転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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126 待ち受ける監獄の脅威! 副所長 ハルネン 登場!!

アルカロックは巨大な門で繋がれた広い通路があり、そこから門に通じる通路を含めて五本の通路が五角形を形成するように伸びている。それが見張りを徹底的にするための工夫であり、唯一世間に明かされているアルカロックの内装の情報である。

 

そしてその世間というのは龍の里も例外ではない。リナの耳にもその情報は伝わっていた。しかし龍の里では犯罪者は罪の重い軽いを問わずに同じ牢へと入れられるため、アルカロックは縁のない話だと思っていた。

 

それが何の因果か今 その監獄内に足を踏み入れている。それが世界を救う一端を握る戦いだと分かっていても、一抹の好奇心と多大な緊張感を拭えなかった。

 

「……まずは地下四階にある事務室で副所長に会っていただきます。その際、一箇所だけ囚人を収監している獄内の通路を通っていただきますので、そのつもりをしていて下さい。」

『………分かりました。』

 

ミノラの言葉でリナは自分が今 監獄にいるのだという事を再確認した。

 

 

 

***

 

 

 

アルカロックは万が一脱走者が出た時のために階段やエレベーター(歯車式)が一直線に連ならず互い違いに作られている。そのため、どこへ行くいも必ず牢獄にあたる通路を通らなければならないのだ。

 

「…………………!!!」

「……これがアルカロックなのです。」

 

通路に差し掛かって聞こえてきたのは大音量のおぞましいうめき声と苦悩の声だった。

通路を挟んだ大量の牢獄に入れられた白と黒の縞模様の服に身を包んだ囚人たちが檻から手を伸ばして騒ぎ立てている。

 

「さぁ早く行きましょう。彼らの声に耳を傾ける必要などありません。」

「……は、はい。」

 

いきなり凄まじい物を見せられて足が止まっていたリナをミノラの言葉が進むように促した。

 

 

 

***

 

 

 

「……ではもうすぐしたら副所長がお見えになりますので、それまではこちらでお待ちください。」

「分かりました。」

 

ハッシュとリナが案内されたのは簡素な机と椅子が置かれた部屋だった。そこに二人を残してミノラは部屋を後にする。

 

 

「………………あ゙ーーーーーーーッッ!!!!

やっべぇ マジで疲れるこれ……………」

「……………………………大丈夫………?

あの囚人達を見て参っちゃった?」

「いやァ それは想定してたんだがこの軍服っつーやつも動きにくいしそれに何よりこの言葉遣いが全然慣れねぇ。」

「……………………」

 

ミノラの監視が無くなるとすぐにリナは元のぶっきらぼうな言葉遣いをしながら机に突っ伏した。

 

『……おいおいリナ。そんなザマで大丈夫なのか?これからここの裏切りモンとドンパチやるかもしれないっツーのに先に参っちまうぞ。』

「!」

 

リナの肩から小型の龍の姿のヴェルドが現れた。いざという時は彼も主力として戦う手筈となっている。

 

「そーだヴェルド お前の力かなんかでその裏切りモン 突き止めらんねーのか?」

『バカか。そんなことができるならこんな回りくどい方法なんか取らねぇよ。

あのヴェルダーズってやつが周到でよ、ラジェルサマの力を使っても漠然とした場所がわかるだけでそれが誰なのかは分からなかった。』

「そうか。」

 

考えてみればすぐに分かる事だった。

だからこそリナはわざわざこの監獄に足を運んでいるのだ。

 

その直後、ドアを叩く音が鳴った。

 

『!』

「ハッシュ隊長 ハルネン副所長がお見えになりました。」

「分かりました。入って来てもらってください。」

 

ヴェルドは早急に元の場所に戻り、その直後に扉が空いた。

 

「これはこれはハッシュ隊長。お待たせしてしまってすみません。

私、アルカロック副所長をさせていただいております ハルネン・バングルナイフと申します。 以後お見知りおきを。」

「ハッシュ・シルヴァーンです。今日はよろしくお願いします。」

「三番隊のリナ・シャオレンです。」

 

扉を開けて入ってきたのは物腰柔らかそうな男だった。帽子に角のようなものが着いていること以外は至って普通の格好をしている。

 

「………………………」

「? どうかしましたか?」

「ああいや 何だか優しそうだな人だなと思ってしまって。」

 

予想外の容姿に見入ってしまっていた。

 

「ハハハ。このアルカロックは監獄でもあくまで市民に安心していただくための場所ですのでね。囚人以外にはできる限り温厚にしようとしているんですよ。」

「そ、そうですか………………。」

 

笑顔でいるがこの副所長が裏切り者である可能性もある。

決して気を抜いてはいけなかった。

 

「署長は今向かっているところなのでもうしばらくお待ちください。」

「そうですか。 じゃあ先に僕達がここに来た理由をお伝えしましょう。」

「?」

 

ハッシュは目を閉じて少し間を置いてから話を始めた。このハルネンが裏切り者である可能性も視野に入れて事を進める。

 

「……実は、僕達が今日ここに来たのは【裏切り者】を見つけ出すためなんです。」

「!!!??」

 

静かな部屋にハンネルの驚きの声が響いた。

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