ルーンファクトリー4×ウルトラマンタイガ ルーンの奇跡   作:ヴォーテクス

26 / 27
今回で巨神との戦いに決着が付きます。


セルフィアの守人、絆の勇者達

  ゼロと巨神が激しく戦っている頃、一通りの応急措置を済ませたレストはセルフィア城前の広場に行くとセルザを含めた街の住人達が集まっていた。その光景に戸惑いを隠せない彼に構わずセルザは口を開き広場に集まった理由を語り始めた。

 

「来たかレストよ。お主とフォルテ、マーガレットが持っているウルトラマンの力が秘められたアクセサリーに妾達の全員のルーンを注ぎ込んで三人のウルトラマンを復活させるぞ」

「……分かった。フォルテさんはタイタスから貰ったブレスレット、マーガレットはフーマから受け取ったペンダントを僕に預けて貰えますか?」

 

 セルザにそう言われた二人はレストにタイタスとフーマから貰ったアクセサリーを返却、タイガの光が込められたセルザの御守りに近付けると強い輝きを放出する。

 

「これは……!」

 

 三つのアクセサリーから赤と黄色と青の光球が飛び出し、それが一つに交わると三人のカラータイマーの意匠が施されている銀色とオレンジに彩られたブレスレット【トライスクワッドレット】に変化して左腕に装着された。

 

「次は妾達が持つルーンを全て送り、タイガ達を復活させる。皆の衆……準備は良いか?」

「何時でもいけるぜ!」

「当然だ……!」

 

 セルザの問いかけにディラスとレオンは勇んで返事をするとコハクとドルチェ、ピコがそれに続く。

 

「準備オーケーなの!」

「これであの時の借りが返せるって訳ね……!」

「タイガさん! 今から叩き起こしに行きますわ!!」

 

 中央の広場に集まった住人達はセルザとレストを輪で囲うように位置に付いて手を繋いで祈りを捧げると彼等の身体が水色に輝くルーンの光が沸き上がった。

 

「レストくん、この世界を救って!」

「レストさん……私達の想いを託します!」

「頼みますぞ、レスト殿!」

 

 マーガレットとフォルテが彼に激励の言葉を送るとそれに続けて住人達が其々の想いを込めた声援を発してルーンを届ける。ルーンの光に満ちたレストの右手の甲に消えた筈のタイガスパークが顕現した。

 

「みんな……ありがとう!」

 

 レストはタイガスパークのレバーを引いて起動すると共に左腕にあるブレスレットをリードした。

 

【トライスクワッドレット、コネクトオン!トライスクワッドミラクル!】

 

 なんとブレスレットが真紅の炎を象った剣【タイガトライブレード】になった。

 

『待ってたぜ、レスト!』

『我々はこの時を待っていたぞ』

『俺たちの真の力、今こそあいつに見せてやろうぜ!』

「みんな……これが最後の戦いだ、行くぞ!」

 

 剣から三人の声が聞こえ、激励を受けたレストはトライブレードを握り柄の部分を回転させると同時に叫ぶ。

 

「燃え上がれ、仲間と共に!!」

『『『「バディッッーー……ゴォォッーー!!」』』』

 

 タイガとタイタス、フーマの三人の幻影がレストに重なると同時に右手に持った炎の意匠が特徴的な赤い剣を天に掲げて彼等は叫んだ。

 一陣の風と共に左腕を天高く突き出し、虹色のマーブル状の閃光を発しながら両腕で力こぶを作って赤い光から右手を開いて飛び出した!

 

『シェァッ!』

『フンッ!』

『トゥワァッーー!』

《ウルトラマンタイガトライストリウム》

 

 炎を纏った真紅の巨人が降臨。頭に生えた角が燃える様な赤い角に変化しており銀と水色のプロテクターに豪華な装飾が施されている。

 ルーンの光を全身に纏ったタイガはゼロの前に降り立ち暗黒光線をその身で受け止めて防ぐがその身体に傷は全く無い。

 

『俺達はウルトラマンタイガ……トライストリウム!!』

「皆の想いと共にお前を倒す!」

 

 タイガは巨神の闇を恐れることなく堂々と宣言してゼロの前に立ち塞がる。

 

『ゼロ、俺達がこの街の人々から貰った光だ。受け取れ!』

「おうよ!」

 

 彼はセルフィアに住む人々の光の一部をゼロに譲渡、それはゼロのプロテクターに吸収された事で赤く点滅していたカラータイマーが青い輝きを取り戻した。

 

《BGM:Ultra Spiral》

 

「さぁ……反撃開始だ!」

『行くぞ!』

 

ゼロの号令に応じたタイガは巨神に向かって疾走し始めた。

 

