まだ未定ですが、サブヒロイン勢を中心に追っていくことが多くなるかもしれません。
それでも私は会長派。
ちなみに未定ですが、ハイスクールD×Dの天界陣営の話と、ワルキューレロマンツェの話、魔法科高校の劣等生目指せ鈴ちゃんヒロイン化の小説も執筆中です。
投稿を目指しているのはこの3つですが、IS with MUV-LUVやハイスクールD×D会長の婚約者などあります。IS小説は五本書いてた。
もしかしたら、更新未確定で投稿するかもしれないですが、気にしないでください。
……気にしてもいいのよ。
ちなみに私が好きなキャラ
琴乃宮雪さん(さんをつけろばかやろう)
イーニァ・シェスチナ(イーニァァァッァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!! ふぅ……)
クリスカ・ビャーチェノワ(噛まなくなるまで繰り返し発声練習!)
リーラ・シャルンホルスト(知らない? 耳に水銀でも流し込め!)
スィーリア先輩(タペストリーは四種類保持。チアと着物はジャスティス)
随所に彼女たちの面影が出てきますが、完全なる趣味です。これに関しては何を言われようと譲らぬのでご了承を。
彼女たちを登場させやすくするために、輝夜たちの立ち位置が調整されている気があるのは、気のせいではありません。
ポリフォニカも、頑張りますのでそちらもよろしく。
「……というわけなの」
「……あの写真、まだ出回ってのか」
生徒会の本気を見せつけられたあのコンテスト。会長に脅され、多岐川に拘束され、多くの女子にまわされた。正直思い出したくない。
「でも、清涼院君。本当に人材捜ししてるの?」
「そんなんじゃないよ。単純に昼食代程度。あと、俺の趣味みたいなもん。こうでもしないと人と関われなくなっちゃうしね。まぁ、そういう意味では繋がりを大事にするためって言えるかな?」
確かにそういう目的があるのは嘘じゃない。生徒数5万人を超すこの学園にいると、自分の周囲にいる人以外との交流がとたんに薄くなる。人との繋がりの重要性を小さい頃から説かれ続けてきた身としては、少々もったいない気がしてならないのである。
「人との繋がり……」
「そ。親からの受け売りだけど、それを俺は大事にしてるんだ。そんなに重く考えないでも、まぁ、友だちは大切だってこと。白崎さんも桜庭さんみたいな友だちがいるでしょ?」
「は、はい。でも、私には玉藻ちゃんくらいしか」
確かに、引っ込み思案っぽそうな白崎さんには、桜庭さんみたいな友だちはそんなにいないだろう。だからといって、俺にだってあそこまでの友だちとなると真帆ちゃんくらいか。
「1人でもいればたいしたものだ。それに、図書部の面子だっているじゃないか」
「でも、図書部は無理矢理入ったようなものだし」
どうやら、白崎さんはマイナス思考に入りやすいようだ。
「経緯はどうあれ、あの筧が許可したんだ。それだけでもたいしたもんさ。むしろ、筧にはそれくらい強引に行かなくちゃ動かないだろうし」
面倒見はいいんだけどね。如何せん自分からは中々動こうとしない。そこら辺は白崎さんたちの影響を受けてもらえればいいのだが。
「そうなのかな……」
「そうそう。ほら、筧が1年生引っかけてるし、そっちに行こう」
見れば、筧がかわいらしい女子生徒を捕まえている。ちょこちょこ図書館で見かける子だし、筧とも話が合いそうな子かな。
案の定そちらに行ってみると、ゴミ拾いに参加してくれるらしい。
「鈴木さんね。よろしく。よく図書館にいるよね」
「はい。えっと、清涼院さんですよね、生徒会の」
「(仮)がついてた筈なんだけどね」
どうやら外堀は埋められているらしい。
「それにしても、ゴミ拾いに参加とは、なかなか希有な性格だね」
「それを先輩がいいますか?」
苦笑しながら言われてしまった。たしかに、普段していることを考えれば、希有な人間筆頭だろう。もしくは白崎さんも筆頭かもしれないけど。
「(ちらり)」
「な、なにかなっ」
どうやら、本人にも自覚はあるらしい。
「ま、一等賞には賞品も出るみたいだから頑張って。あとで、美味しいお茶でも入れてあげるから」
