ルーンファクトリー4×ウルトラマンタイガ ルーンの奇跡   作:ヴォーテクス

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ゼロの時系列はウルクロZでゼットと再会して旅立った後です。


巨神の暴虐と舞い降りる光

「ネイティブジャイアン……嘗て創世記に四幻竜と死闘を繰り広げた末に封印された伝説の巨人。過去に一度は復活したがアースマイトとフィーニス島の人々の祈りによって倒された。しかし……現代でネイティブジャイアンが蘇るのはあり得ん!」

 

 セルザはネイティブジャイアンに関する情報を述べた。創世記に争った存在がこの場にいる事に大きな違和感があったからだ。その発言に同意するかのようにネイティブジャイアントはその理由を淡々と述べる。

 

「確かに……私は復活して倒された。だが、あの御方の助けにより生かされてここにいる。私の悲願を達成するために忌々しき光の巨人よ……ここから失せろ!」

 

 暗黒の巨神は説明を終えると同時に右掌から強烈な無数の雷をゼロとタイガに向けて放出、二人は咄嗟に光の壁を張って防いだ。

 

「そう言われて易々と消える俺たちじゃねぇ! エメリウムスラッシュ!」

『タイガ……エメリウムブラスタァァッーーー!!』

『「お前の好きにはさせない!」』

 

 ゼロとタイガ、レストはそれに反論すると同時に額に輝く黄緑色のビームランプから光線を発射したが暗黒の巨神は右腕を軽く振ってあしらった。

 

「愚かな、この程度の力で逆らうとは……身の程を知れ!」

 

 巨神は呟くと同時に左掌から闇の力を込めた衝撃波で二人を吹き飛ばそうとするがゼロとタイガは跳躍して回避、反撃として右腕を立てて肘に左手の甲を付けてL字を組んだ。

 

「ワイドゼロショット!!」

『ワイドタイガショット!!』

『「喰らえぇっ!」』

 

 二人が照射した高出力の破壊光線が一つに重なった瞬間、螺旋を描きながら巨神に向かって進んでいく。

 

「ふんっ!」

 

 巨神は二人の光線を闇の波動でいとも容易く相殺させた。

 

「なんだと!?」

『俺達の光線が簡単に防がれた!?』

『「そんな……合体光線が効かないなんて!?」』

 

 この合体光線を受ければ殆どの怪獣や宇宙人は倒せるが相手が悪かったと言わざるを得ない状況を目の当たりにする。更に悪い事にタイガのカラータイマーの点滅がますます激しくなっていき活動限界時間が間近に迫っていた。

 

『くっ、これ以上は限界だ……』

『「タイガ、僕は最後まで戦う……!?」』

「無様な姿は見飽きた……さっさと失せろ!!」

 

 よろめくタイガを見て悪態を吐いた巨神は彼を自身の右掌に引き寄せ、彼の胴体を掴んだ。タイガは胴体を強烈な力が流れ込む激痛に悲鳴を上げて踠くが無意味だった。

 

「タイガ!?」

「邪魔をするな……!」

 

 ゼロはタイガを助けようと近づくが巨神は左掌から電撃を放って妨害した。彼は何とか近づいて助けだそうとするが巨神が放つ衝撃波で弾き飛ばされてしまい隙がない。

 

『このままじゃ、レストの身体がもたない……!』

『流石に彼を巻き込むことはできん!』

『くっ、しゃあねぇ……!』

 

 三人は最期の力を振り絞ってレストと分離、致命的な損傷を免れるもタイガの肉体が砕け散った。ゼロはタイガから分離したレストを回収、セルフィア城前の広場にいるセルザ達の所に置いて巨神と対峙する。

 

「彼を頼む。ここは俺に任せろ……!!」

「ウルトラマンゼロ……こいつと戦っているとベリアルの力が疼き力が漲る。こいつとの因縁があるというならこの場で果たしてくれる!」

 

 巨神はベリアルの力がゼロと反応している事に気付き、それに同調して己の糧に変え戦闘態勢を整える。ゼロは周囲への被害を配慮してウルティメイトイージスを発動、街をイージスから発する光の障壁で囲った。

 これにより彼は一時的にタイプチェンジやシャイニングの力が使えなくなったが使えなくても別形態が残っているので問題は無い。

 

「さぁ、行くぜ!」

「ウルティメイトイージスの力をちっぽけな街を守るために使ったか……。その選択を悔やむが良い!」

「紛い物のベリアルの力を得たお前にイージスの力を使う必要は無い事を教えてやるぜぇぇっーーー!!」

 

 ゼロと巨神が軽いやり取りを終えた瞬間、二人は大地を蹴って踏み出してぶつかりど派手な轟音が空に響く。

 

「レスト、目を覚ますのじゃ!!」

「うっ……」

 

