ルーンファクトリー4×ウルトラマンタイガ ルーンの奇跡 作:ヴォーテクス
ネオダランビアを倒したレストは夕焼けに染まるセルフィアの街に帰還。依頼箱のイライザに報告して自室に戻った彼は自室のベッドに座り込んだ。それから考え事を始めようとした時、見えない誰かに声を掛けられた。
『どうした……何か悩みでもあるのか?』
「タイガがどうしてここに来たのか気になって……うわぁっ!?」
レストは悩みを口にすると目の前に自分と同じ大きさのタイガが半透明の姿が現れて驚く。
『そう驚く事は無いさ。お前は俺で俺はお前だからな!』
「はぁ……」
タイガの言葉にレストは溜め息を吐いて悩みをポツポツと語り始める。
「これからどうすれば良いのか……。君に命を救って貰って有り難いけどこの街に危険が及ばないか心配になってね」
『そうか……。でも大丈夫、そいつらがここに襲ってきたら俺が倒せば済む話だ。今から俺がどうしてここに来たのか説明しないとな!』
タイガはそう言ってこの星に来訪した理由を説明し始めた。彼は自分とタイタス、フーマの三人で結成したチーム【トライスクワッド】で活動している。その中で
そこで悪魔の欠片を悪用する宇宙人を追って激しい戦い行った末に相討ちとなり宇宙をさ迷った末にここに到着。そして瀕死のレストを見つけて一体化したという事だ。戦っていた宇宙人と相討ちになった際、彼等とはぐれてしまった。
「そんな……それで君の仲間達はどうなったの?」
『あいつらの行方は分からないけど生きている筈だ!ウルトラマンはそう簡単には死なないからな!』
タイガはレストの心配する言葉にハッキリと宣言する。彼等は生まれた星は違っていても固くて強い絆で結ばれた仲間である。タイガはM78星雲、タイタスはU40、フーマはO-50出身と其々異なる星で生まれたウルトラマンだ。
「そうだと思いたいね。所で悪魔の欠片についてだけど悪用しようとしている存在は一体誰なんだろう?」
『そいつの正体はメフィラス星人っていう侵略宇宙人でかつて俺の父さんとメビウスが戦った事がある手強い宇宙人だ。因みにメビウスは俺の兄弟子だ!』
レストの質問にタイガは答えると補足として兄弟子に当たるメビウスの事について簡単に触れた。
「そっか。簡単には倒せない敵みたいだね……」
彼はタイガの話を聞いて拳を強く握り締めて呟く。レストもこれまでモンスターと戦ったりゼークス帝国の兵士と剣を交えてきたが未知の宇宙人では勝手が違うと肌で感じ取っていた。
『そう力む事は無いぜ。悩みがあったら何時でも俺に頼ってくれよ、俺はお前でお前は俺だからな!もし俺に話せないならお前の仲間達に相談するのもありだ!』
タイガは未だに悩んでいるレストを見てそう告げて姿を消した。彼の言葉を聞いたレストは暫く考えた後に眠りに着く。
そして翌朝、日課の畑仕事を終えた彼は当てもなく街をさ迷う。
(この街にもしも怪獣が来たら僕が戦わないと……)
彼は考え事をしながら街の中を歩くと金髪のポニーテールと銀の鎧を装備した女性のフォルテに会う。
「レストさん、どうかされましたか?」
「フォルテさん!? おはようございます」
考え事をしていたレストはフォルテの声に驚くが挨拶を交わした。
「おはようございます。レストさん、昨日マーヤ山道で巨大なモンスターと巨人が出たと噂が出ていますが何か心当たりがありますか?」
「えっと……実は昨日、依頼でマーヤ山道へ行った時に巨大モンスターに遭遇しました。それから後にやってきた銀色の巨人が倒した所を目撃しました」
事実と虚構を混ぜて説明するレストをフォルテは若干怪しむが彼の言葉に大きな嘘は無いと考える。セルフィア城を警備している彼女は城の外へ出ることは殆ど無く、旅人の噂等の情報を元にしている。
「そうでしたか。それで銀色の巨人の行方は分かりますか?」
「すみません。銀色の巨人はモンスターを倒した後に飛び去ってしまったので行方は分からないです」
フォルテは
「分かりました。レストさん、ダンジョンに行く際は巨大モンスターに気をつけて下さい」
フォルテはそう言い残して街の警備を再開。レストは街の住人に挨拶を交わす過程である人物から特定の地域に生息するモンスターの討伐依頼を受ける事になった。
その依頼主はセルフィアの真の王子であるアーサーだ。本名はアーサー=D=ロレンスでノーラッド王国第13王子だがレストに王子の権利の大部分を委任、現在は貿易商をしている。金髪とメガネを掛けており服装は王族らしい気品溢れる姿だがその風貌故か占い師に間違えられる事があるらしい。
依頼の内容は最近、モンスターが謎の凶暴化現象が発生しており特にモフモフが顕著で取引先が多大な被害に合っている。王子の仕事としてレストはこの依頼を解決すべくセルセレッソ丘陵へ赴く。
『レスト、気を付けろ。悪魔の欠片の影響を受けたモンスターは何時もより強くなっている。注意してくれ!』
「分かった」
タイガの忠告を受けたレストは気を引き締めてセルセレッソの花弁が舞う大地を歩くと討伐対象のモフモフを発見した。モフモフはモコモコと似た姿をしているがモフモフの方が獰猛だが様子がおかしい。彼等の目が真っ赤に染まっており紫色のオーラを放出している様に見えた。
「何だ……モフモフから感じるこの威圧感……」
此方に気付いたモフモフはいきなりレストに飛び掛かって来た。飛び掛かり攻撃を回避したレストは装備している槍で一突きするが手応えが無い。モフモフは痛みが感じていないのか彼に頭突きを叩き込む。
「うわっ!?」
頭突きを腹に喰らったレストは怯むが負けじと槍で薙ぎ払う
それからモフモフを見つけて槍で突いて討伐していくも前述と同じような事が起き続ける。指定数に達したが明らかに何がおかしいと確信したレストはある所に向かう。
「ここに何かがあるかもしれない……」
彼がいる所はイドラの洞窟の入口だ。嘗てこの洞窟はゼークス帝国の研究所がありプロテクローンが造られた場所なのだ。プロテクローンとは再生と大地を司る神竜、プロテグリードの模造品だ。オリジナルより劣化しているがそれでも侮れない力を秘めており彼も苦戦した強敵だ。
イドラの研究施設は放棄されたままなので誰かが悪用していると考えたレストは洞窟の奥へ進む。その先に待つのは一体何なのか……彼はこの時、想像絶する事実を知ることになる。
次回はあの怪獣と戦います。