石上優はやり直す   作:石神

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前話にて、会長が会長と付き合っているという頭バグった意味不明なミスをしてしまい申し訳ない……流石にもうないよね?


石上優の女難②(番外編)

 

藤原千花(アホリボン)ちゃんの説明コーナー

 

それでは説明しましょう!

〈恋バナ恋愛ポイント王決定戦〉とは! 1人ずつ自分と石上くんに関する出題をして、全員その出題について“自分の経験”で答える……というモノです! 例えば出題者が〈石上くんと週に何回デートをしているか?〉の出題をして、出題者が3回という解答を出したとします。するとその3回が最高得点の答えになるので、出題者には最高得点の5ポイントが進呈されます。他の解答者の答えが2回と1回にバラけた場合、2回の人には3ポイント、1回の人には1ポイントが進呈されます。出題者以外の解答者の答えが1つしか無い場合は、3ポイントとなります! これを私達6人が順番に出題し、1番ポイントを持っていた人が優勝です!

 

………

 

「お前ホントこういうの好きな」

 

「藤原さんの隙あらば遊びたいという意識が透けて見えますね」

 

「普段から遊んでる所以外見ていない気がするがな……」

 

「藤原さん、少しいいかしら? もし出題者と同じ解答、もしくはそれ以上の答えを出した場合はどうなるんですか?」

 

「さっきの例で言いますと、3回以上の答えであれば5ポイントです。5回とか10回とか、出題者以上の解答でも獲得ポイントは増えません! あと念の為言っておきますけど、無回答や0回だった場合は0ポイントです!」

 

「なるほど……つまり、如何にして自分以外の出題に対して最高得点を得られるかが勝負の鍵という訳ですね」

 

「意外とよく考えられてるな」

 

「感心してる場合ですか!? っていうか、態々こんな事する必要なくないですか!?」

 

「同ー感。こんなくだらねーアホみたいな遊びに付き合う程、私は暇じゃないんだよ」

 

僕の言葉に桃先輩が同意する。良かった、この流れで解散って事になってくれたら言う事無し……そう思っていたら、藤原先輩が桃先輩に近寄りながら呟いた。

 

「龍珠さんは不参加ですか、仕方ないですね……じゃあ1番石上くんと仲が良くなくて分かり合えてないのは、龍珠さんて事で良いですね?」

 

「……は?」イラッ

 

「流れ変わったな」

 

「藤原さんは煽り癖がありますからね……」

 

「いやいやいや! 桃先輩、流されたらダメですって! 今日はもう解散するって事で良いじゃないですか! 他の皆もそう思っ……」

 

「ダメ」ギュッ

 

「大仏!?」

 

「逃がさねぇよ」ガシッ

 

「桃先輩!?」

 

「うぅ……」キュッ

 

「伊井野!?」

 

「逃げちゃダメだよ?」ムギュ

 

「か、柏木先輩……」

 

「優君、絶対勝つから待っててね」クィ

 

「早坂先輩まで……」

 

「ふふん、皆やる気の様ですね! 石上くんは諦めて優勝賞品になっちゃって下さい!」ドヤッ

 

「なに状況をややこしくした張本人がドヤってんですか! ははーん、藤原先輩の事バカだバカだと思ってましたけど、実は凄いバカでしょ!」

 

「そ、そんな言い方ないでしょう!? 彼女に向かって何て事を……私とは遊びだったんですか!?」

 

「そもそも遊んでねーんですわ!」

 

斯くして……石上の彼女(各√)No.1の座をかけた恋愛頭脳戦が開幕する。

 


 

「最初の出題者は気後れしちゃうでしょうから、先ずは私が出題します! 良いですね?」

 

右手を挙げながら高らかに宣言する藤原先輩に、他の面々は黙って頷き肯定の意を表す。尚、どこから出したのかはわからないが、解答用に人数分のフリップが配られている。

 

「最初が藤原か……」

 

「ちょっと心配ですね」

 

「わかります」

(変な問題出さなきゃいいけど……)

 

〈第1出題者 藤原千花〉

 

「私の出題は……コレです!」

 

〈石上くんとキスをした事があるか?〉

 

「……藤原にしてはまともな問題だな」

 

「そうですね。藤原さんなら、もっと突飛な問題を出すものとばかり思っていました」

 

「2人共感性バグってませんか!? 僕は普通に恥ずかしいんですけど!?」

 

「こうなったらもう止められないからな……石上、恥ずかしいのはしょうがないと諦めて受け入れろ」

 

「そんな……」

(あれ? しかもコレって……今から延々と別世界の僕と女子達に関する事実が判明していく感じになるの? 空しいやら気まずいやら……)

 

「……」

(しかし妙だな……藤原の出題は有るか無いかの二択。先程デート回数という複数の解答が存在する例を出しておいて、藤原はキスの経験の有無を問題にした……此処に何か意図があるんじゃないか?)

