ルーンファクトリー4×ウルトラマンタイガ ルーンの奇跡   作:ヴォーテクス

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幕間:タイタスとフォルテ

  インセクタスを倒して元に戻ったレストは街の門の前に帰還するとフォルテとマーガレットが迎えに来た。

 

「レストさん、お疲れ様です」

「もぉ~心配したよ、レストくん!」

「フォルテさん、ありがとうございます。心配掛けてごめんマーガレット」

 

 二人の話を聞いたレストはお礼と心配をかけた事への謝罪を述べた。彼等は夕食をポコリーヌキッチンで摂ってから其々の自宅に帰ることにした。メロディストリートにあるマーガレットの家で別れたフォルテとレストは歩きながら話をする。

 

「レストさん、今日のモンスターは手強かったみたいですが大丈夫ですか?」

「そうですね……マーガレットがあのモンスターの弱点を教えてくれなかったらやられてたよ」

「あまり無茶はしないで下さい。レストさんを心配している人は沢山いますよ……。勿論私もその一人ですので忘れないでください」

 

 彼女はレストが命懸けで戦っている事を心配している。そんなフォルテの思考を他所にレストはタイタスとの出会いについて問い掛ける。

 

「タイタスさんとの出会いですか……。それはーー」

 

 彼女の話によるとレストが依頼の為にマーヤ山道に赴いた直後に水の遺跡に黄色の流星が落ちる光景を目撃。落下した物体を調べる為にフォルテは単独で調査に乗り出すと例の物体が落ちた所に髪は金髪で大柄かつ筋骨隆々な肉体が特徴的な青年がいた。その青年は全身が傷だらけだが息をしている。

 

『大丈夫ですか?』

 

 フォルテは傷だらけの青年に声をかけると呻き声を出して反応するが動けない。彼女は応急措置として回復魔法のキュアオールを使って傷口を塞ぎ、痛みを和らげる。その時、彼の身体が黄色の光を発すると共に小さくなっていき銀色のキーホルダーに変化した。

 

『ひっ……!?』

 

 その光景をみたフォルテは驚いて後ずさるが先程の青年の呻き声に似た声が頭に聞こえて来た。彼女は彼が幽霊だと思ったのか全身が震えている。

 

『私はウルトラマンタイタス。今は訳合って人間態の維持が困難でこの姿になっている。済まないが私を拾ってくれないか? このままだと動けない。頼む!』

 

 タイタスは自身が幽霊では無いことを説明、人間の姿を保てない状態であると伝える。それを知った彼女はそのキーホルダーを拾って城に帰った。セルザウィードに物体の報告をするがタイタスの存在は秘密にした。

 彼曰く、自身の存在が明るみになればこの星に大きな影響を与える可能性がある事とはぐれた仲間を見つける迄は黙って欲しいと言っていたそうだ。

 翌日、シルバゴンが出現した事を知ったフォルテがタイタスに変身して追い払って今に至る。

 

 

「そうだったのか……大変でしたね」

「最初は戸惑いましたが今は平気です。タイタスさんは日頃からトレーニングをされているそうなので私もタイタスさんと一緒に鍛えたいです!」

『フォルテ殿、貴女とは話が合いそうだ! レスト、君もフォルテ殿と一緒にトレーニングをしようではないか!』

 

 彼女を労るレストだがフォルテは問題無いと言い、タイタスとは気が合うと嬉しく語る。それを聞いたタイタスは彼女と一緒にトレーニングをしようとレストに提案する。

 

「考えておきます……」

『タイタスのトレーニングはキツいからよく考えた方が良いぞ』

「そうですか……。気が変わりましたら声をかけてください。それと改めて言いますが無茶な戦いはしないで下さい」

 

 偽の王子とはいえフォルテは王子を護衛する事が任務だ。しかしその王子がウルトラマンに変身して巨大なモンスターと戦っている事に不本意に思っている。それを察したのか彼女にレストは自身の覚悟を語り始める。

 

