転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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109 レオーナが魅せる逆転劇!! 放たれるサジタリウスの矢!!!

「『勝ってみせる』 だって?

ここから逆転の芽があるとでもいうの?」

「そうッスよ! 戦ウ乙女(プリキュア)の意地を見せてやるっスよ!!!!!」

「…………………」

 

(…………苦し紛れのハッタリか?

それとも何か弱点を見抜かれたのか? とにかくギリスもすぐそばに居るし一応の警戒はしておくか………………)

 

ハジョウがチョーマジン達に命じた内容はただ一つ【戦ウ乙女(プリキュア)への攻撃】だ。

その命令通り、大群は一斉に襲いかかる。

 

 

「 それを待ってたんスよ!!!!」

「!!?」

 

レオーナは上空に向けて1本の矢を放った。

それに合わせて無限装填(サウザンド)によって作られた大量の矢も一斉に上空へと一直線に向かう。

 

レオーナが放った矢は肉眼で確認できるほど低い位置で止まった。

故意に低く、しかしチョーマジン達の身体に刺さる程度の高さは確保して撃った。

 

レオーナを中心に矢が円を描くように辺りに降り注ぐ。 ハジョウはかろうじて避けたもののチョーマジン達の身体には何本もの矢が突き刺さった。

 

「今更こんな時間稼ぎの小細工で

 

 

?!!」

 

攻撃の手が止んで反撃には絶好のチャンスとなったはずの一瞬、レオーナは奇妙な行動を取った。

胸に手を当てて勝ち誇った様にこちらに視線を送っている。

 

(!!! あの()() まさか!!!)

 

ハジョウは気が付いた。

レオーナが触っているのは胸は胸でも()に位置する部分

彼女が吸い込んだ自分の粉が溜まっている場所だった。

 

「あんたが言ったんすよ?

贈物(ギフト)は使い方次第だって!!!

 

解呪(ヒーリング)》!!!!!」

「!!!」

 

レオーナが触っている胸の部分が光に包まれた。 ハジョウにはそれが何を意味するのか簡単に分かった。

 

「………………ッッシャーーーーーーッ!!!!!

生き返ったァーーーーー!!!!!」

「……!!!!」

 

先程まで立つことすらままならなくなっていたとは到底思えないほど爽快な声をあげた。

レオーナは自身の肺の中に解呪(ヒーリング)の力を流し込み、ハジョウの粉を取り除いたのだ。

 

さっきまでビクビクと逃げ回ることしか出来なかったこの獣人族の少女が自身の作戦の上を行った

 

戦ウ乙女(プリキュア)になって間もない彼女が見せつけたこの起点と逆転劇はハジョウには到底受け入れられない事実だった。

 

「さぁ 覚悟するッスよ 厄災のお仲間さん!!!!」

「!!!」

 

完全復活したレオーナはその弓をハジョウに向けた。 彼の周りにいるチョーマジン達は矢で受けたダメージで動けなくなっている。

 

 

解呪(ヒーリング)》!!!!!

 

レオーナは構えている弓矢にありったけの解呪(ヒーリング)を込めた。

 

「行くっスよ!!!!!」

「!!!!」

 

《プリキュア・レオーナサジタリウス》!!!!!

 

レオーナの構えた弓から放たれた矢は束になって光の塊と化してハジョウ達に襲いかかった。

周囲の森ごとチョーマジン達を飲み込み、そしてその姿を元の魔物へと変えていく。

 

光が晴れて そこにはチョーマジンに変えられた生物達が元の姿で眠りについていた。

ハジョウの姿は見当たらないが、その場にいたギリスは直感的に仕留め損ねて逃げられたと判断した。

 

「ミーア!!!」

 

敵を撃退したレオーナの元へギリスが駆け寄る。

 

「…………ギリスマスター…………………

…………自分 やりましたよ……………!!!」

 

体力を使い果たし、息を切れ切れにかろうじてそう得意げな喜びの声をあげた。

 

「喋らなくていい! お前の頑張りはしっかり見ていた!」

「…………そうっスか。

それにしてもこの解呪(ヒーリング)ってめっちゃ疲れるんすね……………」

 

その言葉を最後にレオーナはミーアの姿に戻って力尽きた。

しかし、その表情はあくまで誇り高い冒険者として戦い抜いた喜びに包まれていた。

 

 

 

***

 

 

 

「……………すみません ヴェルダーズ様。」

「構わない。 お前はあの場で出来る事をしっかりとやってくれた。」

 

キュアレオーナの技が放たれる直前、ハジョウは撤退命令を受け ヴェルダーズのアジトへと舞い戻った。

 

『…………見事であったぞ。

新しく現れた戦ウ乙女(プリキュア)に苦戦する

 

 

 

お前の演技(フリ)は。』

「アハハ そうでしょ?

しかしよく考えましたね。

幹部一人追い詰めた事実をくれてやってギルド全体の油断を誘おうなんて。」

『これで多かれ少なかれ奴らは慢心するであろう。 それに《あいつ》も奴らとの接触に成功している。

そこでハジョウ お前はしばらく一線を退いて来る日のために力を溜める事を命ずる。』

 

「はいはーい 任せてくださいよ。」

 

ハジョウは楽観的に笑って頷いた。

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