 

「……」

(藤原さんなら自分だけが最高得点を得られる様、他の解答者が自分の解答以下の答えになる出題をする筈……今回の出題で言えば、キスの回数も表示しても良かった筈なのに、あまりにも藤原さんらしくない……どういう事かしら?)

 

………

 

大仏〈ある〉

「ちょっと恥ずかしいですね」

 

龍珠〈ある〉

「ふんっ……」

 

伊井野〈ある〉

「彼女ですから」

 

柏木〈ある〉

「してない方がおかしいよね?」

 

早坂〈ある〉

「流石にねー」

 

藤原〈ある〉

「出題者である私も当然あります! 最初の問題は全員5ポイント獲得って事ですね!……ホッ」

 

「ッ!」

(藤原お前……)

 

「ッ!」

(まさか!?)

 

この瞬間……1年以上もの間、恋愛頭脳戦に力を入れていた2人の天才は藤原の策略に気付く。藤原の策略、それは……

 

「ふぅ……」

(誰にもバレてないみたいですね……石上くんとはまだ1回しかキス出来てませんから、他の人にキスの回数で出題される前にキスに関する問題を消化出来て良かったです!)

 

それは他の誰かが出題する可能性が有り、尚且つ自分が最高得点を望めない問題を先に自分が出す事で最高得点を得る……それが藤原の策略だった。

 

「うわぁ……」

(藤原……ガチで勝ちに来てんじゃん)

 

「全くもう……」

(本当に……藤原さんはこういう事に関してだけは、頭が良く回りますね)

 

「……ッ」

(ぜ、全員が僕とキスを……)

 

その事実を聞き、無意識に女子達の唇に視線が向く石上。なんとか頭を振って視線をズラし、平静になろうと努力するが……

 

「……ッ」

(もおおおっ!! 平凡な男子高校生にその情報はあきませんてえええっ!!)

 

童貞の男子高校生には刺激が強かった。

 

「次は誰が出しますか?」

 

「あ、じゃあ私が……」

 


 

〈第2出題者 大仏こばち〉

 

「パッと思い浮かんだのはコレですね」

 

〈恋人として、お互いの親へ挨拶はしましたか?〉

 

「いつかはしなくてはいけないヤツだな」

 

「そうですね……会長のお父様と違って、私の父に出来る展望は今の所はありませんが……」

 

「……ちゃんと認めてもらうさ」

 

「会長……!」キュン

 

「……」

(隙あらばイチャつくなこの人達……)

 

………

 

龍珠〈両方に挨拶済み〉

「ハッ……」フフン

 

伊井野〈してない〉

「こ、こばちゃん……!」ガクガク

 

藤原〈してない〉

「私はまだ時期を伺ってるだけです!」

 

柏木〈優君の両親にはした〉

「ちょっと考えがあってね」

 

早坂〈私の親にはした〉

「結構劇的な紹介だったんだけどね」

 

大仏〈両方に挨拶済み〉

「ごめん、ミコちゃん。でも、パッと思い浮かんだのがコレだったから……」

 

「大仏と龍珠が5ポイントか……藤原、柏木と早坂は3ポイントで良いのはわかるが、挨拶をしていない場合は0ポイントと判断して良いのか?」

 

「……はぃ」

 

「藤原さんのテンションが露骨に下がりましたね」

 

「自分で考えたルールだろうに」

(あと龍珠はドヤってるけど、お互いの親に挨拶済みって滅茶苦茶ラブラブなカップルみたいな印象を受けるんだが、その事に関して自覚してるのか?)

