転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
マキの目の前には棒で立てられた的が置かれていた。
「……先に聞いておきたいんだが、お前の
「《
あの的に打てばいいんですね?
では、いきます!!!」
「!」
構えを取ったマキの気配が変わった。
そのまま身体を回転させて的へと向かっていく。
「ハッ!!!!!」
『!!!!』
マキの掌が的に触れた瞬間、掌が爆発し、辺りに轟音が響き渡った。
硝煙が晴れた後には黒焦げでバラバラになった木片が転がっている。
「……………………!!!」
「どうですか マスター?
採用してくれますか?」
(………こっちも問題なさそうだな………。)
「………そうだな。 マキ・マイアミ。
君も採用しよう。」
「ありがとうございますッ!」
マキは深々と頭を下げた。
ひとまず面接は終わりを迎えたが、採用か否か自体はまだ決まっていない。
これ以上隠すことは出来ない とギリスは決意を固めた。
「……タロス、エミレ、そしてマキ
採用するにあたって一つだけ言っておかなければならないことがある。
今日の夜、指定する宿の部屋に来てくれ。」
『?』
タロスは疑問を抱く
***
夜
ギリスとリルア、そしてミーアが部屋の机を囲んでいた。
時計の針は8時を指し、約束の時間が迫ってきている。
「……マスター、
「……そうだ。 誰がギルドに志願してこようと初めから決めていた事だ。」
「じゃあギリス、あいつらがヴェルダーズとの戦いを拒んできたらどうするのだ?」
「……その時は一ギルドとして責任をもって、新しい志願先を提案してやる必要があるだろうな。」
ミーアはギリスの真剣な表情から、彼が本当に魔王として魔界を統べていたのだと再確認した。
その時 宿泊部屋の戸を叩く音が聞こえた。
「………3人とも集まっている。 入ってくれ。」
『お邪魔します。』
3人が声を揃えて部屋に入ってきた。
リルアとミーアはその場の流れで机にスペースを作る。
「……ギリスマスター、お話ししたいこととはなんでしょうか?」
「そうですよ。 こんな時間に部屋を用意してまで」
エミレとマキの指摘は的確に的を得ていた。
それと同時にギリスがこれから話す事はそれほど重大なことであった。
「………タロス・アストレア、エミレ・ラヴアムル そして マキ・マイアミ。
俺がこれから話すことは 場合によってはお前達にギルドの参加を辞退してもらわなければならなくなるかもしれない。
それでも今から話すことは全て他言無用に頼みたい。」
『???』
ギリスは深く息を吸って口を開いた。
「………これから話すのは、俺たちの正体とこのギルドの真の目的だ。」
ギリスは時間をかけて順序だてて3人に説明した。
自分とリルアが元は魔王である事
かつて自分たちを陥れた厄災 ヴェルダーズの存在
最近世間を騒がせている魔物の突然発生の犯人が厄災の組織である事
その全てを話し終えた。
「………今の話、全て本当なんですか…………!!!?」
最初に口を開いたのはエミレだった。
その顔からは機械的な無表情さは消え、純粋に驚きが現れている。
「……全て嘘偽りない事実だ。
そしてお前達に聞きたいのは、お前達はそれを知った上で このギルドに入ってくれるか という事だ。」
『!!』
「……もちろん 採用の夢を垣間見せてぬか喜びさせようとした訳では無い。
もし 辞退するから一ギルドのリーダーとして責任をもってアフターケアをするつもりでいる。」
自分が今進んでいるのは危険しかない修羅の道だ。
そこに無闇に人を巻き込むわけには行かない。 本当に厄災と戦う意志のある人間を選ぶ事こそが自分と そしてギルドメンバーのためである と信じて疑わない。
「………その厄災はそんなに危険な存在なんですか?」
「そうだ。 誇張抜きでこの世界を牛耳れるだけの力を持っている。」
マキの質問にギリスは真剣に答えた。
マキとエミレはしばらくの間 目を瞑り、そしてギリスの方を見た。
「それなら尚更 私の力が必要じゃないですか。」
「マキ お前!!」
「私は軍人の血を引く者です。
寧ろ世界の為に戦えるなら断る理由なんてありません。 是非一緒に戦わせください!!!」
気がつけばギリスはマキの手を取り、純粋に感謝の意を述べていた。
今ここに、マキ・マイアミが
「エミレさん、タロスさん、
二人はどうしますか?」
マキは右を向いて二人に問いかけた。
「……私も彼女と同じ気持ちです。
今考えればきっと この
「俺もそうです。
支持を受けたからだけではなく、魔法警備団の一員として、精一杯役に立ちたいです!!!」
タロス・アストレアとエミレ・ラヴアムルの入団も正式に決定した。