転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「「ミーア!!!!!」」
ゴブリンとオークを素体としたチョーマジンの大群がミーアに向かって突っ込んで行く。
ギリスとグラトニーの頭によぎったのは
***
(…………なさい。)
「?」
(………目覚めなさい。 ミーア・レオアプス)
「!!!??」
自分の本名を呼ばれてミーアははっと目を開けた。 そして目に入ってきたのは辺り一面 真っ白な空間 そしてその中に佇む1人の女性だった。
「な、なんスかあんた…………!!!」
『私は女神 名を【ラジェル】といいます。
あの
「め、女神?!!
って事は自分 まさか…………!!!」
『いいえ心配はありません。
あなたは死んだ訳ではありません。 あなたには一つ 決断をして欲しくてこの場に招きました。』
「………決断?」
目の前の女性が何を言っているのか分からずに戸惑っていると、ラジェルはさらに話を続ける。
『まず 知っている通り、あなたは今 ゴブリンやオーク達に襲われつつあります。
はっきり言って、このままではあいつらに殺されるだけです。』
「………………!!」
『ですが一つだけ助かる方法があります。
あなたが
「
『不安に思うのですね。 ですが大丈夫です。
あなたは既に
「条件……!?」
『それは、【勇気】です。』
「勇気……………!?」
『はい。 それさえあれば必ず勝てます。
何しろ
「え!!? あなたが!!?」
『そうです。 あいつから聞いているでしょうが 力を奪われた私たちに代わって厄災達と戦ってくれる人達を探しているのです。』
「………………!!」
『それから あなたにはもう1つ【血】があるのです。』
「? 血?」
『あなたの名前は【ミーア・レオアプス】ではなく、【ミーア・クロムウェル・レオアプス】
この名前を言えば、分かってくれるでしょう。』
「………………………………………」
ミーアは未だに決断がつかなかった。
これからあの怪物達と戦う運命を背負って立つ責任感は ヴェルダーズの事をほとんど知らなくても計り知れないものであると理解出来た。
『決断がつきませんか。
ならば 自分の力を信じるのです。 あなたが故郷で積んできた鍛錬の全てを。』
「……………!!!
分かったッス。 自分、
『そうですか。 ではあなたを元の世界へと返します。
本能に任せて持てる力を思う存分振るうのです。 そうすれば、自ずと道は開けるでしょう。』
ラジェルはその言葉をミーアに授け、彼女を元の世界へと送り返した。
***
ゴブリンとオークの大群がミーアに迫る。
助けようにもスピードで間に合うはずがなかった。
「「ミーア!!!!!」」
せめて 『早く逃げろ』 と必死に呼びかける。 それも虚しくオーク達の攻撃がミーアに襲いかかる━━━━━━━━━━━
「「「!!!!?」」」
その瞬間、ミーアの身体からオレンジ色の光が放たれた。
***
(………もう決断は済ませた。
ミーアは懐に入れられたブレイブ・フェデスタル とオレンジ色の剣を取り出した。
誰に言われるでもなく、それが
《プリキュア・ブレイブハート》!!!!!
ミーアの身体がオレンジ色の光に包まれ、その姿が変わっていく。
髪は明るいオレンジに変色し、服装も全く違うものへと変わる。
ここに、ギリスとリルアが見つけた
(ここで
そうだな 自分は……………)
雄叫び上げる ケモノの本能
《キュアレオーナ》!!!!!