あれふれたボウケンシャーが世界放浪~ファフニールの騎士~ 作:ハイ・ラガードのボウケンシャー
今日は月曜日。大体の人にとって始まりの日であり、仕事や学業に精を出す日。同時に週の中で一番気分の上がらない日でもあるらしい。
曜日、というのは面白い制約だ。7で一括りにして週と表し、日月火水木金土を割り振る。アースガルドでは月日のみで、休みの設定も日にちのみであったから新鮮に感じた。
今となっては窮屈に感じているが。
(曜日に縛られ憂鬱になる。まあ、今日が何曜日だろうとすることは変わりないがな)
今は05AMから30分ほど経った時間か。1時間ほど前から行っていた走り込みを止め、特注の木刀を手に持ち素振りを始める。
この木刀は中に金属が入っており、重さをこっちに来る前までに愛用していた武器に合わせている。
「おはよう蛇騎。今日も朝から精がでるわね」
「おはよう雫」
窓から雫が声をかけてくる。実を言うと俺は2年ほど前から八重樫家の養子になっている。名前は孤児院の頃から使っている竜胆のままだが仲良くしてもらってる。
なぜ俺を養子にしたのか師範たちに聞いたところ、「お前ほどの剣士が都合によって刀を振るわなくなるのが我慢ならなかった。」と言われた。
確かに金銭面での関係で八重樫流剣術道場からは抜ける予定ではあったが、別に剣を捨てるわけじゃない。なんならひと月に1回は顔を出そうとは思っていた。
そう伝えたところ、「そうだったのか。まぁそのまま雫と一緒に継いでくれれば、と思ってたからな。取り消すつもりは無いぞ」と言われた。……オイ、それでいいのか師範。雫は雫で師範たちに殴りかかっていた。
一通りの鍛錬を終えて汗を流し、朝食を食べ学校へと向かう準備を済ませ、雫と一緒に登校。途中、雫の親友で幼馴染の香織とも出会い一緒に登校する。
学校に着くとクラスの4割ほどの人が教室にいた。
自分の席に腰を落ち着けると、光輝が突っかかってきた。内容はいつも通り俺の養子入りについてだろう。
(毎度同じことを聞いてきて飽きないのか、コイツ)
「で、何の用だ」
「雫の家から出ていけ!」
「お前はあの家の家主か?違うだろう。故にお前の言うことを聞く道理がない。
「なら鷲三さん達に言って、切ってもらえばいい」
「現状に不満があるならそうしているが、そんなものは一切ない。だから破棄を願うつもりはない」
「なっ!?お前なんかが八重樫家に居たら、雫が可愛そうだろ!」
「と、光輝は言っているがどうなんだ、雫」
「ええっ!?わ、私はイヤじゃないわよ」
「だ、そうだ」
「ウソだ!!竜胆、雫を脅しているんだろう!!そうじゃなきゃ雫がそんなこと言うはずがない!!オイ、聞いているのか!!?」
(コイツはオーバーロードにでも操られているのだろうか?じゃなきゃ普通はこんな言い合いはしないだろう。無謀な冒険者でももう少し聞き分けはよかったぞ)
そんなやり取りがHR直前まで続く。なるほど、これは気分が上がらないわけだ。
そんな中光輝を中心に円方陣が現れ、教室が光に包まれた。
体内時計が驚くほど精確。さすがボウケンシャー。
体力は学校内でトップ、学力は上の下。ミズガルズ図書館の調査員なのでそこそこ頭が良いファフさん。但し、習っている言語はすべて古代文字(ファフさんにとって)。まじヤバくね?小学校の頃は驚いていたはず。
今でも未来文字(雫達にとっては)を書くときがある。
朝からずっと蛇騎に噛みついていたのでハジメには突っかかってない(突っかかる余裕がない)。
なので転移するまでハジメと香織はイチャイチャしてた。