 

「ホッ……」

(さっきみたいな問題じゃなくて良かった)

 

「次は誰が出しますか?」

 

「じゃ、次は私がしようかな」

 


 

〈第3出題者 早坂愛〉

 

「やっぱり、恋人と言えばコレでしょ」

 

〈優君とディズ○ーデートを何回したか?〉

 

「ディズ○ー限定かよ」

 

「愛さん、出題が局所的過ぎないかしら?」

 

「しかもコレ、したかどうかじゃなくて何回したかですからね……」

 

「優君、恋人がディズ○ーデートをするなんて当たり前の事なんだから、回数を聞くのは当然だよ?」

 

「当たり前かなぁ……」

 

………

 

大仏〈してない〉

「趣味じゃないので……」

 

龍珠〈してない〉

「同じく」

 

伊井野〈してない〉

「まだ行けてないです……」

 

藤原〈してない〉

「は、早坂さんは中々策士ですね……」

 

柏木〈してない〉

「自分以外を0ポイントにする質問を出すなんて、中々出来ないよね……」

 

早坂〈10回〉

「え、皆1回も行ってないの!?」

 

「凄いな、早坂の1人勝ちだ」

 

「やっぱり、この子も普通の人と感性がズレてるのよね……」

 

「……」

(他のデート場所よりも、ディズ○ーデートの回数の方が多そう……)

 

「なんか複雑なんだけど!?」ガビーン

 

「しかし、これで折り返しか」

 

「それなりに接戦ですね」

 

「居た堪れないので早く終わってほしいです」

 

「で、次は誰がするの?」

 

「……私がする」

 

※現在の保有ポイント一覧

大仏こばち〈10ポイント〉

龍珠桃  〈10ポイント〉

伊井野ミコ〈5ポイント〉

藤原千花 〈5ポイント〉

柏木渚  〈8ポイント〉

早坂愛  〈13ポイント〉

 


 

〈第4出題者 龍珠桃〉

 

「私の出題はコレだ」

 

〈優と付き合う事になった時期〉

 

「付き合う事になった時期か……コレは早ければ早い程高得点という事か」

 

「意外な出題ですね……この内容なら、同じクラスの伊井野さんと大仏さんに分が有りそうな気がしますけど」

 

「いや、そうとも限らんさ。1学期から同じ生徒会の藤原や、中等部の頃から関係がある龍珠や柏木にも分が有るだろう」

 

「そう言った意味では……1番不利になるのは、愛さんになるのでしょうね」

 

「冷静に分析するのやめません?」

 

………

 

大仏〈奉心祭〉

「優と付き合う事になった日は、他の人と比べれば遅いかもしれませんけど……あの日が今まで生きて来て、1番大切な日です」

 

伊井野〈11月下旬〉

「わ、私も! 石上がね? 騎士がお姫様にするみたいな感じで、私の手を取って薬指にキスしてくれてね? しかもその後……」

 

「イイノヤメテー!!」

 

「女子みたいな声出すな!」

 

藤原〈12月中旬〉

「うわ、キッザ! 石上くん! 私にはそんな事してくれなかったじゃないですか! どういうつもりですか!!」

 

「知りませんよ!」

 

柏木〈12月上旬〉

「ふーん? 優君は私にあんな事をしておいて、他の女の子にはそんな事してたんだ?」

 

「ヒェ……」

 

早坂〈奉心祭〉

「優君は私という彼女が居るのに、他の女の子に指輪を渡したりするからね……」

 

龍珠〈11月上旬〉

「鬼畜か?」

 

「石上……」

 

「石上君……」

 

「だから知りませんてばっ!?」ガビーン

 

「……で、これは流石にバラけたな」

 

「ここに来て龍珠さんがトップに躍り出ましたね」

 

※現在の保有ポイント一覧

大仏こばち〈11ポイント〉

龍珠桃  〈15ポイント〉

伊井野ミコ〈9ポイント〉

藤原千花 〈7ポイント〉

柏木渚  〈11ポイント〉

早坂愛  〈14ポイント〉

 

「っていうか、大丈夫かコレ。ポイントが2倍差になってる組み合わせがあるんだが……」

 

「会長、うるさいですよ!? ここから挽回するから良いんです! さぁいよいよ残り2問です! 次は柏木さんとミコちゃん、どちらが出しますか!?」

 

「……伊井野さん、次は私が行っていい?」

 

「あ、はい」

 

「ふふ、ありがと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これより41秒後、柏木渚の発言が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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