転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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102 光を照らす獣の矢! キュアレオーナ 推参!!

ゴブリンとオークの大群がミーアを強襲する

 

 

その直前、ミーアの身体からオレンジ色の光が放たれた。

 

「!!!? な、何だ!!?」

 

「ギ、ギリス これってまさか…………!!!」

「ああ。 それ以外に無いだろう!!!!」

 

オレンジ色の光が晴れた場所に立っていたのはミーアの顔をした戦ウ乙女(プリキュア)だった。

 

「!!!?? 馬鹿な!!!

戦ウ乙女(プリキュア)が3人だって!!??」

 

ミーア改め キュアレオーナはその場に悠々と佇んでいた。 周りでは吹き飛ばされたチョーマジン達が朦朧と這いつくばっている。

 

「………ギリスマスター

自分、これでもうこのギルドの一員ッスよね? 入団 認めてくれるッスよね!?」

「………もちろんだ。 歓迎するぞ

【ミーア・レオアプス】!!!!」

「あー スミマセン 違うッス それ。」

「?」

「【女神】って名乗る人から聞いたんすけど、自分の本名は

 

!!!??」

 

レオーナが話し終わる早くゴブリンの一体が棍棒を振りつけた。 レオーナはそれを飛び上がって回避する。

 

絶好のチャンスを逃し、ハジョウは内心 動揺していた。

 

(お、落ち着け………………!!! 落ち着いて考えろ…………!!!

慌てたところで誰かが助けてくれる訳でもない!! 重要なのはこの状況からどうやって魔王達の首を持って帰るか………………)

「おい、」

「!!!」

「貴様、どこを見ている?」

 

内心から滲み出た動揺で押さえつけいた手が緩み、ギリスはそこから軽々と脱出した。

 

「ぬんッ!!!!!」

「!!!!」

 

そこから身体を振るわせてハジョウの顔面に渾身の蹴りを見舞った。 両腕でガードするもののその上から吹き飛ばされる。

 

「………なるほど。 貴様の贈物(ギフト) どんな攻撃も躱せるが 発動には幾許か時間がかかるようだな。」

「………………!!!」

 

ハジョウの口からは一筋の血が漏れていた。

 

「下品なやつだな。 口から《赤い涎》が垂れているぞ。 ブランクの抜けていない魔王でも貴様如きの血管を破く位なら造作もないようだな。」

(これでやたらに距離を詰めてくれれば話は早いが どうだ?)

 

まともにダメージを負わせてもハジョウの中に感じている不気味な気配を払拭出来た訳ではなかった。

 

「そんな安い挑発には乗らないよ。

僕はただあの方のため━━━━━━━━

 

!!!!?」

 

その瞬間、ハジョウの顔面に矢が迫った。

かろうじて首を折って避けるも、頬からは一筋の血が噴き出る。

 

「ミーア!!!」

 

振り向いた先ではレオーナが弓を構えていた。 その目には既に迷いは無く、戦ウ乙女(プリキュア)に唯一 必要な《勇気》が宿っていた。

 

「ギリスマスター、

ミーア改め 戦ウ乙女(プリキュア) 【キュアレオーナ】 微力ながら援護させていただくッス!!!」

「………レオーナ、言っておくがこっちは修羅の道だぞ。 覚悟はできているんだな!?」

「もちろんッス!!!!」

 

「そうか。 だったら俺に付いてこい!!!」

 

こうしてギルド 【勇気デ戦ウ乙女達(ブレイブソウル プリキュア)】に新たにミーアが入る事となった。

 

「レオーナ!! 俺とグラトニーは先にゴブリン共を片付ける!! それまでのあいつの足止めは任せていいか!?」

「ウッス!!!」

 

レオーナは嬉々として弓を引き絞った。

その先ではハジョウが体勢を立て直している。

 

レオーナの撃った矢はハジョウの眼球に迫った。 しかし《風塵之神(フウジン)》を発動して簡単に避けられる。

 

「その攻撃、もう無駄だよ。

もう2発も食らって大体の速さは分かった。

何発撃っても僕には二度と当たらな

 

 

!!!??」

 

レオーナに話し終わる直前、脚に鋭利な激痛が走った。 視線を送るとそこに矢が突き刺さっている。

先程 確かに躱したはずの矢が旋回して飛んできたのだ。

 

(確かに良いっスね 贈物(これ)

あんま良く分かんないけど、とにかくこれが自分の力

狙撃之王(ロビンフッド)》なんスね

女神さん!!)

 

狙撃之王(ロビンフッド)

英雄系 究極贈物(アルティメットギフト)

能力:自分が投げたり撃ったりした物体を必ず認知の位置へ命中させる。

 

「………どうしてなんだ?」

「?」

 

「どうして無関係の君がここまでしてあの魔王の肩を持つんだと聞いてるんだ!!!

ただの獣人族の冒険者に過ぎない君が!!!」

「無関係? そりゃ的外れってもんスよ。

自分はね、このギルドに入りたいって思って来たんス。

だからその時点でギリスマスターにこの力を使うって決めたんスよ!!!!」

 

レオーナはさらに弓を構え、ハジョウの方へ向けた。

 

戦ウ乙女(プリキュア)の名にかけてギリスマスターを追わせはしないっス。

アンタは自分が止めてみせるッスよ!!!!!」


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