ヒロアカ成分多めでやっていこうと思います。
酔っ払って星を壊す大コスモな王様ルートはディザスタームービーになりそうだったのでそのうち短編でも書けたらなと思います。
追記
セリフを修正してみました。
"個性"
その始まりは一世紀も昔、中国に現れた発光する赤子からだと言う。
超常黎明期の社会は個性を理解せず病気や迫害の対象としていた。
本人の意思とは関係なく個性が発露してしまったが故に、他者を自身をも傷つける者も少なからず居たからだ。
異形化する個性はその見た目から迫害され、危険でもなく見た目も変わらない個性の持ち主は社会に溶け込もうとその個性を隠し通す。
個性がバレたら社会的に抹殺されてしまうかも知れない恐怖…窮屈で、相互監視社会と言っても過言ではなかった。
何故こんな力を得てしまったのかと個性を持つ人々は苦悩するが答えは出ない。
それから数年、数十年と経ち、社会はその超常との有り様を変えていった。
科学の発展は停滞し、超常の解明にあらゆるリソースが割かれた。
少しづつ理解され、その個性という力は格差や嫉妬や妬みを呼び、傍若無人に振る舞う者も出始めた。
個性を使い社会を混乱に陥れる者、そしてその個性から人々を守る者。
人々を守る者はヒーローと呼ばれる職業に分類され、それに伴う社会制度、個性に関わる法改正。
個性を自己満足の為に振る舞う者は
しかし中には敵ではなくとも偶然にも個性発露と同時に暴走してしまい周囲に被害が及ぶケースが稀にある。
個性は四歳児で発現すると言われ、その年頃の子供は個性に振り回される事も珍しくない。
その力で両親が育てきれないと子供を捨てる、親が亡くなる等で家や行き場を無くす幼子への救いの手として創設された個性社会のセーフティネット。
"個性児童福祉施設"
孤児となった子供の心身の健やかな成長を支える為に、平穏で笑顔溢れる生活を心掛ける。
「今日は冬にしては暖かい陽気だ、午後からは外に連れ出してもいいかも知れないな」
施設の職員である
これから昼食だと言うのに、一人ボールで遊んでいる少年が居る。
青色の球体に黄色の半球がいくつもついた歪なボールだ。
それを器用にリフティングしたり施設を囲う塀にぶつけて跳ね返ってきたのをキャッチしている。
「
ちゃんといい聞かせないとな、そう呟きながら彼の事を考える。
(
性格は活発で明るく、ここに移されてまだ少ししか経っていないが我々職員にもよく話しかけてきてくれて人懐っこさを感じる。
髪色は明るめの緑でウェーブのかかった癖っ毛をしている。
自身の髪色故か好きな色も緑のようだ、緑色でフードのついた服を好んで着ている事が多い、今日は暖かい方だが赤いマフラーもつけてる。
いつも外で遊んでいる、身体を動かすのが好きで座学はどうも苦手のようだ。
個性は"くっつくボール"と提出された書類にはあったが、自分にはくっつかないようだ。
よく他の子の私物をくっつけてしまい、そのせいだろうか?他の子から距離を置かれている。
彼の性格から自分からよく話しかけてはいるが…どうも避けられているようだ。
みんなと交流出来るようなレクリエーションを何度か催したが、どうも上手くいかない。
無理に大人が介入するとそれが原因で余計に孤立してしまう事になりかねない、歯がゆいが様子を見ているしか出来ない。
「そろそろお昼ごはんだよー!戻っておいでー!」
そう頑名が声をかけるとこちらを向き手を振ってくれた、しかしこちらに向かわず庭に散乱している他の子達が使っていたであろう遊具へ向かって行った。
どうやら片付けてくれるようだ、出しっぱなしで戻ってきた子達に一言かけねばならないな、と軽くため息を吐いた。
既にみんな集まっているだろう、午後からの予定を考えながら食堂へと向かう。
「先生、ドクター、こちらになります」
その声は突然聞こえた。
黒いもやが空間に現れたと見えるやいなや大きく広がった。
