転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
『タロスに
ルベドの口から出た一言はその場にいた全員を驚愕させた。
「えっ 何を言ってるんですか ルベド総隊長…………!!?
俺は
ズドンッ!!!! 「!!!!?」
「ギ、ギリス!? 何を━━━━━━━!!!!?」
ギリスがタロスの腕を掴んで組み倒した。
考えるより先に身体が勝手に動いていた。
隣にいた蛍が驚いて声を掛けるが彼の耳には入らなかった。
「タロス、貴様一体何処の馬の骨だ!!!!?
どういうつもりで俺達に近づいた!!!?」
「ち、違います!! 俺は本当にルベド総隊長から指示を受けてここに……………!!!」
「見え透いた嘘をつくな!!!!
だったら今ルベドが言ったことの説明をどうつけるつもりだ!!!!?」
「ギリス!!! 落ち着いてよ!!!」
「!!!」
蛍に肩を掴まれて諭され、ギリスはようやく我に返った。気が付くと彼の周りには兵隊達が心配そうに囲んでいた。
「とりあえずさ、タロス君に話を聞こうよ!!何かの間違いかもしれないし、それこそあのヴェルダーズが何か手を回したのかもしれないし!!」
「……………………………………………
わ、分かった…………………。」
自分より遥かに幼い少女に諭され、自分がどれほど熱くなっていたのか理解した。
そして自分の中でどれほど 厄災 ヴェルダーズが心を縛っているのか痛感した。
「じゃあタロス、離す代わりに剣は預かるぞ。」
「は、はい…………。」
タロスはギリスの捕縛から解放された。
それでもなお彼は動こうとはしなかった。
「ルベド、悪いが椅子を一つ用意してくれ。
それからこいつの身元の確認も頼む。」
「あ、ああ。 分かった…………。」
目の前で起きた事があまりに衝撃的で、ルベドも動くに動けなかった。
***
タロスだけが椅子に座り、他の全員が彼の前に立っている。
「……じゃあまず最初に聞くが、うちに入れっていう指示をルベドからではなく警備団の団長から受けたというのは間違いないのか?」
「はい。団長からルベド総隊長に指示があったと聞いたので、入団に来ました。」
タロスの言う事に偽りは感じられなかった。そもそも今考えればヴェルダーズがこんなにすぐバレるような嘘をつくとも思えなかった。
「ギリス様、彼の身元の確認が取れました。彼、タロス・アストレアは間違いなく魔法警備団の一員です。」
「……そうか。」
この状況で考えられることはたった一つ
「……その顔、間違いないようだね ギリス。」
「ああ。お前の考えている通りだ。」
ギリスとルベドは互いを見合い、そしてその場にいた全員に口を開く。
『ルベド(僕)に成りすまして魔法警備団に嘘の指示を流したヤツがいる。』
「…………!!!」
タロスが事実を言っている以上、考えられることはその一つしか無かった。
そしてもう一つの事が自然に決定した。
「……タロス、その団長は本部にいるのか?」
「は、はい。 普段から本部で活動してます。」
「ならば話は早いな。魔法警備団の本部へ行って直接確認するしかないだろう。
お前達もそれでいいな?」
ギルドのメンバーに異を唱える者はいなかった━━━━━━━━━━━━━
「待ってくれ ギリス殿。」 「!」
手を挙げたのはカイだった。
「何だ? カイ。何か問題があるのか?」
「問題は無いが、一つ懸念があるんだ。
あなたが考えているように、彼があの厄災の手先ならそんなすぐにバレるような嘘をつくはずがないというのはあなたと同意見だ。
しかし、ルベド殿になりすますというのもまたすぐにバレる嘘だと思うのだが。」
カイは柄でもなく顔に汗を浮かべながら言葉を濁す。
「何が言いたい?」
「これは私の推測だが、まるで誘導されているような気がするんだ。」
「待ち伏せされるということか?」
「ああ。だから行くならかなりの人数を割かなければいけないだろうな。」
こうして魔法警備団の本部に行く事が決まった。
「……話は終わったか。」
「ああ。そういうことだからルベド、お前達からも兵隊を増援させて欲しい。」
「分かった。それはまた後で詳しく話そう。
それはそうと、僕からも君達に行って欲しい場所が二つあるんだ。」
「それはどこだ?」
「【監獄】と【豪華客船】
この二箇所にヴェルダーズの手が回ってると情報が入った。」