ルーンファクトリー4×ウルトラマンタイガ ルーンの奇跡   作:ヴォーテクス

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勇者と暴君の激闘(その1)

  ある日、レストは鍛治台で槍と拳、片手剣を作成していた。その作業は数時間に及んだ末に三つの武器は完成する。

 

「できた!」

 

 彼は完成した武器を見て歓声を上げるとトライスクワッドの三人も喜びの声を出して祝福する。この武器はレストが自主的に製作した武器で彼等の戦いの手助け兼、御守りとして持って欲しいという思いから作った物だ。

 

『やったな、レスト!』

『レスト殿、お疲れ様です!』

『中々やるじゃねぇか、兄ちゃん!』

「槍はタイガ、拳はタイタス、そして片手剣はフーマ用に作った武器だよ。もしもの時はこれを使ってね」

 

 レストはそう言うと共に三つの武器をタイガスパークに納めて事前に調理したクッキーを取り出して口にする。クッキーから広がる甘味は身体の疲れを取って生命力が戻っていく。

 

「よし、作った武器を試したいから今日はダンジョンに行こう!」

 

 クッキーを食べ終えた彼は外に出てヨクミール森に赴く。近頃、この森に住むモンスター達が謎の凶暴化現象で人に危害を加える事が多くなっている。故にそのモンスター達の討伐を兼ねてここに行く事にした。因みに依頼主はエルフの自称名探偵のエルミナータである。彼女曰く、森で特に奇妙な現象が起きているそうだ。

 森に着いたレストは赤い鋭い目付きをしたオークを発見。同時に彼の存在に気付いたオークは彼に強烈な殺気を放ちながら飛びかかって来た。レストはタイガスパークに収納した勇者の槍を取り出してオークの腹に突き刺す。

 

「はあっ!」

 

 彼は槍を連続で突き続けて反撃される前にオークをはじまりの森に送った。そこから森の奥に進む途中で弓を持った赤目のオークアーチャーが矢を不意打ちで放つがレストは咄嗟にその場で屈んで回避。その態勢から槍を拳に持ち変え、火炎弾(ビッグファイア)を二つ放ってアーチャーを返り討ちにする。

 

「ふぅ~……危なかった」

『レスト、油断は禁物だ。どんな敵が襲いかかるか警戒は怠るな』

 

 タイタスから忠告を受けた彼は軽く返事をして引き続き森の中に進んでいく。道中に赤い蟻のモンスターのアントやオーク達が襲いかかるも賢者の拳で蹴散らす。更に森の奥に進むと青い甲虫型のモンスターであるビートルが出現した。

 赤目で狂暴な目付きをしたビートルは突進するがレストは華麗に回避。風の力を宿した片手剣【疾風ノ小太刀】を取り出してビートルに猛スピードで突撃。すれ違う瞬間に一閃を刻むと同時にビートルは倒れてはじまりの森に還された。

 

「奥まで来たな……。ヨクミール森は何度か来てるけどこんなに嫌な気配がするなんて」

 

 彼は不穏な空気を感じ取りつつも森の奥に足を運んだ。その先に強大な敵が待っている事を知るとは思わず……。

 

 

 

  同時刻、セルフィアの街の花屋【カーネーション】、ここは花や肥料を取り扱っている店で店員はエルミナータとコハクが勤めている。今日の店番は緑色のショートヘアーと可愛らしい姿が特徴的な少女のコハクだ。

 

「いらっしゃいませ~」

「こんにちは」

「こんにちはですわ」

 

 ドルチェとピコが来店、売られている花をじっくりと眺める。彼女等は病院に飾る花を新しくする為に店にやって来たのだ。どの花にしようか悩んでいるドルチェにコハクが声を掛ける。

 

「ドルチェちゃん、どうしたの?」

「コハク、病院に飾っている花を取り替えたいけどどれがオススメか迷って……」

「あぁっ悩むルーちゃんは素敵、後ろから襲いイタタタタ!」

「うっさい……」

 

 ドルチェの悩む姿を見て背後から忍び寄った幽霊少女【ピコ】の顔面を鷲掴みにする。彼女は悩んだ末に桜色の花弁が綺麗な花のサクラ草を選んで会計を済ませる。

 ドルチェは花を買って店を出ようとした瞬間、地面が大きく揺れた。その揺れは建物内に伝わり柱が激しく揺さぶれて店に飾っていた花瓶が倒れ、幾か割れてしまった。

 

「コハク!」

 

 彼女はコハクの所に急いで駆け付けて机の下に彼女と共に隠れた。漸くすると揺れが収まると同時に建物越しから大きな咆哮が聞こえた。

 

「何なの一体……!?」

「外に出るの!」

 

 コハクは直ぐに飛び出すとドルチェも慌てて彼女を追って外へ出ると衝撃的な光景を目撃する。なんとヨクミールの森一面が灼熱の炎の海に包まれておりその奥に巨大なモンスターが佇んでいた。

 

「なに……これ……?」

「森さんが……」

 

 唖然とするドルチェとショックを受けるコハク。巨大なモンスターはあらゆる怪獣の部位を合体させた怪獣【暴君怪獣タイラント】が森を蹂躙していた。頭の角はシーゴラス、大きな耳はイカルス星人、両腕の鎌と鉄球はバラバと腹部はベムスター、背中の棘はハンザギランと尻尾はキングクラブ、そして足はレッドキングで構成された怪獣だ。

 タイラントは嘗てウルトラ5兄弟を下した事もある強敵でセルフィアの街に襲いかかろう物なら確実に壊滅する。タイラントの足元にモンスター達は逃げ惑うがそれに構わず足でモコモコやアントを踏み潰し、口から火炎放射を放ってオーク達を容赦なく焼き付くす。

 

「ギャォォォォッーーーン!!」

 

 タイラントは雄叫びを上げながらヨクミールの森を洞窟ごと壊滅させて次の狙いをセルフィアの街に定める。タイラントの出現に気付いた住人達は飛行場へ逃げ始めた。

 

「助けてくれぇぇぇっ!!」

「キャァァァッーー!!」

 

 逃げ惑う住人達にタイラントが迫るも後ろから誰かが尻尾を掴んで侵攻を止める。

 

『これ以上、先には進ませねぇ!!』

 

 タイラントの侵攻を止める戦士、ウルトラマンタイガはそう叫びながら尻尾を引っ張って街から遠ざけようとする。しかしタイラントは邪魔だと謂わんばかりに軽く尻尾を振ってタイガを吹き飛ばす。

 

「ぐわぁっ!?」

 

 タイガは地面に叩き付けられるが直ぐに立ち上がって背中に組み付き、街から必死に遠ざけて右蹴りでタイラントを押し出した。タイラントはそれに負けじと右腕の鎌を振り下ろしてタイガの胸を切り裂く。

 

「キィィィィッーー!!」

『くそっ……!』

 

 タイラントは更に左腕の鉄球でタイガの腹を殴りつけて耳から無数の針状光線【アロー光線】を上半身に浴びせて追い討ちをかける。

 

『うわぁぁぁぁーー!!』

「グォォォーー!!」

 

 片膝を付いてよろけるタイガにタイラントは右足で蹴り上げて腹から冷凍ガスを放出。タイガを冷凍地獄に浴びせて苦しめる。

 

『くそっ……このままじゃ……』

 

 タイラントの猛攻に苦戦するタイガの運命は如何に!?




次回はタイラントと戦う経緯と結末を書きます。
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