そして中から車椅子に座り仕立ての良い背広を着込んだ特徴的な黒く大きな仮面を被った男と、頭髪は無いが豊かな髭を蓄えた初老に見える小太りの白衣姿が現れる。
そして大きく広がっていた黒いもやが人の形に収縮していく、余りに異質なものの登場に同室に居た職員や子供たちは動揺を隠せない。
「みんな集まってるいいタイミングだね、ふむ?庭に一人居るみたいだ。黒霧、連れてきてくれないか」
先生と呼ばれた車椅子の男が黒いもや、黒霧へ声をかける。
「何者ですかあなた達は!ここは児童福祉施設です。許可なく勝手に入ってはいけません!」
自分がもっとも適していると考え前に出て声をあげる頑名、怯える子供たちを守るように立つ。
自分の個性であれば物理的な物事は大抵何とかなる、そう自負していた。
「アポイントメントも取らずに申し訳ない、僕は君たちに用事があってきたんだ」
車椅子の男が悪びれもせずに対面してる職員に問い質す。
「聞けば何でもここは個性事故を起こした子供たちの保護施設なんだって?気になるなぁ君たちの"個性"」
言うが早いか車椅子から煙のようなものが噴き出す、白衣の男はいつの間にかマスクを着用していた。
「これはガスか!?一体何をする気だ!」
突然振りまかれた煙に頑名は衣服で口元を押さえるがその程度では効果はなかったようだ。
「眠っていてもらうだけじゃ、もっとも目覚めるかは保証出来んが」
白衣の男がマスク越しに言い放つその言葉に慄いた。
立っていられなくなる頑名、後ろに匿ってる子供たちや同僚に視線をやると既に横たわっていた。
せめて通報を、そう思い取り出した端末だが既に力が入らず手からこぼれてしまう。
「敵め…」
端末が床に落ちると同時に意識を手放した。
◇◇◇
「この職員はショック吸収と面白い個性だ、個性事故を起こしてしまった子供達を相手するのにはうってつけだったんだろうね」
「それはええのう、その手の耐久個性を掛け合わせれば彼奴の拳でも砕けん身体を造れるわい」
そう言いながらテキパキと寝ている人を精査していく。
「そうじゃ、そのマスクの塩梅はどうかね?何か希望があるならば改良していくつもりだが」
「少し重いかな?ずっとつけていると肩が凝ってしまうよ」
冗談まじりに感想を言う仮面の男、それを聞いて笑う。
「膂力増強の個性があるのに何を仰るやら…しかしユーザーの声はしっかり反映させんとな」
そうこう言いながら物色している2人だったが、黒霧が未だに戻っていない事に違和感を覚える。
「黒霧が捕まえられない個性の持ち主だったのかな?見に行ってくるかな」
おもむろに車椅子から立ち上がり歩きだす、その姿にドクターは些か眉をひそめる。
「確かにある程度回復はしてはおるが…あまり無理はしてほしくないのう」
「これもリハビリの一環さ、ドクターは撤収の準備を頼むよ」
そう言葉を残し黒霧の元に向かう、施設はさほど複雑ではなくすぐに庭まで出てこられた。
「これは…何とも面白い個性だ」
庭に出て一番最初に目に映ったのは不思議なオブジェであった。
プラスチックで出来たスコップやバケツ、三輪車やゴムボール等の遊具…それだけではない自転車やカラーコーン等々、庭にあったであろう物が不自然にひとかたまりになっている。
その塊の側面に黒霧が個性を発動したままの姿でくっついている。
彼の個性は"ワープゲート"その身体を覆う黒い霧を使い、あらゆる物や人を移送する事が出来る筈だが、彼は為す術なく塊にくっついており動く事が出来なくなっている。
「先生危険です!こちらには近づかない様お願いします!」
黒霧は現れた人物
「黒霧 君が捕まえられないどころか捕まってるとはね 思いもしなかったよ」
AFOは黒霧でさえ捕まってしまう個性をみて、仮面の中で笑みをこぼした。
「…面目次第もありません。子供一人を連れてくる事が出来ずに申し訳ございません」
