ルーンファクトリー4×ウルトラマンタイガ ルーンの奇跡   作:ヴォーテクス

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黄金の輝き!大地天空の勇者(その1)

  グレゴールリングを強奪したゼークス帝国の元皇帝のエゼルバードは異空間に帰還。そこに彼の主であるガルドが話かける。

 

「エゼルバードよ……研究は順調か?」

「無論だ。後は余の身体に適合する怪獣とベリアル因子を融合すれば私を倒したセルフィアのアースマイトが住む城と街、そしてお前の敵であるウルトラマンとやらを倒せる。それとお主から預かったスパークドールズを使えば磐石だ。抜かりは無い」

「おぉ~それは嬉しい事です。期待していますよ」

 

 彼はガルドに研究成果を報告、ウルトラマンとアースマイトの打倒を宣言してその場を去った。異空間から灼熱の溶岩地帯で煮えたぎる洞窟【デリリウム溶岩窟】の最奥部にワープしたエゼルバードは配下の魔術師と対面する。

 

「エゼルバード様、お待ちしていました。作戦の準備はできています」

「そうか。データ収集は先程、終えた。アースマイトよ、ここから余が本当の地獄を見せるぞ……。ハハハッーー!!」

 

 魔術師は準備が整っていると報告すると彼は高笑い上げてアースマイトへの復讐を改めて誓う。エゼルバードはレストから奪った怪獣リングをお抱えの魔術師に与える。

 そして彼は白い怪獣の絵が描かれた怪獣と禍々しい皇帝を思わせる黒い巨人が描かれた二つの黒いカプセルを取り出して起動させた。

 

「この力を持ってセルフィアのアースマイトと街を滅ぼす。エーテルリンク……!!」

 

 エゼルバードは秘術を唱えるとエレキングとカイザーベリアルの怪獣カプセルを融合。三つの螺旋の光となった彼の肉体が変化してエレキングの頭にエースキラーを彷彿させる金の甲冑、左手の鋭い爪と肩の鎧を装着したベリアル融合獣【サンダーキラー】が生まれた。

 

「おぉっ、これぞ皇帝に相応しい姿。では私も……エーテルリンク!」

 

 魔術師もエゼルバードに続いて植物と機械が混ざりあった怪獣の人形(スパークドールズ)とデリリウム溶岩窟の最奥部で咲いている大きな花のモンスター【ラフレシア】を秘術で合体。

 魔術師とグレゴールリングを媒介として生み出された合成怪獣【バイオス】が現れた。デリリウム溶岩窟に現れた二大怪獣はセルフィアに向けて進撃を開始する。

 

 

 

 

  エゼルバードが計画を開始する少し前、気絶したレストは目を覚ますと病院のベッドで寝ている事に気づく。彼は痛む身体を起こしてベッドから立つと近くにいたこの病院で看護師をしている金髪の女性【ナンシー】に声を掛けられた。

 

「レストくん、気が付いて良かった~。まったく……無理しすぎよ? お金はいいから、次は気を付けてね。

 それと……貴方をここまで運んで来てくれたディラスくん達にお礼を言うのを忘れないでね」

 

 ナンシーは起き上がったレストにそう告げて去った。その後、ディラスとフォルテとマーガレットが御見舞いにやって来た。

 

「気が付いたか」

「レストさん、大丈夫ですか?」

「ディラス、フォルテさん。それにマーガレット、心配かけてすみません……。僕を病院に運んでくれてありがとう」

「レストくん……良かったぁ~。もぅ~~心配したよ」

 

 ディラスがぶっきらぼうに尋ね、フォルテは大丈夫かと確認すると問題無いと彼は答える。レストが病院に運んでくれた事に礼を述べるとマーガレットがとても心配していた事を述べた。

 

「大変だ! 展望台に直ぐに行くようだが!」

 

 そこに銀の短髪と腰に尻尾が特徴的な少女【シャオパイ】が病院に慌ててやってきた。それを聞いたレストは怪我を押してベッドから飛び出して展望台へ向かう。

 