「フォルテさん、貴女がウルトラマンに変身して街を守りたい気持ちは良く分かります。でも……僕はフォルテに笑顔でいて欲しいと思っています。この街の人の笑顔や幸せを守る為に僕は戦います……。例え自分が傷ついてでも最後まで!」

「レストさん……」

 

 彼の力強い宣言に圧倒されるフォルテの頬が赤く染まっていた。それに気付いたタイタスは彼女に声を掛ける。

 

『フォルテ殿、顔が紅いが熱でもあるのか?』

「なっ……いえこれは、そのっ……」

『熱!? それは大変だ、早く家に戻って休まないと!』

 

 フォルテの顔が赤くなっている事を指摘したタイタスに動揺した。彼女の顔が益々赤くなっているとタイガは早く家に帰るようにフォルテに促した。

 

「お大事にしてください。また明日」

 

 レストは彼女を家まで送ると自身の住む城に帰還する。その帰り道でタイタスとタイガが彼に話しかけた。

 

『フォルテ殿は大丈夫だろうか?』

『まぁ、一晩休めば元気になるだろ? レスト、お前の戦いぶりやその覚悟を見ていると嘗ての相棒の事を思い出す』

「相棒……それは誰なの。もしかして僕と同じようにタイガ達と一緒に戦った仲間かな?」

 

 彼はタイガが口にした相棒という存在が誰なのか気になった。

 

『それはまた今度な……。今日は帰って休もう!』

『ゆっくり休んで明日からトレーニングを始めよう!!』

「あはは……」

 

 タイガは相棒の話は別の機会にして休もうと言った。一方、タイタスはゆっくり休んで明日からトレーニングをしようと宣言したがレストは苦笑いした。それから自室に戻った彼はベッドに潜って深い眠りに着いた。

 

 

 

 

 

  その日の夜、異空間に潜伏するガルドはゼークス帝国の過激派兵士と自身の計画に賛同した狂科学者を召集して計画を高らかに説明する。

 

「私はエゼルバードの野望を継いでこの世界……否、全宇宙を征服すること! その為に君達の力が必要だ!!」

 

 彼の宣言に賛成を表明する彼等は自身が捨て駒として利用されている事に気付いていない。ガルドは彼等が帝国から持ち出したエーテルリンクに関する研究データと自身が所有するアイテムを融合させる実験を進めている。

 

「次の実験はこれです!」

 

 彼は怪獣の力が秘められたメダル型のアイテムである怪獣クリスタルを取り出す。そのクリスタルに描かれている絵は白い鳥の姿をした怪獣で下の部分に嵐という文字がある。そしてガルドはマゼンタの色が特徴的な鳥のモンスター【ウィーグル】に目を向ける。

 ウィーグルはガルドの手により強引に捕獲されて連れてこられており鋭い目付きで彼を睨む。そんなモンスターの視線を無視したガルドは左腕に装着した機械を介して秘術(エーテルリンク)を唱えた。

 嵐と記された怪獣クリスタルがウィーグルの体内に入り込むとウィーグルに力が流れ込み悶え苦しみ抵抗するがあっいう間にその巨大さに抗えずに呑み込まれた。

 ウィーグルは巨大な白い鳥に変貌、大きな雄叫びを上げて巨大な翼を羽ばたかせる。一部始終を見たガルドは実験は成功だと喜びの声をあげる。

 

「グエバッサー! 行け、その力を示すのだ!!」

「グェーー! ブォォーー!!」

 

 グエバッサーは産声を上げて彼が作った専用のゲートを通過して人間界に飛び去った。これはガルドが産み出した怪獣専用のゲートで人間界に怪獣を送る為に作った物だ。

 嘗て、レオン・カルナクに出現した巨大なゲート(ヘブンズゲート)の研究データを応用した産物だ。彼はこの門を【怪獣ゲート】と呼んでいる。

 トライスクワッドはガルドの野望を阻止できるのか……。フーマの行方は!?




次回はフーマの登場回です。
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