚)来年4月か、待ち遠しい……


○○√after?

年が明け数ヶ月……季節は桜舞い散る4月となり、秀知院に身を置く学生達は1つ上の学年へと進級する時期である。ある者は、進級した事をキッカケにより一層勉学や部活動に力を入れ……またある者は、今年こそは恋人を作るのだと決心する。そしてまたある者は……

 

〈生徒会室〉

 

「会長って……大っぱいと小っぱいだと、どっちが好きですか?」

 

「石上……いきなりどうした?」

 

2年に進級して数日後……生徒会室でミドジャンをパラパラと捲っていると、グラビアのページで手が止まった。今は女性陣も居ないし、折角だから男同士の内緒話に講じようと会長に話題を振る。まぁ、会長がなんて答えるか予想はつくけど。

 

「いえ、ただのボーイズトークです。会長の事だから小っぱい派なんでしょうけど、一応聞いておこうかなと思いまして。」

 

「え、待って。なんで俺を小っぱい派って決め付けんの? 違うかもしれないじゃん?」

 

「違うんですか?」

 

「違っ…わねぇけど! え、何? 俺そんな小っぱい派に見える? そんな雰囲気醸し出してる?」

 

「まぁ多少……マニアックな性癖を持ってそうなイメージはありますね。」

 

「」

 

………

 

〈3年A組〉

 

「……ッ!」

(小っぱい派の何が悪い! 控えめな胸が好きで何が悪い! 大は小を兼ねるなんて言うが、胸の大きさにまでソレを持ち出して来る奴はどっち付かずの中途半端な人間に他ならない。それに比べれば、小さい胸が好きと言い切れる俺は少なくとも中途半端な人間ではない! そもそも俺は小さい胸だから四宮が好きなのではなく、四宮だから小さい胸が好きなのであって……)

 

白銀はめちゃくちゃ憤慨していた。

 

「御行、深刻な顔してるけど何かあった?」

 

「体調でも悪いの?」

 

「帝、田沼……ちょっと内密の話があるんだが、構わないか?」

 

「ん? あぁ……」

 

「大丈夫だけど……」

 

〈階段踊り場〉

 

「あれ、翼先輩に帝先輩? どうしたんですか?」

 

「なんか会長に話があるから来いって言われたんだけど……石上君も?」

 

「はい、なんか急に呼び出されて……」

 

(……同じ生徒会である石上も同席させるなんて、それだけ重要な内容って事か?)

「まさか、四宮本家の人間が何か仕掛けて!?」

 

「お前達……大っきいおっぱいと小さいおっぱい、どっちが好きだ?」キリッ

 

「クソしょうもねぇ内容だったわ。」

 

「真面目な話だ! ちゃんと答えろ!」

 

「いや、どの角度から見てもこの話は真面目じゃねぇよ。」

 

「会長はなんでそんな事が聞きたいの?」

 

「だって石上が……小っぱい好きはマニアックとか言うから! 田沼も言ってやれ、石上は貧乳好き(俺達)を嘲笑ってるんだぞ!」

 

「えぇ……」

(会長、根に持ってたのか……しかもサラッとマキ先輩を小っぱい認定してるし。)

 

「えぇ……まぁ確かにマキちゃんと付き合ってる以上、僕は小っぱい派って事になるけど……」

 

「だよな!? 別に貧乳好きはマニアックじゃないよな!?」ガシッ

 

「そ、そうだね……」

 

「帝、お前は!?」

 

「いきなりそんな事聞かれてもな……」

 

「まぁ、帝先輩はね……」

 

「彼女居ないしね……」

 

「ぶん殴んぞ。」

 

………

 

「つまり! 俺にとってのおっぱいの魅力っていうのは、張りや大きさじゃなくて柔らかさなんだよ! お前らが貧乳好きなのと同じ様に、俺もおっぱいの柔らかさにだけは妥協出来ないって話!」

 

「……」ヒキッ

(うわっ……)

 

「うわっ……」ヒキッ

 

「うわって顔すんな、お前が言わせたんだ! 石上に至っては口に出してんじゃねぇ!!」

 

「帝君って熟女好きだったんだね……」

 

「まぁ、会長は会長でアレな部分がありますから、類友と言いますか……」

 

「だから! 別にマニアックじゃねぇって!!」

 

「……」

(よく考えたら、俺以外彼女持ちじゃん。彼女持ちに囲まれてオッパイ談義とか拷問かよ……)

 

「会長、僕はわかるよ。胸が小さいと感度良いって言うしね……マキちゃんもそうだったし。」

 

「いや、姉のベッド事情聞きたくねぇ……」

 

「サラッととんでもない情報をねじ込んで来ないで下さい。」

(神っちゃったかー……)

 

「ほう……」

(……そうか、胸が小さいと感度良いのか……だったら四宮も……!?)

 


 

〈数日後の四宮邸〉

 

「……という女性の胸についての話題で男子4人、大盛り上がりだったらしいですよ? 御行くんもかぐやと付き合い始めて4ヶ月だし、そろそろみたいな話を赤裸々に……」

 

「ううぅっ……」モジモジ

 

「あー、そういう……」

 

「へぇ、そうなんだ……ねぇ早坂さん、ちなみになんだけど……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ウチの優君はどんな話をしてたのかな?」

 

「巨乳とは母性と包容力の象徴であり、バブみを感じてオギャりたいなどと……」

 

「ふぅん、殺そ♡」

 

「優も中々キモい事言うわね……」

 

「帝様は垂れ乳が好きだそうですよ。」

 

「いや、弟の性癖聞きたくねぇ……」

 

「ちなみに、会長は貧乳好き。」

 

「あらあら……」

 

「これはこれは……」

 

「うぅっ……」モジモジ

 

「ち、ちなみに、翼君は何か言ってなかった?」

 

「……此処で口にするのは、憚られます。」

 

「え……どういう事?」

 

「……」

 

「あっ……(察し)」

 

「眞妃様には後ほど、文章にしてお伝えしますので……」

 

「そ、そうねっ……そうして頂戴!」

 

「?」

 

「……」

 

「そ、それでっ……眞妃さんと柏木さんに聞きたい事があって……2人は、お付き合いが始まってから結構長いですよね?」

 

「そうね、私はそろそろ1年になるわ。渚も優と付き合い始めて……半年くらい?」

 

「うーん……そうとも言えるし、違うとも言えちゃうなぁ……私と優君は、ちょっと特殊な始まり方だったから……」

 

「特殊……?」

 

「……うん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……To be continued.?→No!

 


 

カチャッ……

 

 

……To be continued.?→No!

 

「……」スッ

 

 

 

ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク

 

 

 

 

 

 

……To be continued.

 

「……」ニコ…

 

カチャ、パタンッ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

√が開通しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

√X.柏鬼(ビャッキ)の角折り

 

 

 

 




√によってはこの4人が揃ってボーイズトークする事もあるだろうなと思い、じゃあ誰の√ならこうなるかな……って考えたら柏木√しか思い浮かびませんでした。なんやかんやあったけど、石上は柏鬼を浄化する事に成功した√みたいな……まぁ1話限りのオマケ話とでも思ってくれれば……

※反響により、√X.柏鬼の角折り、11月投稿予定

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