とりあえず自己満でまだ続ける予定なのでこれからもよろしくお願いします(−_−;)
石上優が職員室で事件の詳細を教師に伝えている頃……伊井野ミコ、大仏こばちが所属するクラスで2人は……
「あ、あのバカっ……」
「くぅぅ……」
恥ずかしさのあまり、居た堪れなくなっていた!
理由は先程の校内放送による、石上と荻野の会話の中で出たこの発言!!
思春期の女子が最近、好意的に見ている男子からのこの発言! このクラスのみ荻野の件よりも石上の発言で場は騒然としていた!!女子の黄色い声や男子の口笛が乱舞する教室で2人が取った選択は……
「……ミコちゃん顔真っ赤だよ?」
「……こばちゃんも耳、赤くなってるよ?」
立場の押し付け合い! 普段はお互いに助け合う親友同士……だがあまりの恥ずかしさに両者、相手に自分以上に恥ずかしがってもらいクラスメイトの好奇の目から逃れる方法を取る!しかし……
「「くぅぅっ……」」
共倒れになっただけであった。
………
〈保健室〉
「ふー、なんとか耐えられた……」
なんとこの男、放課後まで悶え苦しむ事凡そ2時間! 只々己の心を喰らう羞恥心と闘っていた!
「女子の、しかも大友の前で泣くなんて……あ、思い出したらまた……スーハースーハー! ふぅ、まぁあんな恥ずかしい思いするなんて一回限りだろうし。」
石上は余計なフラグを立てた。
「……そろそろ行くか。」
………
〈風紀委員室〉
「やっと終わった……」
「とりあえず逃げて来たけど、誰もいなくて良かったねミコちゃん……」
「ホントにね……石上の所為でとんでもない目に遭ったわ。」
「私1ヶ月くらい学校休みたくなっちゃった。」
「サボりは良くないけど、私もちょっとだけ。」
「失礼します。あ、やっぱり此処だったか。」
「「い、石上!?」」
「ん? どうした、なんかあったのか?」
アンタの所為でしょうが!
「くぅっ……な、なんでもない!」
とは言えない伊井野ミコであった。
「石上、その……教室に戻ってないみたいだったけど、大丈夫だった?」
「あぁ問題ないよ。教室に戻ったら授業にならないからって言われて、ずっと保健室に居たんだ。罰も反省文だけで済んだ。」
「そっか、なら良かった……」
「……2人には怖い思いをさせて悪かった。まさか、荻野の奴が2人に危害を加えるなんて言うとは思わなかったんだ。」
「「ンンンーーッ!!?」」
石上、まさかの自身の恥ずかしいセリフを吐く羽目になった話題を自ら振る!
(嘘でしょ!? 自分からその話題振るの!?)
(石上、正気なの……?)
「だ、大丈夫! 石上が気にする事じゃないし!」
「そ、そうそうミコちゃんの言う通り……気にしないで!」
「……ありがとう。でも、暫くは僕が2人を家まで送るよ。」
「「っ!?」」
「で、でもそんな迷惑掛けられないし……」
「そ、そうだよ、石上に余計な負担が掛かる事になっちゃうし……」
「それでもし何かあったらどうするんだよ。言ったろ、僕が守るって。」
マジである。この男、自分の発言の異常性に気付いていない! かつて四宮かぐやに恋愛相談を持ち掛けた際も、告白やデートプラン、果てはプレゼントにまでその常軌を逸した価値観を反映し、四宮かぐやをドン引きさせた過去を持つ!! 鋭い観察眼を持ち他者に関する事ならば些細な事にも気付く石上だが、自身にはその効果が全く発揮されなかった!! 詰まる所この男、自身の発言に関して全く恥ずかしいと思っていないのである!
(も、もう……)
(お、お願いだから……)
((勘弁してぇぇ!!))
思春期の女子にはなんとも酷な状況であった。
64話、158話とか読む限り石上はクサイ台詞に抵抗がないと判断しました。……抵抗がないというか、そもそもクサイと思っていない可能性すらありますね……