顔まで霧で覆っているので表情は見えないが悔恨の念にさいなまれているのだろう。
「いいんだよ黒霧、こんな個性を持つ者に会う為に来たんだ」
そう言いながらオブジェに近づき観察する。
「正直、室内に居るのは素材ぐらいにしか使えないのばっかりでね。わざわざ僕が外出する程でなくてがっかりしてた所なんだ」
オブジェの側で座ってる子供に話しかける、疲れているのかこちらに気がついていないようだ。
「いやあ楽しい個性だね君、名前はなんて言うんだい?」
「おじさん誰ー?カッコイイ仮面だ、ヒーロー?」
臆面もなく質問を質問で返してくる。
「僕はヒーローではないよ、僕はAFO。そこに居る…くっついてる人と一緒にここに来たんだ」
目線を合わすようにしゃがみ、黒霧を指差す。
「彼を離してあげてくれないかな?」
「お客さんだったの?ごめんなさい、一緒に遊んでくれるのかと思って固めちゃった」
「僕の名前は星野王子!ここに引っ越してきたばっかなんだ」
立ち上がってズボンをパタパタと叩きながら自己紹介をしてくる、そしておもむろに塊に手をおき…それは崩れ始めた。
不自然に固まっていた物が重力に引かれ落下してくる。
黒霧は上から落ちてくる物を個性で遠くに飛ばしながら体勢を立て直す。
「ありがとうございます先生…まさか私の個性が効かないとは」
黒霧は王子からすぐさま距離を取る、目を離したつもりはないがいつの間にかボールを抱えていた、球体に小さい半球がいくつもついた歪なボールだ。
「それが君の個性かい?良かったら僕に見せてくれないかな?」
AFOが王子に向かって手を差し出し、有無を言わさず彼の個性を奪う。
黒霧の言葉を聞いてAFOに向き直る。
「先生?新しい先生なの?いいよーどうぞ」
既に自分の物ではないボールを差し出す。
そしてAFOはその個性を理解する、あたかも元から自分の物であるかのように。
「なるほど、これは凄い…凄いが僕じゃ使いこなせないし脳無でも駄目だな」
そう呟き、王子を見やる。
まだまだ年若く、教育していけば彼もまた敵として死柄木弔の助力になってくれそうだな。
そう思いながら王子を眺めていると向こうから声をかけてきた。
「先生ボール見ただけで分かるの?先生凄いんだねー!どう僕の個性?」
自分の個性がどれ程のものか知ってか知らずか、ニコニコと笑顔を向けてくる。
「ああ、とても良い個性だね。実はそんな君に特別な授業があるんだ」
話しかけながら個性を返すと共にボールを渡す。
「授業?お勉強は嫌いだなー」
「勉強と言っても難しいものじゃないよ、君の個性を伸ばしてあげる特別な勉強さ」
その言葉を聞いた王子はよく分からないと言いたげな顔になる。
「引っ越したばかりと言っていたけどここは狭くないかい?君の個性を伸ばすにはもっと広々とした場所が必要なんだ」
「場所だけじゃない、色んな物を知る事が大事さ」
そう言って近くに落ちていたバケツを彼の手に持つボールにくっつける。
「君の個性は実は何でもくっつく訳じゃない 君が欲しい物や憧れてる物しかくっつかない」
それを聞いた王子は驚いて目を丸くする、目の前の先生は個性の先生なんだ、と。
今まで会った大人達は個性を使ってはいけない、危険だから駄目としか言ってくれなかったのに。
「王子、君はどうしたい?君の作る塊を大きくしたいと思わないかい?」
「うん!大きくしたい!ずっと夢だった事があるんだ!いつからか覚えてないけどやりたい事がある!」
興奮を抑えきれない様子で声を大きくする。
「僕の作った塊を大きなお星さまにしたいんだ!」
ヒロアカはコミックス派なので最新の情報ではありませんし、記憶違いなどもあるかと思います。
キャラの口調や一人称、ここ間違ってるよ等々指摘して頂けると幸いです。
塊魂の方も昔やった記憶がたよりでして、この大きさではこれは巻き込めないのでは?巻き込めるようにする準備や行動があったような?などもあるかも知れません。