転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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128 地獄の門番 現る! 監獄署長 マーズ・ゼルノヴァ!!

ハルネンの話を聞いてアルカロック内に厄災 ヴェルダーズに通じている裏切り者が存在している事は確実になった。もっともハッシュもリナもルベドの調べを疑っているわけでは無かったが、正義の象徴の一つでもある監獄内に裏切り者がいるという事実はショックであることに違い無かった。

 

「……しかし 我々の勤務状況なんて聞いてどうするんです?」

「大したことでは無いんですが、総隊長がもし労働環境に問題があったら改善する必要があるので 一応聞いてくるように仰っていましたので。」

「なるほど。」

 

ハッシュは前もって用意していた回答をハルネンに返した。

 

「………それで、本当に間違いないんですか?我々の中に裏切り者がいるというのは。

さっきの裁判の話を根拠にするのは早計だと思いますが。その場にいた人間を魔物に変える贈物(ギフト)を持った輩の仕業かもしれないじゃないですか。」

「……だったらここの囚人が魔物に変えられている事はどう説明しますか?」 「!!!」

 

「まさかこの監獄に外部から侵入できる隙がある訳では無いでしょう?」

「……………………」

 

ハルネンは俯いて返す言葉を失った。

副所長としてアルカロックの仲間達を疑う事は気が進まないが、それでも監獄の警備の厳重さに疑念を抱くつもりもなかった。

事実、贈物(ギフト)も魔法も容易く跳ね返す加工がされた監獄の壁から侵入者が出たことも、ましてや脱獄者が出たこともただの一度も無い。

 

「………分かりました。このアルカロックに裏切り者がいるならば決して捨てては置けない事態です。

私も全力で発見に協力させていただきます!!!」

「……よろしくお願いします。」

 

この目の前の実直な副所長 ハルネンが裏切り者である可能性もゼロではない。完全に気を許す訳にはいかなかった。

 

「では詳しい話はまた署長がいらしてからということで………………」

「ハルネン副所長 ミノラです。

マーズ・ゼルノヴァ署長がお着きになりました。」

 

扉の向こうからミノラの声が聞こえた。

 

「噂をすれば……………。

分かった。入ってもらってくれ。」

「かしこまりました。」

((署長のお出ましか…………………。))

 

 

「初めまして アルカロック監獄署長

マーズ・ゼルノヴァと申します。本日は遠路はるばるよくぞお越しくださいました。」

星聖騎士団(クルセイダーズ) 三番隊隊長 ハッシュ・シルヴァーンです。」

「同じく 三番隊のリナ・シャオレンです。」

 

署長 マーズはハルネンと同様に帽子から角が生えていること以外は至って普通の軍服に袖を通した大男だった。

 

「本日はどういったご用件で?」

「…詳しい話は総隊長から。」

「?」

 

ハッシュは懐から通話結晶を取り出して机に置いた。

 

 

 

***

 

 

 

「ルベド総隊長、ハッシュです。

アルカロックに着きました。応答お願いします。」

 

ハッシュが結晶に話しかけると、結晶が光を発してそこにルベドの顔が映し出された。

 

『………星聖騎士団(クルセイダーズ) 総隊長 ルベド・ウル・アーサーだ。

アルカロック 署長 マーズ・ゼルノヴァ と副所長 ハルネン・バングルナイフだね。今日は僕達のために時間を作って貰った事に礼を言うよ。』

 

結晶に映し出されたルベドに向かってマーズとハルネンは頭を下げた。

星聖騎士団(クルセイダーズ)の活動によって捉えられた悪人の一部はアルカロックへと投獄される。しかしルベドはその活動には携わっていないので監獄内の職員と合うのはこれが初めてだった。

 

『今日 そっちに僕達の三番隊を寄越したのはアルカロックの内部調査のためだ。

信じられないかもしれないが、君達 アルカロックにいる人間の中に裏切り者がいる。』

「!!!!?」

 

マーズとミノラの表情が驚愕に歪んだ。

 

「裏切り者ですって!!!?

一体どういうことですか!!?

ルベド総隊長!!!!」

「そうです!! ここは悪人達を閉じ込めて市民の皆様に安心を提供する場所です!!

裏切り者なんて万に一つもありえません!!!!」

『まぁ落ち着いてくれ。

話は全て説明してから聞く。』

「…………!! も、申し訳ありません!!」

 

水晶を掴みあげて動揺する二人をルベドの一言が制した。

そしてハッシュがハルネンに言ったのと同じ 『近頃 物体や動物が突如 魔物に変貌する事件が多発している事』 そして『アルカロックのある島が発生源の魔物の出現が多くなっている事』を説明した。

 

『そこで君達にお願いがあるんだ。

何者かに魔物に変えられて死んだハルツォ・モトノアの裁判に立ち会った5人

彼らを二人に合わせてやってくれないか?』

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