そう言って白崎さんたちと別れた。とりあえずひとかたまりになっているのは効率が悪いし。
とまあ、ひょいひょいと拾い続けていたらあっという間に袋が埋まった。新しいのをもらうために白崎さんのところへ行くと、何やらみんなで集まっている。
「どうした? ラブレターでも拾ったの?」
冗談のつもりでいったのだが、どうやらその通りのようで。鈴木さんが拾ったらしい。捨てるにも捨てにくいらしく、処理に困っていたらしい。
「たしかに、生徒会では受け付けてないし、Webニュースの連中もNGだろうな」
というか、いちいち引き受けていたらパンクしてしまうだろうし。
「それで放送室にいこうってなったんです。放送してもらえないかなーって」
なら芹沢さんかな。
「じゃあ行こうか。とりあえずアポとってみるよ」
そういって、芹沢さんに連絡をしてみる。お仕事中でなければいいけど。
『はい、もしもし。どうしたんですか輝夜さん?』
「あ、芹沢さん? いきなりごめんね。今大丈夫?」
とりあえず、少しだけならOKらしい。お礼を言ってから切ると、その旨をみんなに伝えた。
高峰は一応ということでその場に残し、他の面子で事務棟に向かうことになった。
「ねえ清涼院先輩。先輩って、その声優の人と知り合いなんですか?」
話しかけてきたのは鈴木さん。チラリと見れば、白崎さんと桜庭さんも聞き耳を立てている。
「うん。何度かだけど、仕事で一緒させてもらったりしたからね。歳も近いし、頑張り屋さんだし、母さんも気に入っているみたい」
一応、アニメ産業にも手を広げているため、声優の人たちとも交流がある。中々厳しい世界なため、才能の発掘には一苦労なのである。ちなみに《More&More》というスタジオである。
「清涼院くんの母親というと」
「まぁ社長の清涼院珊瑚だよ。あぁ見えて結構オタク気質なところもあるから、アニメ産業への力の入れ方は凄いぜ。それなりに結果は出してるけど」
そう。動機はどうあれ、結果を出しているからあの人には頭が上がらない。一生かけてようやく追いつけるかどうか。
「流石は清涼院家代表というか、なんというか……。でも、公私混同はしないと思ったけど」
「そこは経営者だからね。結果を予想したからこそ思い切ってるんだと思うよ。それに、芸術家の確保は得意だし、アニメーターとか技術者とかは昔からいるしね」
なんというか、我が家の癖はアニメーションにも当てはまっているのである。俗に言う「サブカル」をどこまでも支援したがるのである。そういう意味では小説も昔はサブカルだったし。
「ともかく、今度の夏アニメは本腰入れるらしい。その中に芹沢さんも入ってるってわけ。流石に主役級はまだだけど、脇役ながら主役の傍らにいるってところかな?」
たしか、今夜収録があったはずである。
「そっかぁ。年下なのにすごいなぁ」
「放送室で待っていてくれてるから急ごうか」
途中事務棟の高さと白崎さんのギャグセンスにうんざりしつつ、芹沢さんを待たせてはいけないので八階の放送室に向かう。
この部屋は他とは違ってカードロックされているので、ノックをすると、すぐに中から開けてくれた。
「いらっしゃい、輝夜さん」
「お仕事の前にごめんね」
「いえ。まだ余裕はあるので大丈夫です。輝夜さんから呼び出されるなんて中々ありませんしね」
クスクスと笑いながら言われながら、中に招かれた。
「今日は俺じゃなくて、図書部からなんだけどね。白崎さん」
「は、はいっ。えっと、落し物のアナウンスをしてもらえないかと思ってお願いしにきたんです」
ゴミ拾い中にラブレターを拾ったことを説明する白崎さん。しかし、やはりというべきか落し物のアナウンスはしていないといわれてしまう。
「それじゃあフリートークの中でそれとなく話すのはダメ? その程度だったら作家さんもOKしてくれそうじゃない?」
「うーん……たしかにそれなら大丈夫かもしれないですけど」
「あ、えーと、金銭的なことは無理ですけど、図書部としてお礼をします」
「図書部として? なにか本でもくれるんですか?」
たしかに図書部のお礼といわれればそれを思い浮かべるだろう。