「無茶するな!」

「動くのは危険です!」

「レストくん!?」

 

 見舞いに来ていた三人は彼の後を追う。展望台に到着したレストは望遠鏡に目を通す。紅葉古道の方角から合成怪獣サンダーキラーとバイオスがセルフィアに向かって侵攻している光景を目にした。こちらに迫る二体の怪獣は足元にいるモンスター達を平然と踏み潰して侵攻している。

 

「失せろぉぉっーー!」

「邪魔だぁぁっーー」

 

 サンダーキラーは口から強烈な電撃、バイオスは胸部の穴から猛毒のガスを噴出して周囲のモンスターを一掃する。彼等の蹂躙を前になす術も無く逃げ惑うモンスター達だったがそれを見たエゼルバードは嘲笑うかの様に見下す。

 

「この力……素晴らしい。ネイティブドラゴンとは比較にならない巨大な力……この世界を統べるに相応しい!」

 

 圧倒的な力を振るう彼は次々とモンスター達を蹴散らしながら木々を薙ぎ倒してセルフィアに向けて進撃を続ける。

 

『この感覚……レスト、気を付けろ。今回の怪獣は手強いけど大丈夫なのか?』

「傷が治った訳じゃ無いけど僕は行く。この街を守るために……!」

 

 心配するタイガに対してレストは戦う決意を固めて展望台から降りようとした時、城の吹き抜けの天井からセルザウィードが飛翔した。

 

「セルザ!?」

『いかん、幾らこの世界を支える神竜であってもあの怪獣達はこの世界の理の外から来た存在。このままではセルザウィード殿が倒されてしまう!!』

 

 レストはタイタスの警告を受けて尚更走って向かおうとするもマーガレットとディラスがそれを止める。

 

「レストくん、無茶はしちゃダメ。これ以上レストくんが戦ったらもたないよ!」

「レスト……お前、まさか……!?」

「二人とも、ごめん。それでも僕は行くよ……!」

 

 二人の静止を振り切った彼は展望台を降りて街の外へ向かって疾走、逃げ惑う人混みを掻き分けて城門を通過した。

 

『レスト、俺に変身しろ!俺のスピードなら間に合う!』

「分かった!」

 

 レストは走りながらタイガスパークを起動、フーマのキーホルダーを握って変身。疾風と共に水色の光に包まれたフーマはセルザウィードに向かって飛んでいった。

 

 

 

「この地を荒らす不届き者達よ聞け! 妾、風幻竜セルザウィード。この世界の理を逸脱した力を傍若無人に振るう貴様らの横暴は許さん! 妾の力を持って止める。覚悟せい!」

 

 セルザウィード実力行使として全身にルーンを集中させて怪獣と同等の大きさを竜巻を発生させて二大怪獣にぶつける。エゼルバード達は巨大な竜巻が迫るも涼しい顔をしながらそれを正面から受け止めて吸収する。

 

「なっ、妾の力が通用しないじゃと……!?」

「ふぅん。貴様に様は無い、消えろ!」

 

 サンダーキラーは胸に竜巻のエネルギーを集約、高出力の破壊光線に変換してセルザに向けて発射する。

 

「なっ……!?」

 

 セルザは思わず目を閉じて痛みに備えるが何時まで経っても痛みが感じない。その事に違和感を覚えて目を開けると彼女が見た光景は自身よりも大きな竜巻で破壊光線を遮る姿だった。

 

「うぉぉぉっ……!」

『セルザウィードに手出しはさせねぇ……!!』

 

 竜巻で光線を打ち消した青い光の巨人(ウルトラマンフーマ)は構えて後ろにいるセルザに告げる。

 

『セルザウィード、ここは俺に任せてお前は街に戻れ!今のお前じゃあいつらには勝てない。街の人達を守ってくれ……頼む!』

「……分かった。この場はお主らに任せる……頼むぞ!」

 

