ルーンファクトリー4×ウルトラマンタイガ ルーンの奇跡   作:ヴォーテクス

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忍者と覇者の死闘(その2)

  紅葉古道に舞う紅葉に一陣の風が吹く。その風は赤く染まる大地では極めて目立つ青い光を纏った巨人……ウルトラマンフーマが降り立った。青い光が消えるとその姿があらわとなりこの地とそこに住むモンスター達を荒そうとする忍者怪獣に視線を向けた。

 

『俺の名はフーマ……。銀河の風と共に参上!』

「グォォォッ……!」

 

 サータンはフーマの出現に動揺する事なく雄叫びを上げて威嚇するも無意味だ。銀河の風と共に戦い続けた彼にとっては負け犬の遠吠えに等しい。

 フーマは風と共に大地を蹴って疾走、サータンに素早く接近してコマの様に回転しながら連続回し蹴り(疾風蹴撃)を繰り出して怯ませる。そこから右足にエネルギーを込めてキックと同時にエネルギー弾を叩き込む蹴り技【烈蹴撃(ストライクスマッシュ)】で追撃をかけた。

 

『まだまだ!』

 

 彼は相手に攻撃の隙を与えない様に烈火蹴撃で畳み掛け、回し蹴りと同時にエネルギー弾を放つ技【疾風光波脚】を繰り出した。サータンはこれ以上の攻撃をさせまいとその場で透明になり姿を眩ませた。

 なんとこの怪獣はゴーストの能力を獲得している。その能力とはこの場から姿を完全に消してかつこちらの攻撃が命中しないという厄介なものだった。

 

『ちっ、あいつ……隠れやがった。だが俺から逃げられると思うなよ!』

 

 フーマが威勢よく叫んだ次の瞬間、サータンは彼の死角に現れて長い鼻を伸ばして彼の身体に巻き付ける。フーマは巻き付いた鼻を振りほどこうとするが締め付ける力は強く、びくともしない。

 

『なっ、こいつ!?』

「ギャォォォォーーン!!」

 

 サータンは両手から闇の力が込められた魔法【ダークボール】をフーマの腹に撃ち込んで怯ませた。更に追撃といわんばかりに自分の元に引き寄せてフーマを思い切り突き飛ばす。

 

『ぐわっ!?』

「グギァァァッーー!!」

 

 サータンは身体を透過させてその場から姿を消してフーマを撹乱、左横に姿を見せると左手からウォーターレーザーを発射した。フーマの左脇腹にレーザーが直撃、地面に倒れるがサータンは追撃といわんばかりにダークボールを投擲する。

 

『そうはいくか!』

 

 フーマは顔の前で手で印を作ると同時にサータンの前で煙幕を起こして姿を消すとダークボールは地面に着弾した。彼はサータンの右横に移り、針状の光波手裏剣を三発打って背後へ素早く動く。

 

「ギャォォォッーー!!」

 

 サータンは右に振り向くがフーマの姿が見えずに混乱しているがその隙を見逃さずに三日月型の光波手裏剣を更に打ち込んで背中に傷をつけた。

 背中の痛みを感じ取ったサータンは後ろを見るがフーマは神速残像により死角へ移動しており姿を捉えるのは困難だ。彼は苦無型の光波手裏剣を二発打ってサータンを怯ませた。

 フーマはサータンに追撃を喰らわせようと神速残像で懐に一瞬で接近する。しかしサータンは目から激しい閃光を放って近づいたフーマの目を眩ませた。

 

『しまった!?』

「グギァァァァーー!!」

 

 一瞬の隙を見せたフーマはサータンに今までの仕返しと謂わんばかりに右手で突き飛ばしてダークボールを投げ付ける。そこへ全身に生えているやすりのような強度を誇る体毛(アイアンヘアー)で彼に体当たりをして追い討ちをかけた。

 

「ギャァォォォッーー!!」

『ぐわぁぁっーー!!』

 

 サータンは強烈な痛みで苦しむフーマに容赦なく長い鼻を伸ばして胴体を締め付けて拘束。両手からダークボール、口からウォーターレーザーを発射して大ダメージを喰らわせた。

 サータンの連続攻撃をもろに受けたフーマのカラータイマーは赤く光って点滅している。

 窮地に追い詰められたフーマは残された気力を振り絞ると両腕から強烈な波動【轟波動】をサータンに向けて放つ。轟波動を顔面に喰らったサータンは怯んだ拍子に鼻の締め付けを緩めた。その隙を付いたフーマは幻煙の術でその場から姿を消した。

 