「いえ、なにかお願いをお聞きするというか、なにかお手伝いとかをするんです」
「あぁ、輝夜さんがやっているようなことですね。……わかりました、その件引き受けました」
芹沢さんが頷くと、白崎さんたちはパッと笑顔になる。
「ありがとうございます!」
「いえいえ。でも、お願いはちゃんと聞いてもらいますよ」
「はい。それで、お願いというのは?」
芹沢さんのお願いというのは、御園千莉という生徒について調べてほしいというもの。俺は以前聞いたことがあるが、どうやらまだ色々難しいようだ。
「一つ確認させてほしいですけど、それは御園さんにとってなにか迷惑になることにはなりませんか? そこだけは誤魔化さずに教えてほしいんです」
そういう白崎さんの目は真剣だ。とはいえ、このようなことは簡単に嘘をいうことも可能である。どうやら筧も同じようなことを考えているようだった。
しかし、芹沢さんは笑みを浮かべつつもしっかりと頷いた。
「はい。御園さんの迷惑になるようなことはしません。約束します」
「俺も約束するよ」
俺が約束してもどうということにもならないだろうが、二人の関係を知る者としては、一言添えておきたい。
「では、ご依頼お受けします」
「放送の方は私に任せてください」
その後細かい部分を話していると、芹沢さんの携帯に着信が入る。どうやら少々引き止めすぎたようだ。
「すみません、これから仕事なので失礼します」
「送るよ。じゃあ、みんなまた明日。昼になったら図書室に行ってもいいかな?」
ここまできたら、最後まで見たい。仲間はずれは寂しいのだ。
「うん! じゃあまた明日ね」
白崎さんたちとの挨拶も早々に、急いで芹沢さんと校門に向かう。
「ごめんね、水結ちゃん。忙しいのに呼び止めちゃって」
「いいですよ。それに、こうして輝夜さんも来てくれるみたいですし。他の出演者の方々も喜びます」
「迷惑じゃないならなによりかな。今日は母さんも来れたら来るって言ってたから、みんな緊張していると思ってね。葉月堂の限定シュークリームの差し入れをお願いしておいたから、楽しみにしててね」
そう。第一話の収録のためか、今日の収録は母さんも来る。出演者の人たちもスケジュールを合わせてくれたので、今日は出演者勢ぞろいなのだ。つまりはアニメ好きにはたまらない状況である。
「わぁ! 本当ですか? それならがんばらないと。珊瑚社長に見ていただけるときいたら、張り切らないわけにはいけません!」
どうやらやる気十分のようだ。これなら心配はいらないだろう。
「うん、じゃあ行こうか。監督さんにもOKもらえたから、とりあえず急ごう」
「はい!」
持つべきは可愛い後輩かな。マネージャーさんにも話をつけ、一緒にスタジオに向かう。三十分ほどで到着し、スタジオの中に入ると、何人かのキャストの人たちや監督さんが出迎えてくれた。
「よくきてくれました御曹司」
「佐藤監督、やめてください。それは悪乗りしすぎです。そういう言葉は社長に言ってあげてください」
「それは勿論です。この景気でこれほど贅沢に力を入れられるのはあなたたちのお陰です。こんな贅沢な予算が組めるのは《More&More》くらいですよ」
そういってくれることが、何よりも嬉しい。色々批判もあるが、こうして現場に感謝してもらうことは嬉しいものだ。そして、それが作品にも良い影響してくれるならなおさらだ。
監督さんと話していると、後ろから声をかけられた。
「輝夜様、頼まれましたものをお持ちいたしました」
「ありがとう月さん。タイミングばっちり」
彼女は神城月(かみしろゆえ)さん。俺が紛いなりにも仕事が出来ているのは彼女がサポートしてくれているお陰だ。
「ありがとうございます。葉月堂のご主人も、会心の出来だと仰っていましたよ」
「そっか。ならみんなで食べないとね。監督さん、差し入れのシュークリームです。葉月堂のですから美味しいですよ」
監督さんからお土産のことを伝えると、ワッと歓声が上がる。
「ありがとうございます! 輝夜さん!」
そういって喜びながらこちらに来てくれたのは、篠宮琴音ちゃん。芹沢さんと同い年だが、今回の主役を務める実力派声優である。
