転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
『何かを試す』
ギリスがそう言って笑みを見せた直後、扉を叩く音が鳴った。
「! いよいよ来たか。
入って来て大丈夫だ。」
『お邪魔します!』
ギリスがそう言うと扉が開き、タロスとエミレ、そしてマキが入って来た。
「おー!これがギルドのメンバーですか!」
「なんか個性が強いって言うか、頼りがいのありそうな面子が揃ってますね!」
「…………はい。このギルドを選んだ私の勘は外れていなかったようです。」
『個性が強い』や『頼りがいがある』という感想は蛍達も同じだった。
少年一人に少女二人という構成だったが、
「マスター、ギルドのメンバーはここに居るので全員ですか?」
「そうだ。後で全員に挨拶しておけ。」
「? 今じゃダメなんですか?」
「ああ。ここで下手なことを話すことは出来ない。
『?』
ギリスの奇妙な言葉にその場にいた全員が反応した。
***
ギルドのメンバー 全員が早くお互いの事を知りたいという欲求を抑え、リュウが用意した空き地に集合した。
「ギリス、何を始める気なの?」
「新しい拠点を作る。」
「拠点?」
「そうだ。」
ギリスは最近 見せていない得意げな笑みを浮かべた。
「ここに居るメンバーが12人。
そろそろギルドが大きくなりすぎて動きにくくなってきたと思わないか?」
「? どういう意味?」
「これからここに
どこへでも移動出来ていつでも作り出せる便利な拠点をな。」
『!!?』
ギリスのあまりに突拍子もない言葉にその場にいた全員が驚嘆した。
「ギ、ギリス お前まさか
「何を大袈裟な顔をしている。失敗した所で死ぬ訳じゃないんだぞ。
もし上手くいかなかったら別の方法を考えれば良いだけだ。」
リルアの心配する言葉を楽観的に流した。
「……じゃあ 始めるぞ。
危ないから全員 離れていろ。」
ギリスは両の手を伸ばし、そこに巨大な魔法陣を展開した。
「よし 上手くいったな。後は……………」
ギリスは魔法陣の中央へと歩き、指を口の方へ持って行った。 そして歯で指に傷をつけ、魔法陣に一筋の血を落とした。
その血に反応するかのように魔法陣、そして空き地の地面全体が揺り動いた。
立っているのもままならなくなるほどの振動と共に地鳴り音が漠然とした不安を煽る。
「………さあ、久しぶりの再開といこうじゃないか!
『!!!!?』
その言葉が聞こえた直後、魔法陣から淡い紫色に光るレンガ造りの巨大な柱が現れた。
そしてその先端には同じようにレンガ造りの屋根が付いていた。
「リ、リルアちゃん、これってまさか………!!!」
「近づいてはいけないのだ!
それより現れるぞ
***
空き地の全てを埋め尽くす程 巨大な建物にギルドメンバーの全員が呆気に取られていた。
「………………ふう。
なんとか形にはなったな。」
その言葉からも分かるように現れた
それでも今まで生活していたギルド近くの宿屋より一回りも二回りも大きく、ここに居る全員が軽々と入ってしまいそうだった。
「まだ不完全だが、これが俺の我が家
魔王城 《ヴァヌドパレス》だ。
これは普段は俺の
ギリスは不完全と言ったがギルドのメンバー 全員がこれで十分な拠点になると思った。
「諸々の詳しい事は中で話す。とりやえず全員 中に入ってくれ。」
突然 現れた巨大な建物に呆気に取られていたが、ギリスに促されてその門をくぐった。
***
もんを開けて直ぐに まるでホテルのエントランスのような空間が飛び込んできた。
「これから案内するのはここの会議室兼リビングだ。 そこで自己紹介をしてもらった後にこれからやりたい事を話す。
ちなみに もう既にお前達全員の部屋は作ってある。」
ギリスの後に続いて全員がついて行き、巨大な扉の前に着いた。
「………なんか、ルベドさんのお城に似てない?」
「……まぁ 全く参考にしていないといえば嘘になる。 そもそもギルドの為に内装は作り替えてあるからな。」
ヴェルダーズを倒すために自分の家を改造するというギリスの決意の固さを再確認し、蛍達は扉を開けた。
扉に通じていた部屋の中央には巨大な円卓があり、たくさんの椅子が並んでいた。
「椅子は足りなかったらいけないと思ってたくさん用意しておいたが気にせずに座ってくれ。」
その言葉に促されて全員がそれぞれ 席に着いた。
「………よし。
ようやく 全員揃ったな。それではこれより第一回
最後に席に着いたギリスがそう宣言した。