ルーンファクトリー4×ウルトラマンタイガ ルーンの奇跡 作:ヴォーテクス
タルタロスの勝利とは予想外でしたが続編の情報が入って来たので楽しみです。
ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀を踏まえてこの小説の時系列を大いなる陰謀の後に変更しました。
乙女のパジャマパーティーを満喫している頃、ガルドは次なる計画を企ており妖しく目を光らせる。
「フフフッ……明日でこの街は地獄に変わる光景が目に浮かびます。セルフィアが壊滅した暁には私がこの世界を支配する時が来ると思うと……。笑いが止まりませんね……フハハハッ!」
彼は異空間越しに静寂の夜の闇に包まれたセルフィアの街を観ながら呟く。これからガルドの侵攻が始まる合図となる……。そんな彼を背後から開いた黄金のゲートから無言で見つめる金色の鎧を纏った巨人が佇んでいた。
パジャマパーティーが終わった朝、レストはいつも通りに起床して日課である畑仕事をしていた。
『レスト、身体は大丈夫なのか?』
「大丈夫だよ。1日寝たら治るから心配しないで」
タイガは彼を心配するが当人は問題ないと言ってそのまま作業を続行。するとレストは身体がふらついて倒れかけるが実体化した人間態のタイタスが受け止めて事なきを得た。
「レスト、君の身体は大きなダメージを受けている。無理は身体に毒だ。ここは君が飼育しているモンスター達に任せるのはどうだろうか?」
「そうだね……。僕が飼っているモンスター達に畑仕事を頼むよ」
タイタスの提案を受け入れたレストは飼育しているモンスター達に仕事として水やりを依頼、彼の付き添いで自室に戻る。部屋に戻ったレストとタイタスはセルザに呼ばれて竜の間に招かれる。
「おはよう、レストよ。身体は大丈夫か?」
「身体は少し傷むけど歩くぶんには問題ないよ」
「しかし畑仕事をするには負担が大きいから控えた方が良いと思う」
セルザの問い掛けにレストは歩くには問題ないと答えるもタイタスは畑仕事は難しいと補足した。レストの調子を把握したセルザはタイタスに視線を移して質問する。
「そうか……そなたへ率直に問う。ウルトラマンタイタス、お主達は何処から来たのか答えて貰えんか?」
「ふむぅ……」
タイタスは彼女の質問に少し思案しているとヴォルカノンが慌ててセルザの部屋にやって来た。
「セルザウィード様!!」
「ぬぅっ!?」
ヴォルカノンは勢い余ってレストに体当たりしかけるもタイタスが受け止めてくれたお陰で事なきを得た。彼の頑強な肉体はタイタスにも勝るとも劣らない程である。
「ヴォルカノン殿、中々良い筋肉だ……。今度、一緒に筋トレをしてみたいものだ!」
「タイタス殿の筋肉も鍛えられていますな……!」
二人は互いの筋肉を褒め称えるがセルザはコホンと咳払いをして話を中断させて用件を問う。
「それでヴォルカノンよ。何ようがあってここに来た?」
「おっほん、これは失礼しました。城の正面門に設置されていた箱にこんな物が入っておりました」
彼は懐からメモ用紙を取り出して読み上げる。用紙の内容によると近い内に大量のモンスターや傭兵宇宙人を率いてセルフィアに総攻撃を仕掛けると宣戦布告をしたのだ。
「ふむぅ……。これは妾達への宣戦布告ということか」
「これは……戦の準備が必要ですな」
セルザとヴォルカノンは手紙を見て戦う準備が必要だと痛感、大きな戦乱の予兆を感じ取ったトライスクワッドとレストは身構える。
「来るべき戦いか……。大きな争いとなるだろう」
「そうみたいだね。……僕は戦うよ」
『俺達も一緒に戦う!』
『おうよ!俺達の力を合わせればどうって事は無いぜ!』
タイタスとレストは戦いに身を投じる事を決意するとタイガとフーマはそれに応える様に覚悟を示した。
「となると住人達にこの事を伝えねばならぬな。ヴォルカノンよこの事を皆に伝えよ」
「畏まりました」
セルザは執事のヴォルカノンに命令すると彼は急いで街の住人達に知らせに足を運ぶ。レストも彼の後を追い掛けようとするがよろめいて躓きかけるがタイタスが受け止めた。
「レスト、君は無茶をすべきではない。ここは私が引き受ける。君は部屋で休んでくれ」
『そういうことだ。ここはタイタスに頼もう』
『済まねぇな旦那』
タイタスはレストにそう告げて自室に戻してから外へ出た。やることが無くなった彼は部屋に設置された椅子に座って考え込む。
レストは自分がやるべき事なのにこうして部屋で休んでいる事に自責の念を抱くが部屋のドアを誰かがノックした。彼はタイタスだと思って立ち上がり、扉を開けるとマーガレットがいた。
