転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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121 試されるリナの覚悟! 監獄【アルカロック】へと向かえ!!

「か、監獄と豪華客船…………………?!」

 

あまりにも統一性のないその二つの単語に蛍は疑問の声を漏らした。

 

「……【アルカロック】と【グランフェリエ】の事か?」

 

蛍の横からギリスが監獄と豪華客船の名前であろう言葉を口にした。

 

「え、ギリス 知ってるの?!」

「ああ。この世界で《最悪の場所》と《最高の場所》と言われている。そこにヤツらの手が回っているのか?」

「うん。僕の調べではチョーマジンの発生源がそこに集中している。」

 

 

 

***

 

 

 

地底監獄【アルカロック】

人里離れた孤島の地下に作られ、死刑に値するような悪人のみを収監する鉄壁の監獄。

建てられてから数十年の間、一人の脱獄者も出ていないと言われ、世界中の人々から恐れられ、恐怖と平和の象徴として語られている。

 

豪華客船【グランフェリエ】

年に一度だけ出航し、世界中の貴族や富豪を世界一周の旅行へと連れて行く世界最大級の客船。

その中には人が数千人以上 入れると噂されている。

 

ルベドの説明を纏めるとこういった辺りだった。

 

「…確かに【最悪の場所】と【最高の場所】ですね………………。

それで、どうやってその場所に行くんですか?」

「それは僕達が協力する。

【アルカロック】には星聖騎士団(クルセイダーズ)の調査 という名目で、【グランフェリエ】には要人の護衛の依頼 という名目で潜入する。」

 

ルベドが淡々と説明するが、一つ見逃せない要素があった。

 

「ま、待ってください! それって無関係の人を巻き込むって事ですか!!?」

「それに関しては問題ない。僕の息がかかった人を護衛する。心配しなくても話は既につけてある。」

「そ、そうですか………………」

 

淡々と話しているが、ルベドの総隊長としての力の大きさを痛感した。そんな蛍には構わずにルベドは話の論点を移す。

 

「………それでだ、アルカロックとグランフェリエには少数で行って欲しい。

そうだな アルカロックにはハッシュと……………… そうだ 龍の里の戦ウ乙女(プリキュア) 君に行ってもらおう。」

「え、俺に!?」

 

本部に入ってからずっとギリス達の会話を聞いているだけだったリナは急に指名されて面食らった。

 

「ハッシュ、君は彼女の従属官(フランシオン)になったんだろ?」

「はい。彼女の戦い方が僕に合っていると思いましたから。」

「なら 三番隊という名目でアルカロックに潜入して ヴェルダーズの息がかかってるヤツを炙り出してくれ。」

 

ハッシュに指示を出した後、再びリナの方に目をやる。

 

「………それから、龍の里の……

リナ君だったか?」

「!」

「分かっているだろうが、これはかなり重大な任務だ。言うまでもなく生半可な気持ちではできないことだ。

果たせるか?」

「…………………!!」

 

ルベドのあまりに芯を突いた質問にリナは返答に行き詰まった。

今までの話を聞いて これからやる事が世界の行く末を決めると言っても過言では無い事だと分かっていた。

 

『リナちゃん、無理なら無理って言っていいんだよ。』

『! いや……………………』

「俺、やります。」

「!」

 

蛍の助言を聞いた上でリナは決断を下した。

 

「リナ、これからは龍の里だけじゃなくてこの世界全体に関わることになるファよ?

その辺は分かってるファ?」

 

蛍の肩から出てきたフェリオも重ねて質問する。

 

「ああ。端からそのつもりでここに入ったからな。 それに」

『それに?』

「【監獄】ってのは悪共をぶち込んで人様に安心してもらうための場所だろ?

そんな所が危険にさらされてるのを知ってて見過ごすなんて寝覚めの悪ぃこと出来ねぇよ!!」

「リナちゃん…………………!!」

 

まだ戦ウ乙女(プリキュア)になって一日も経っていないのに、自分より遥かに腹を括っているリナに驚きと感嘆の声を漏らす。

 

「そういう訳だからルベドさん俺は全力でやれるぜ。 ジジィとも約束したし、世界のために戦う覚悟は出来てる!!!」

「……分かった。星聖騎士団(クルセイダーズ)を代表して心から感謝しよう。」

 

ルベドは軽く頭を下げた。

それに乗じてハッシュ達 他の隊長達 そしてその場にいた兵士達も頭を下げる。

 

「じゃあリナ君 僕について来てくれるかい?君にあげる物があるんだ。」

 

 

 

***

 

 

 

『おーーーーっ』

「………なんつーか慣れねぇな………

今までこんなこましゃくれた格好なんてした事ねーし……………。 それに何か動きにくくねーか?」

 

戻ってきたリナは星聖騎士団(クルセイダーズ)の軍服に袖を通していた。

今まで軽装しか見ていないからか、新鮮な空気が場を包む。

 

「ハ、ハッシュ どうだ?似合ってるか これ……………」

「問題ないんじゃない? ちゃんと着れてるみたいだし。」

「……そうか………………。」

 

「という訳で、君には三番隊の一員としてアルカロックに潜入してもらう。」

 

慣れない格好にたじろいでいるリナに構わずルベドは淡々と説明する。

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