「琴音ちゃん、調子はどう?」
「バッチリです! 今日は輝夜さんのことをメロメロにしてあげますよ!」
「ほほう。なら楽しみにしてるよ」
そういうとエヘヘと笑う琴音ちゃんは可愛らしい。周りのキャストの皆さんの同じらしく、スタジオの雰囲気が和らいだ。
他のキャストの人たちに挨拶をしていると、不意にみなの視線がスタジオの入り口に向いた。
「ごめんなさい、遅くなってしまったわね」
入ってきたのは、母さん――清涼院珊瑚。清涼院グループを仕切る人物である。我が母ながら、流石のカリスマというか、母さんが来てから、場の緊張感がピシッと引き締まる。それでいて、圧迫感はないのだから、俺には到底真似できない。
「輝夜もお疲れ様。学園はどう?」
「相変わらずかな。汐見学園は色々な人がいるから飽きないよ」
「なら良かったわ。そうね、これが終わったらご飯でも食べに行きましょ」
なかなか実家の方に帰れないため、もう少し話したい所ではあるが、これから収録なので、スタジオの横の部屋に移動する。声優さんたちがスタジオに入り、収録が始まる。
「今回のはかなり力を入れたみたいだね」
収録が半分ほど進んだところで、母さんに声をかける。台詞へのこだわりも強く、納得がいかない部分には、何度もリテイクを入れている。スケジュールにも余裕を持たせているし、時間もお金も贅沢に使っている。
「そうね。テレビ局の方も脅したし、しっかりと期間を取らせたわ。それに、可愛い新人さんたちのステップアップのアニメよ。清涼院として、妥協は許さない。ま、それはみんな分かってくれているから、私から言うことはないけどね。今の私はただのアニメオタクよ」
「じゃあ、俺もかな。水結ちゃんとか琴音ちゃんとか、どんどん上手くなっていくのは見てて嬉しくなるし。俺も二人の大ファン」
どうやら、俺たちは親子らしい。Voice Actorと言われる彼らの演技は、演劇とは違う素晴らしさがある。その舞台裏を見られるのは、なかなか得がたい特権か。
いったん休憩に入り、声優さんたちがスタジオから出てきた。やはり疲れた様子だが、皆満足そうな顔つきであった。そう感じてくれたことは、こちらとしてはとても嬉しい。
「輝夜さん、私の演技いかがでしたか?」
スタジオから出てきた琴音ちゃんが、ピョンピョン跳ねながら聞いてきた。自分でも手応えを感じていたのだろう。彼女の笑みには自信が含まれていた。
「最高だったよ。とっても可愛らしかったよ」
「ふふーん。ありがとうございます!」
「あれ? 輝夜さん、私の演技はダメだったんですか~?」
琴音ちゃんのことを褒めていると、口をニヨニヨさせた芹沢さんが近づいてきた。彼女もこの収録に手応えを感じているらしい。
「まさか。水結ちゃんだって良かったよ。可愛かったよ、メイドさん?」
「ふふふ、ありがとうございますご主人サ・マ・?」
キャラの声で言ってくれる水結ちゃん。やっぱり可愛らしい。
「あら、輝夜君。モテモテね」
ベテランの声優さんたちからからかわれたが、みんな二人のように自分たちの演技に満足しているようで、テンションが上がっている。
「皆様、葉月堂のシュークリームでございます。お土産でもありますので、お好きな味をどうぞ」
月さんがシュークリームを持ってくると、皆が沸き立つ。流石は葉月堂。月さんに手伝ってもらって入れた紅茶と一緒に出して、キャストのみんなを労う。
「んー♪ とってもおいしーです!」
琴音ちゃん、とろけすぎです。
「はわぁぁぁ♪」
芹沢さん以下略。
「相変わらずあなたのお茶は絶品ね。お菓子との相性が最高だわ。またお茶のプロデュースしてもらおうかしら」
母さんも満足してくれたようだ。
「それは月さんのおかげだよ。葉月堂さんにこのお茶にあうお菓子を、ってオーダーしてくれたからね。ね、月さん?」
決して俺だけの功じゃないのだけど、月さんは首を横に振る。俺の従者としての姿勢を崩さない。今度なにかお礼をしなければ。
「さぁ、御曹司からの差し入れも堪能したことだし、残りの収録、気合い入れていこう!」
監督の激も入り、キャスト一同頷くと、再度収録が始まった。