「姿が変わった程度で私に勝てると思うなーーー!!」

 

 暗黒の巨神は虚勢を吐いて両腕を突き出して漆黒の稲妻を放つがトライブレードの横一閃で敢えなく掻き消された。フーマの力を発揮したタイガは青いオーラを纏うと同時に巨神の懐に接近、真紅の炎を纏ったトライブレードを逆手に持ち横一閃に振ると身体に深い傷が刻まれた。

 

「させるか、エメリウムスラッシュ!」

 

 ゼロは間髪入れずに巨神の左肩に黄緑の光線を撃ち込んで怯ませ、隙を作り出す。

 

『おのれ……!?』

 

 岩石の肉体と肩に傷を付けられた巨神は怒りを露にするがタイガとレストはそれに構うこと無くトライブレードの底部にあるスイッチを三回押してトリガーを引いた。

 

『「風真……烈火斬!!」』

「うぉぉぉぉっーー!!」

 

 フーマの幻影が背後に現れると同時に赤から青に変化した炎を纏った刀身で十字斬りを叩き込んで岩石の身体により深く刻み追撃。暗黒の巨神はこれ以上の攻撃はさせまいと右腕にエネルギーを集中させてタイガに振り下ろそうとした。

 

「ハァッ!」

 

 ゼロはその前に頭部にある二本の刃【ゼロスラッガー】を巨神の右肩に投げ付けて注意を反らし、タイガはトライブレードの剣身でいなした。そしてレストは底部のボタンを二回押し、トリガーを引いて必殺技を叫ぶ。

 

「この私が押されているだとぉぉっーー!?」

『「タイタス、バーニング……ハンマァァッーーー!!」』

 

 暗黒の巨神を押し出した二人はトライブレードの先端から黄色に燃える火球を渾身の力を込めて叩き付ける。その攻撃を喰らい岩石で構成された巨神の身体の各所にひび割れが生じた。

 

「そんな……私は認めん!?」

『「これで……終わりだ!!」』

 

 四人人は底部のボタンを四回押してホイールを回転させてトリガーを引いた。

 

「トライスクワッド!!」

 

 タイガは剣を三回振ってエネルギーを充填、赤と黄色と青の軌跡が刀身に集約、渾身の力を込めて剣を突き出す。

 

『『『「トライストリウム……バーストォォッーー!!」』』』

 

 四人が必殺技を叫ぶと同時に剣先から膨大なエネルギーに満ちた虹色の光線【トライストリウムバースト】が放たれた。光線の直撃を喰らった巨神は大ダメージを受けても尚、立っており黒いオーラを身体から滲み出しながら怨念を口にする。

 

「まだだ……。この世界を闇の力で消滅させるまで私は滅びるなどと……!」

『レスト、俺達とお前を力を一つにしてあいつにトドメを刺すぞ!』

『「分かった!」』

 

 レストはタイガの声に応じて空へ飛翔。太陽を背にした彼は底部のボタンを普段より長く押してホイールを回転させ、トリガーを引く。

 

「セルフィアの思いを力に……!」

『「ルーントライストリウム……ブラスタァァッッーーー!!」』

 

 ルーンの力が宿った虹色に輝く光の奔流が剣先から放たれ、巨神に命中するが腕を交差させて辛うじて直撃を防いでいた。

 

「タイガ、俺も加わるぜ!」

 

 ゼロは自身の頭部にあるゼロスラッガーを自身のカラータイマーに装着、そこに光のエネルギーを充填して繰り出すゼロが使う最強の光線技(ゼロツインシュート)を発射。

 巨神はゼロツインシュートが加わった事でその勢いに耐えきれず両腕が砕けると同時に膨大な光の奔流を浴びた。

 

『「「これが人間とウルトラマンの力だ……!!」」』

 

「バ……バカな……。神であるこの私がちっぽけな存在に倒されるとは……ぐぉぉぉぉっっーーー!?」

 

 断末魔を上げた巨神は地面に倒れると同時に爆散、その光景を見たタイガとゼロはクロスタッチを交わして勝利を讃える。

 

『「タイガ、タイタス、フーマ。そしてゼロ、セルフィアのみんなを助けてくれて……ありがとう!」』

 

 タイガと一体化していたレストはトライスクワッドとゼロにお礼の言葉を伝えると沈む夕焼けが二人を照らすのだった。 




次で最終回です。


※形態解説

 ウルトラマンタイガトライストリウムルーン
セルザウィードとセルフィアの住人達がトライスクワッドレットを通じて送り込んだルーンとアースマイトであるレストのルーンにより誕生した新たな形態。見た目はトライストリウムと変わらないが全身にルーンの光を纏っている。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。