ルーンファクトリー4×ウルトラマンタイガ ルーンの奇跡 作:ヴォーテクス
戦いに終止符を打ったタイガは合体状態を解除、タイタスとフーマが並び立ちレストが分離した。そうして彼は街に帰還、セルフィアの広場に集まっていた住人達が彼とウルトラマン達の勝利で賑わっている。
レストが街に入る直前にゼロは展開していたウルティメイトイージスのバリアを解除。自身の左腕にブレスレットに変形させてレストを街の中に入れるようにしていた。
「レスト、よくやった。タイガ達と共にこの世界を救ってくれた事を感謝するぞ」
「レストさん……本当にありがとうございます」
「レストくん、お疲れ様。 とってもカッコ良かったよ!」
セルザウィードとフォルテ、マーガレットはレストに感謝の言葉を与える。それに続いて他の住人達も併せて彼にお礼の言葉を送った。
「そのお礼はトライスクワッドとゼロさんに言った方がいいよ。彼等とみんなが居なかったら勝てなかったからね」
『そんな事はないぜ。お前が最後まで諦めず、不可能を可能にしようとする意志があったからこの戦いに勝利できた』
レストは自分だけでなくウルトラマン達の協力があったからと謙遜するとタイガが一歩前に出てそれだけでは無いと語った。
『あぁ。我々だけの力では勝てなかった。ゼロとこの街にいる人々の思いがあったからこそ勝つことができた。ありがとう!』
『そうだぜ、旦那の言う通りだ。俺達が勝ったのはお前らが闇に屈すること失く戦おうとしていたから手を貸した。それだけだ』
タイタスとフーマもタイガの意見に同調するかのように述べた。トライスクワッドの後ろで佇んでいたゼロはウルティメイトイージスを纏い、トライスクワッドとセルフィアの住人達に別れを告げる。
「お前達の想い、俺にも伝わった……ありがとな。俺達はこれから宇宙の秩序を乱そうとする悪と戦うためにこの世界を去る。俺は一足先に
ゼロはそう言って遥か彼方の宇宙へ飛び去った。
『レスト、お前とはここでお別れだ。今まで本当に世話になった……ありがとな!』
「タイガ……君にはたくさん助けてもらった。ありがとう、相棒!」
お互いに礼を述べたレストとタイガは笑みを浮かべているが何処か寂しそうな雰囲気を醸し出していた。その瞬間、レストの右手の甲に付けられていたタイガスパークが消える。
『レスト、君には本当に世話になった。そしてフォルテ殿、また会える時が来たら手合せをお願いしたい』
「タイタスさん……その時は宜しくお願いします。街を守って頂いたこと……改めて御礼を申し上げます」
タイガと同様に二人はお礼を伝えると同時に頭を下げ、次に会った時に訓練をする事を誓った。
『レスト、マーガレット……あんたらには世話になったな。姉ちゃん、ここにまた来た時にはあんたの演奏を聴かせてくれよな!』
「フーマ……ありがとう。もちろん、約束だよ!」
フーマが二人にぶっきらぼうながらお礼を告げるとマーガレットはそれに笑顔で快諾。互いに小指を差し出し、指切りで約束を交わした。
「トライスクワッドの諸君、妾からも改めて礼を申す……ありがとう。そなたらの旅路に風幻竜の祝福があらん事を!」
『セルザウィード殿……お気遣い、感謝します』
セルザウィードはトライスクワッドに感謝の言葉と共に全身を光らせた。
『じゃあな、レスト!』
『じゃあ、またな!』
『ありがとう、みんな』
『じゃあなぁ……
「さよなら……タイガ!」
フーマは軽い口調でタイタスは全員にお礼を伝え、タイガはレストを相棒と呼び、ゼロが待つ宇宙へ飛び去る。その光景を見ていた街の住人達は大きく手を振って見送った。
翌日、住人達は街を復興する作業に取りかかった。幸いにもゼロがセルフィアに強靭なバリアを展開したお陰で被害は殆ど出ておらず数日で街は元の姿を取り戻し、観光客も戻って来た。
街の復興が進む最中、レストはレオン・カルナクの下にあるはじまりの森に繋がるルーンプラーナの入り口を閉ざした。その理由はルーンプラーナに行く目的が消えただけでなく第三者からの悪用を防ぐためである。
ルーンプラーナの門の封印を終えて数ヶ月後、レストは普段着ではなく薄い青を基調としたジャケットを着ておりセルフィア城の竜の間でセルザとアーサーに宣言する。
「これから僕はこの世界の事を沢山知るために旅立ちます。アーサーさんにセルフィアの王子の権限を返還します。後の事はお願いします。セルザ、街のみんな……本当にありがとうございました!」
彼はトライスクワッドとの出会いを通じてもっと広い世界を知って自分の出来ることを見つけようと思っていた。街が復興し観光客が戻って来るまで秘密にしていたのだ。
「レストくん……分かりました。貴方がそう決めたのなら止めはしないです。貴方の旅路に幸あらんことを私は祈っています」
「レスト……お主には本当に世話になったぞ。どんなに時が経ち、離れていようとも妾はレストの親友であった事を誇りに思っているぞ」
アーサーとセルザは彼の強い意志を汲み取り激励を送った。レストは二人の言葉を受け取り、城の外へ出ると街の住人達が目の前にいたのだ。
「レスト殿がここを去ると聞いて皆で見送りに来ましたぞ!」
「レストさん、お気をつけて」
「レストくん……きみの帰りをいつまでも待っているからね~!」
皆が旅立つ彼に激励を送るとレストは住人達の言葉を背に街の門から足を踏み出し、セルフィアを後にした。それからセルフィアに光の巨人伝説が伝わったらしいがそれはまた別の話である。
レストがセルフィアを出てから数十年後……彼は見知らぬ山脈の麓に訪れ、空を見上げてふと呟く。
「タイガ……元気にしているかな。今もこの空の何処かで戦っているのかもしれないけど僕は色々な所を見て回っている。いつか君達に会うために……!」
レストはその決意を胸に刻み旅を続ける道中にてピンク茶色を基調としたミニスカートを着た金髪の少女とすれ違い、少女とレストは同時に頭を下げて無言の挨拶を交わした。
(がんばれよ、後輩!)
彼は心の中でそう呟いて旅を続けた。
《BGM:ドラマティック》
ー完ー
これでルーンファクトリー4×ウルトラマンタイガは終わりです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。