『ここからは俺達の反撃だ! レスト、お前が作った武器……ここで使わせて貰うぜ。覚悟しやがれ忍者野郎!!』

「分かった!」

《BGM:覇王を往く風の如し》

 

 背後に姿を見せたフーマはレストにそう告げると同時に左手に疾風ノ小太刀を逆持ち、右手に苦無型の光波手裏剣を順手で装備してサータンへ斬りかかる。この時、全神経を集中させて攻撃速度を速める双剣のルーンアビリティ【瞬迅】を使った。この技の効果は行動速度を上げて手数を底上げする事ができるがルーンの消費が激しいという欠点がある。 

 彼は自慢のスピードと瞬迅の効果を活かしてすれ違う瞬間に小太刀で左脇腹、右手に持った苦無を用いてサータンの全身に切り傷を入れていく。途中で右手の苦無を背中に突き刺して怯ませて隙を生み出して攻め立てる。

 

『テェィヤッーー!!』

 

 フーマはサータンの周囲を縦横無尽に飛び回りながら光波手裏剣を打ち、小太刀であらゆる所を切り裂く。サータンは必死に彼を捕らえようとするが疾風の如く移動しており目で追いかけるのが精一杯だった。フーマは光波手裏剣を打ちながら接近して小太刀で切りつけて確実にダメージを与えて怪獣を弱らせていく。

 連続攻撃を終えた彼はタイガスパークにエネルギーを集約、極星光波手裏剣をサータンの鼻に狙いを定めて打つ。極星光波手裏剣は鼻に直撃、そのまま長い鼻を切断するとサータンは大きな悲鳴を上げて激痛に苦しむ。

 

「ギャォォッーー!?」

 

 苦痛の叫びを上げる忍者怪獣の隙を付いたフーマはある物を使えと促した。

 

『レスト、ジャックレットを使え!』

「分かった」

《カモン!》

 

 レストはその指示に応じてタイガスパークをレバーを引いて左腕を前に突き出すと左手首に銀と赤い二重線が特徴的なブレスレット【ジャックレット】が顕現。タイガスパークでジャックレットをリードすると音声と共に球体部の色が黄緑色に輝く。

 

《ジャックレット、コネクトオン!》

 

 黄緑色のオーラを纏ったウルトラマンジャックの幻影が出現。それが消失すると同時にフーマは跳躍、矢尻型の光刃をシャワーの様に降らせ、小太刀をサータンの腹の影に突き刺して動きを封じる。

 

『これで終わりだ!……竜星光波手裏剣!』

 

 鋭利な先端の槍を模した光刃をタイガスパークから生成。それを右足に纏って急降下して飛び蹴りを繰り出した。更に彼は普通に落下するだけで無く自分の身体を竜巻の様に回転させて貫通力を高めたきりもみキックにして威力を底上げする。

 サータンは逃げようと試みるが身動きが取れずに戸惑う。フーマは疾風ノ小太刀を投げた際、密かに仕込んだ影縫いの術でサータンの動きを封じていたのだ。

 逃げる術を失ったサータンの胴体に渾身の竜星光波手裏剣が直撃! 巨大な槍型の光刃を足に纏ったフーマがサータンを貫くと同時に後ろへ着地。その瞬間、サータンが倒れて爆散。忍者怪獣を撃破したフーマは地平線の彼方へ疾風の如く飛び去った。

 

『シュアッチ!』

 

 

 

 

「ふぅ……。今日の戦いは大変だったなぁ~」

『レスト、お疲れさん。お前と俺の力を合わせればここまで強くなるとは……。お前には底知れねぇ力が秘められているかもしれねぇな!』

「そんな事ないよ。ただ僕はこの場所を守る為に必死になっただけだよ」

 

 二人は依頼を終えて街に戻る途中、背後から黒い球体がレストの背中に直撃。その衝撃で倒れた拍子にグレゴールリングを地面に落としてしまった。

 

「何だ……一体……!?」

 

 レストは顔を上げて状況を確認すると目の前にリングを発見して回収を試みるもエゼルバードがそれを拾い上げた。

 

「このリングは貰うぞ、セルフィアのアースマイトよ。これは汝にとっては過ぎたる力だからな」

「ま……て……」

 

 彼は手を伸ばすもエゼルバードは空間を裂け目に潜って姿を消す。レストは薄れる意識と視界に抗うも虚しく気を失ってしまった。

 

『しっかりしろ、レスト!』

『レスト殿、目を覚ませ!』

『おいレスト! ここでくばるんじゃねぇ!』

 

 三人は必死に大声で呼び掛けるが反応は無い。気絶した彼はどうなる!?




次回はタイガの強化形態が出ます。
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