 セルザの声に反応して目を覚ましたレストは右手の甲に装着されていたタイガスパークと腰にあったタイガ達のキーホルダーが失くなっている事に気付いた。

 

「タイガ、タイタス、フーマ! 何処に行ったんだ!?」

 

 彼は三人の名前を必死に叫ぶが反応が無く立ち上がろうとしたが身体に強烈な激痛が生じて膝をついた。それを見たセルザとドルチェが諌めて口を開く。

 

「レスト、無茶をするな!」

「セルザの言う通りよ。レスト、今すぐ病院に運ぶわ。ネイティブジャイアントはあの巨人……ゼロと戦っているからあんたは回復に専念なさい」

「王子は僕が運びます!」

「俺も手伝うゼ!」

 

 取り乱していたレストは二人の叱責により落ち着きを取り戻してドルチェの応急処置を受けた後、ビシュナルとダグの二人に担がれて病院に運び込まれた。

 同j時刻、ゼロと暗黒の巨神が一進一退の激しい攻防を繰り広げておりその衝撃がイージス越しでも伝わってくる程の激しいものだった。

 

「そこだ……!」

「うぉわっ!?」

 

 巨神から放たれた光線がゼロの胴体に着弾、怯んだゼロの隙を狙い追撃の光弾が迫る。咄嗟に首を反らして回避したゼロはエメリウムスラッシュで反撃するも巨神は軽く腕を振って弾いた。

 

「こいつ……神を名乗るだけの事はあるみてぇだな!」

「ふふふっ……はぁっ!」

 

 彼が悪態を吐くと同時に巨神の左掌から錐揉み回転する衝撃波が放たれる。闇の衝撃波は大地を抉るように突き進みながら迫るもゼロは避けること無くそれを受け止めた。

 

「くっ……!?」

「そうか……お前がその攻撃を避けるとお前が守ろうとしている奴等が傷つくという事か。人間という下らない連中を守るなんて……愚かな選択をした事を悔やむがいい」

 

 巨神はゼロの対応を悪癖と切り捨て、自身が放っている衝撃波の威力を上げてゼロを上空に吹き飛ばした。そこから間髪いれずに真上に闇のエネルギーで固めた光球でゼロを地面に叩きつけて彼の肉体に大きなダメージを与えた。

 駄目押しと謂わんばかりに右掌から魔法陣を形成、そこから闇の力を纏った無数の針状になった光弾を彼の全身に突き刺す。

 

「ぐ……まだだっ!」

 

 ゼロは痛みを堪えながらセルフィアを守ろうと立ち上がって巨神に攻撃をしようとする。巨神は決して退かない彼の姿を見て動揺、その理由を問いかける。

 

「バカな……お前の身体はボロボロ、勝ち目は無い筈だ。何故、こうも私に歯向かおうとする!?」

「俺は……俺達は守るべき者の為に最後まで戦う光の戦士、ウルトラマン。お前の様な悪に屈しない者達の為に戦う光の使者だ!!」

 

 ゼロは巨神に力強く宣言するとその言葉に憤慨、その衝動に任せて所構わずに破壊光弾を乱射し始める。

 

「うぉぉぉっーー!! どいつもこいつも邪魔しやがって!! 全てを根絶やしにしないとこの怒りが収まらんぞ!!」

「させるかっ!」

 

 乱射される光弾を嵐にゼロはバリアを展開して周囲の被害を抑えようとしたがその直前に光弾を喰らって倒れた。立ち上がろうするが激しい攻撃によって手も足も出ない状況に追い込まれておりカラータイマーの警告音が鳴り始める。

 

「くっ……このままじゃ拉致があかな、うぉわぁっ!?」

 

 耐えきれなくなったゼロが倒れ、光弾がセルフィアを覆うバリアに直撃して裂け目が入った。それを見た巨神は目を赤く光らせて右掌に闇の力を集中し始める。

 

「ゼロよ……貴様と一緒にお前が守ろうとしている街ごと消滅させてやるぞ!」

「やめろぉぉぉっーー!!」

 

 街を消し去ろうとする巨神を止めようと痛む身体に鞭を打ってゼロは立ち上がろうとするが身動きがとれない。焦る彼を嘲笑うかの如くチャージを終えた巨神が両腕を十字状に組んで右手の掌から放たれる暗黒必殺光線(デスシウムバースト)を放った。

 

「さらばだ、ウルトラマンゼロ……!!」

「うっ……」

 

 ゼロは我が身を盾にして巨神の暗黒光線を受け止めようとした。その時、セルフィアから神秘的な光の柱が立つと共に彼の前に水色の光を纏った巨人が現れてそれを遮る。

 

「何だと!?」

「この光は一体……!?」

 

 二人の前に現れた光の正体は何なのか……。




次回はタイガの最強形態が出ます。
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