転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「ここに待たせてある。」
「ああ 分かった。」
ギルド長に連れられてギリスがやってきたのは本部奥の待合室だった。
部屋に入る前に通話結晶を取り出して宿のフロントを呼び出す。
「もしもし フロントか?
203号室のギリス・クリムだ。
今 部屋で寝ている2人に伝言を頼みたいのだが」
『かしこまりました。 どういったご要件でしょうか?』
「『新しく加入希望者が出てきたから面接をやっている』とでも伝えてくれ。」
『はい かしこまりました。』
宿に伝言を頼んでギリスは通話を切り、扉を叩いた。
***
扉を開けた先に居たのは印象が真逆の2人の男女だった。
一人は濃い灰色の髪をバンダナで上げた全身を黒い服で着飾った少年
もう1人は薄い紫の長髪を耳の辺りで2つに結んだ少女だった。
言いたい事は色々あるが、ひとまずは椅子に座って面接を始めることにした。
「………じゃあ 面接を始めたいと思う。
俺がこのギルドのマスターのギリス・クリムだ。
まずは2人の自己紹介から始めてくれるか? 右側のお前から頼む。」
ギリスは灰色の髪で黒ずくめの少年から指名した。
「ハイッ!
【タロス・アストレア】といいます!!
【魔法警備団】から派遣されてここに入りに来ました!!」
「?! 魔法警備団!?
いや、詳しい事は後で聞こう。
今度はお前 自己紹介を頼む。」
【派遣】という言葉に引っかかるもののひとまずは自己紹介を済ませるべく 左の少女を指名する。
「はい。
【エミレ・ラヴアムル】と申します。」
「…………………それだけか???」
「意気込みでしたら やる気はあります。
何分 新人なもので面接には慣れていませんが、それでもお役に立ちたいと思っています。」
機械的な話し方をするエミレにペースを乱されつつも、話を進めることにした。
「………分かった。 次は2人の冒険者のカードを見せてくれ。」
2人は首を縦に振って懐からカードを取り出して手渡す。
名前:タロス・アストレア
年齢:17歳
性別:男
職業:冒険者 魔法剣士
(魔法警備団の事は書いてないのか…………
!)
冒険者のカードの裏に2つ折りにされた紙を見つけた。
『魔王 ギリス・オブリコード・クリムゾン さん このギルドに志願した理由をここに書きます。
俺は魔法警備団の一員としてこのギルドに手を貸すように
ルベド総隊長から 厄災 ヴェルダーズや
少しでも役に立つつもりです。』
手紙にはそう書いてあった。
「……………………!!!」
(あのバカめ 余計なマネを…………!!
まぁいい その事は後で詳しく話そう。)
タロスの事は後に回してエミレのカードに目をやる。
名前:エミレ・ラヴアムル
年齢:女
性別:15歳
職業:冒険者 武器職人
「? 武器職人?」
「はい。 はばかりながらも私、
触れてから数秒 かかりますが、物を解析して同じ元素を持つ別の物をへと作り替えることが出来ます。
例えばもし 鉄の塊に触れればそれを刀の刃に作り替えることも出来ます。」
(…………なるほど それならサポートにはなりそうだな……………。)
「分かった。 なら次はお前たちの力量が見たい。 この本部には訓練場があるからそこで」
「「ギリス!!!!」マスター!!!!」
「!」
扉を開けてリルアとミーアが部屋に飛び込んできた。
「水臭いじゃないか 志願者がいるならなんで呼んでくれなかったのだ!!!」
「そうッスよ!!! 自分だってもうギルドの一員っスよ!!」
「何を言っている。 疲れているところを起こすのが悪いと思ったから起こさないでおいてやったんだろうが。
紹介する。 こいつらがこのギルドのメンバーのリルアとミーアだ。」
ギリスの紹介が終わるや否や2人は新しい志願者達に飛びついた。
「おー! お前もここに入りたいのか!!
随分 元気がありそうなやつじゃないか!!!」
「こっちはあまり気力を感じないっすねー
見た所 同年代っスけどちゃんと戦えるんすか? それともまた
!!!!?」
ギリスがミーアの背中を強く摘んだ。
「ちょっと 何するんスか!!!」
『それはお前だ!!!
まだ正式に迎え入れると決めてないやつに易々と話す訳にはいかないだろ!!!』
『………うー 分かったっスよ。
でもあんな奴らと戦えるくらい強いんすか こいつら』
『それをこれから見るんだ。
早く お前が矢の実力を見せた場所に案内するぞ。』