 セルザウィードはフーマに役割を託すと街に向けて飛び去っていく。自身の力ではエゼルバードに通用しない事を知ったからだ。サンダーキラーは飛行するセルザに向けて光弾を放つがフーマの光波手裏剣により相殺された。

 

『お前らの相手は俺達だ。この先に行きたきゃ俺達を倒してからにしな!』

 

 フーマは勇ましく宣言するとサンダーキラーに接近して右ストレートを撃ち込み、左回し蹴りで追撃を入れる。サンダーキラーは後退しながらも左手の爪を振り下ろし、フーマの胴体を切り裂いた。

 

『「うわぁっっ!」』

「ギャャァァッーーー!!」

 

 フーマは切り裂かれた痛みに悲鳴を上げるがエゼルバードは容赦なく光弾を連射する。迫る光弾を前にするフーマは光波手裏剣を発射された光弾と同じ数を打って相殺した。

 

「やるな……セルフィアのアースマイト。そして光の巨人よ」

「陛下、こいつの相手は私に任せて下さい!」

 

 魔術師が変身したバイオスは頭から光線をフーマの背中に当てて怯ませ、右腕に生えた触手を伸ばして胴体に絡ませた。フーマの動きを封じて引き綴り寄せ、胸部のダクトから毒ガスを噴出して苦しめる。

 

「くくっ、セルフィアのアースマイトとセルザウィードよ。汝の暮らす街をここで破壊してやろう……光栄に思うが良い!」

 

 セルフィアの街に迫るサンダーキラーは口にエネルギーを充填して光弾を放とうと構える。セルザウィードは住人達を守る為に立ち塞がろとする。しかし威力が高すぎて防ぎきれる見込みは無い。

 

「やめろぉぉーー!!」

『「くっ、邪魔をするな!」』

 

 セルザとフーマはサンダーキラーを止めようとするが間に合わない。エゼルバードによって街が壊されようとした時、フーマの身体から黄色の光が飛び出した。

 

『ヌゥン!』

 

 黄色の光を纏った巨人がサンダーキラーにアッパーを叩き込んで光弾を強引に外させた。巨人が纏った光が消えるとウルトラマンタイタスが姿を現した。

 

『ルーンの加護のお陰で私は実体を取り戻す事ができた。セルザウィード殿、ここは私達が引き受ける!』

「すまぬ。ここは任せるぞ」

 

 タイタスは実体化できるようになったのでサンダーキラーの侵攻を阻止すべく立ち塞がる。

 

「ウルトラマンよ……我の邪魔をするな!」

 

 エゼルバードは彼の妨害に憤り、左手の爪に電撃を纏わせて切り裂こうとするがタイタスはそれを右手で掴んだ。

 

『鍛え方がなっていない。賢者の力、とくと見るがいい!』

 

 彼は左手の拳にエネルギーを集約させて賢者の拳(ワイズマンズフィスト)を叩き込んでバイオスの方に吹き飛ばした。フーマは飛来する物体を感知して跳躍、吹き飛んだサンダーキラーとバイオスが衝突して地面に倒れた。

 

『フーマ、私も一緒に戦うぞ!』

『レスト、悪いが俺は限界だ。タイガに変わってくれ』

「分かった」

『任せろ!』

 

 フーマはレストに限界である事を告げてタイガにバトンタッチして構える。態勢を立て直したサンダーキラーとバイオスが臨戦状態に入った。

 

『レスト、俺達はサンダーキラーを倒すぞ』

「エゼルバード……ここでお前を倒す!」

『なら私はバイオスと戦おう』

 

 タイガとレストはエゼルバードが変身したサンダーキラー、タイタスは魔術師が変身したバイオスに対峙する。二大戦士と二大怪獣の激闘の幕が上がる。




次回はタイガの強化形態が登場します。
因みに今回、登場した魔術師はSPの新婚モードに出てくる人物を使用しています。
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