「レストくん、大丈夫!? タイタスさんから怪我をしているって聞いたけど本当なの!?」
「マーガレット!? 僕は大丈夫だけど……どうしたの急に?」
「心配になったから来ちゃったの……駄目だったかな」
「そっか……心配かけてごめんね。仕事前に少し休んだらどうかな?」
息を切らせながら問いかける彼女へレストは問題ないと答えるとホッと胸を撫で下ろした。安心したマーガレットはそのまま彼の部屋に入って近くの椅子に腰を下ろす。
「リラックスティーを淹れてくるから待っててね」
レストはリラックスティーを淹れる為に調理台へ足を運ぶ。マーガレットはその光景を不安そうに見つめていると隣にタイガの幻影が現れて話しかけられた。
『レストは無茶をするから大変だよな。気持ちは何となく分かるけどな』
「そうなのよね。レストくんは自分よりも誰かの為に動く人だから危なっかしいから心配になるけど……そこが彼の良いところでもあるんだ」
『そっか~……。やっぱり、レストはヒロユキに似ているな』
彼とマーガレットが雑談をしているとお盆にリラックスティーを二つ載せたレストがやって来て配膳をして席に着いた。彼女は彼が淹れたリラックスティーを飲むと暖かい湯が喉を通り抜ける感覚と共に心地よさを覚えた。
「レストくんが淹れたリラックスティーはとっても美味しい!」
「ありがとう。御代わりもあるからゆっくりしていいよ」
レストはそう言うとリラックスティーを飲んで一息着く。束の間の休息を楽しむ二人の時間が緩やかに流れるとマーガレットがふと呟く。
「ふと気になったけどヒロユキさんってタイガさんの知り合いかな?」
「僕も気になっていたけどヒロユキって人の事を教えて欲しいんだけど良いかな」
『そう言えばまだレスト達に話してなかったな。俺がヒロユキと地球で初めて会った時はーー』
彼女とレストの疑問を切っ掛けにタイガは地球で一体化して共に戦い抜いた
幼いヒロユキが友達を宇宙人に誘拐されるも危険を省みずに取り戻そうとした勇気に感銘を受けた。彼は高所から落下するヒロユキの命を救うために一体化して力を取り戻すまで深い眠りに着いたそうだ。
『それから目覚めた俺はヘルベロスを倒すためにヒロユキに声を掛けて変身、ヘルベロスを倒すことができた。まぁ、そこからはタイタスとフーマに会ってトライスクワッドが揃ったって事だ』
「へぇ~タイガさん、ヒロユキくんの命を救ったんだね。ヒロユキくんも高い所が怖かったのかな? 私がヒロユキくんと同じ状況で下を見たら手放しちゃうかも」
マーガレットはタイガとヒロユキの出会いを聞いて高所から落下していた彼が怖かった可能性がある事を指摘する。タイガはマーガレットの感じた事に共感しながらも次の様に語った。
『マーガレットは高い所が怖いのか。ヒロユキはもしかしたら高い所……否、自分が見知らぬ場所へ連れ去られる危険があったと思うが友達を助ける為に勇気を振り絞ったかもしれないな。だからこそ俺は助けたんだ』
「そうだったんだ。それでトライスクワッドが集結してからの戦いを聞かせて」
レストが話の続きを聞きたいとせがまれたタイガはその先の話をする。
自身が戦う最中にトレギアの罠に嵌まって三人と敵対した末に本当の仲間を知って新たな姿を得た。そして先輩ウルトラマン達と共にグリムドという敵と戦った末に勝利を納めてヒロユキと別れた事、修行の道中に究極生命体の陰謀を阻止すべく奔走している現状を伝えた。
『とまぁ~こんな感じだ。どうだったかな?』
話を終えたタイガは二人の沈黙に戸惑うがフーマが彼の左隣に現れてフォローを入れる。
『まぁ……無理もないさ。こんな壮大なスケールを話したら呆然とするのは』
「いや~タイガとタイタス、フーマが宇宙という広大な場所を冒険している事が想像できなくて……」
「私も……レストくんと同じで想像がつかないよ」
レストとマーガレットは余りにも規模が大きな話について行けなかったが少なくとも彼等が宇宙の平和の為に日々戦っている事は分かった。
「あっ、もうこんな時間!? ポコさんの所に行かなくちゃ! レストくんまたね!」
昼時になったと気づいたマーガレットは慌ててそう言ってレストの部屋から飛び出して行った。そんな彼女を三人は見送るとレストはタイガとフーマに話しかけた。
「タイガ、フーマ……この街を守る為に力を貸してほしい」
『もちろん!』
『おうよ! 悪党達にこの街を荒らさせやしねぇぜ!!』
マーガレットとの話を通じてレスト達は改めてセルフィアを守り抜く事を誓った。