転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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103 魔王に仇なすオークを止めろ! ビーストテイマーの果たす使命!!

「『止めてみせる』だって?

まだなったばかりの新米戦ウ乙女(プリキュア)に何ができるっていうの?」

「そりゃ分かんないっス。

だけど自分は女神サマに貰ったこの力に全部を賭けてるんスよ!!!!」

 

ハジョウはレオーナを侮りも見下してもいなかった。 自分の主君 ヴェルダーズに念を押されて言われていた

『女神ラジェルの遺志を継ぐ戦ウ乙女(プリキュア)を決して侮ってはならない』

という忠告を心に刻んでいた。

 

しかしその一方で、負ける気は全くしていなかった。

 

「忘れてるようだから教えてあげるよ。

こっちには【数】がいるんだよ。」

 

そう言って指先から紫色の魔法陣を展開した。 それを地面に這いつくばっているチョーマジン達へと投げる。

 

「!!?」

 

レオーナの背後で倒れていたチョーマジン達が起き上がった。 コキュートスが使った消耗したチョーマジンに魔物召喚(サクリファイス)の魔法陣を付与して体力を回復させる技術だ。

 

「………そういう事も出来るんスね。」

「そうだよ。 君みたいな無知な人間が軽々しくこんな運命を背負ったらどうなるか教えてあげるよ。

そう。 後か

「レオーナ!!!! そこをどけ!!!!!」

「「!!!!?」」

 

ハジョウが話している隙をついてグラトニーが横から全速力で突っ込み 魔力を纏わせた拳を顔面に見舞った。

しかし直撃する寸前で彼の粉による壁に阻まれる。

 

「!!! くっそ!!!」

「叫んで突っ込んで来るからでしょ?

さ、 やっちゃって。」

「!!!」

 

ハジョウの背後から三体のゴブリンが向かってきた。

最初の一撃を受け止めたが、続けざまの2発をもろに受け 吹き飛ばされる。

 

(ダメだ!! 1人増えても数が多すぎる!!!

私1人でこいつら全員食い止めるのは………!!)

 

シュドシュドシュドッッ!!!!

「!!!?」

 

三体のゴブリンの背中に矢が立て続けに突き刺さった。

さらに脚にも矢を突き刺し、ゴブリンの動きを止める。

 

「レオーナ!!!」

「こいつら止めるの 自分も手伝うッスよ!!」

「止せ!!! お前はもうたくさん矢を使ってるんだぞ!!!

これ以上矢を使ったらお前が━━━━━」

 

グラトニーの動揺を気にもかけず、レオーナは口を開く。

 

「その心配はないっスよ。」

「!??」

 

レオーナが話終わる前にハジョウは既に気づいていた。 ゴブリンの身体に()()()()()()()()()のに、()()()()()()()()()のだ。

 

(その事実から考えるなら、この矢は実体の矢じゃない。

おそらくは自分の魔力を固めて作った体力が続く限りいくらでも生み出せる《半無限の矢》だ!!!)

 

ハジョウの推測は完全に当たっていた。

 

無限装填(サウザンド)

それがキュアレオーナに与えられた特上贈物(エクストラギフト)である。

能力は、自身の魔力を練り固めて矢に変え、ほぼ永久的に矢を放つものである。

 

この贈物(ギフト)によってキュアレオーナは弓使いの最大の弱点である【矢の数】を気にすること無く戦う事が可能となっているのだ。

 

 

 

***

 

 

「そ、その手にあるのって………!!」

「……やっぱりそうか。」

 

ミーアの手から淡い光を放つ矢が束になって連なっていた。

 

「こういうわけで、矢の本数は気にしなくて大丈夫っス。

ギルドの一員として精一杯 頑張らせていただくッスよ!!!」

 

そう得意気に宣言する最中でもレオーナはハジョウが魔法陣を展開するのを見逃さなかった。

 

「!!!」

 

ハジョウの足元に矢を放って負傷したチョーマジンを回復するのを阻止する。

 

「っち」 と舌を打ちながら矢を躱して地面に着地する。

 

「だからグラトニーは安心してこいつらを食い止めて下さいっス。

こいつは自分が相手をするっスから!!!!」

 

 

「………威勢がいいのは良いけど君達のリーダー、彼はどうなの?」

「「!!!」」

 

ハジョウが指さした方向ではギリスを力押ししているオークの姿があった。

 

「力を取られたあとじゃオーク1匹にも遅れをとるなんて ホントに情けないよね。

どうする? 助けに行く?」

 

「………いや、助けには行かない!!」

「?!」

「私はあいつの力を信じてる!!

オークはあいつに任せる お前の相手は私達だ!!!」

 

グラトニーはハジョウとゴブリン10体をレオーナと2人で相手する決意を固めた。

 

「……いや、助けはあるッスよ。」

「「?!」」

「ギリスマスターに心強い援軍を自分が送るッス!!」

「血迷ったのか? どこにそんな()が居る!?」

 

ハジョウの言葉に答えるようにレオーナは得意気な笑みを浮かべた。

 

()じゃ無いっスよ。

だけど数さえあれば マスターの力になれるはずッス!!!」

 

そう言うとレオーナは親指と人差し指で尖った輪を作り、それを口に当てた。

それは明らかに【指笛】の形だった。

 

(行くッスよ 女神サマ!!

自分の究極贈物() 見ててくださいッス!!!!)

「《従属之神(アルテミス)》!!!!!」

「「!!!!?」」

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